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ザコと師匠からのお祝い?

久しぶりにロッキ師匠と功才が絡みます

side ロッキ


「そう言えば功才君と例の彼女はどうなりましたか?」


「功才殿はメリー殿の周りにいる美男子に引け目を感じている様でして」


「いけません。せっかく面白くなってきたのに功才君は何をしているんですか?ここは可愛い弟子の為に私が一肌脱いであげしょう。最悪振られた功才君で楽しめますし」


side 功才


メリー出掛けたみたいだな。

俺はメリーが出掛けたのを確認して、絶対結界から出る。

絶対結界の中にいる限り、外から俺の気配を伺う事はできない。

まぁメリーが俺の部屋の気配を伺ってなかったら、ただの痛い自惚れ屋なんだけど。


「功才君情けない、なっさけないです。君は何をしてるんですか。私が折角教えてあげた絶対結界をこんなネガティブな使い方をするなんて」


「へっ?師匠。なんでここに?どっから入ってきたんですか?つか部屋では靴を脱いで欲しいんですけど」


「そんな事を言うのは君たち日本人だけですよ。いえね可愛い弟子が片思いをしているみたいですから、師匠としては応援してあげたくて、つい来ちゃいました」


「応援って何をするつもりですか?」


「新しい簡易魔法をあげまよすよ。名付けてアローファクトリー、あらゆる物質から矢を作り出す魔法です」


「お約束で作り出す条件があるんすよね?」

 

「さすがは功才君、あくまで君の力で加工できる物質のみとなります。だから金属は諦めて下さい」


鉄の矢を作るのは無理と。


「どっちにしろ、この魔法は使う機会はないと思ういますよ」


「功才君、美男子に彼女を取られていいんですか?」


師匠に何で知ってると言う質問はしない。

この人に常識通用しないし。


「男の魅力でいったら、俺はゴブリン級で向こうはドラゴン級なんすよ。かなう訳ないじゃないっすか」


「それは一般論でしょ?一般論がどれだけ、あやふやな物か分かるでしょ?」


「一般論が通じない師匠が、それを言いいますか。そんな事より師匠、シールドボールはどれ位までの攻撃に耐えれるんですか?」「大抵の攻撃には1回は持ちますよ?どうかしましたか?」


「いやシールドボールに魔物を閉じ込めて窒息死狙いはできるのかなと思ったんすよ」


「駄目です。そんな闘い方したら、私がつまんないじゃないですか。そんな事できない様に魔法を書き換えちゃいますよ。…これで、ただ窒息死を待っていたら自然にシールドボールは消滅しますからね」


言わなきゃ良かった。


「それで師匠、応援って何をしてくれるんすか?」


「やだなー。弓を使う彼女と旅をする時に便利な魔法をあげたじゃないですか。功才君、頑張って下さい。君の優しい師匠は何時でも遠くから見張っていますからね」


そういい終えると師匠は消えた。

転移魔法ってやつだろう。

いや、いや、そんな俺は弓矢使えないのに、こんな魔法くれても。

それに俺が加工できるって言ったら砂とか?

サンドアローなんて弱いに決まってる。


考えても仕方がない、冒険者ギルドに依頼を見に行くか。


冒険者ギルドの前には、今1番会いたいけど会いたくない人がいた。

メリーだ、ギルドの壁にもたれかかって誰かを待っている様子。


この後の行動選択肢


1・引き返す

2・自然な挨拶をして中に入る

3・気配を殺して気づかないふりをして中に入る

……3だな。


目線は地面、考え事をしている様な表情を浮かべながらギルドに向かうべし。メリーの横を通り過ぎ様としたその時。


「良かった、良かったよー。やっとコウサに会えた。コウサ助けて、メリーのお友達が大変なの」


涙目で俺に抱きついてくるメリー。

さすがに逃げれないよな。


「それで友達がどうしたんすか?」


メリーは一瞬表情を強ばらせたが、話を続けた。

「メリーと一緒に演劇をしている人達がね、今度の舞台の参考にするからって近くの古い砦に行ったの」


「今度の舞台は、その砦で起きた話なんすか?」


「うん、昔その砦で悲劇的な死を遂げた将軍がいたの。みんな実際に現場を見るのが必要だからって行っちゃって」


「その砦はいわく付きなんすね」


「幽霊とか魔物がでるって噂があるんだよ。メリーはジャイアントシープと戦って魔物の怖さが身に染みたから、みんなを止めたんだ」


「でも行ったんすね。……わかったす、俺に任せるっすよ」


メリーのあの涙は、どの男に対するものか分からないけれども、こうなりゃとことんピエロになってやる。



side メリー


こないだミントに言われたんだ。


「コウサ君は多分メリーの事を好きだと思うな。でもコウサ君は自分に自信がない様でメリーの役者仲間に引け目を感じていたよ。僕はコウサ君には感謝をしているんだ。だから君に、その気がないんなら、もうコウサ君に構わないで欲しい」


コウサ、誤解だよ。

コウサは私が、あの中の誰かの事を好きだと思っているみたい。

それでも、コウサは救出に行ってくれるって約束をしてくれた。

それなら私も気持ちを決める。

砦について行って、みんなに今後の事を宣言するんだ。

誤解はちゃんと、解かなきゃいけないし。

シールドボールに魔物を閉じ込めて窒息死させたら良いのでは、という意見を何通か頂きました。


作者も最初それは気付いたんですけど、それをやっちゃうと必殺技過ぎてザコじゃなくなる気がして、ロッキ師匠によるシバリにさせてもらいました。


指摘感想お待ちしております。

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