表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/235

ザコと獣人の国 交渉の開始

side 功才


 「世界樹だぁ?んな昔話みたい物をレクレールの奴らが本気で信じる訳ねえだろ!!馬鹿らしい」

ガーグさん、俺に言わせれば精霊やエルフの事を聞いた時も同じ思いだったんですけどね。


「別に本物の世界樹でなくて良いんですよ。いや、むしろ本物の世界樹じゃない方がありがたいでしょうね」

本物ならヤバいのが出てくるかもしれないし。


「ザイツ殿、もう少し分かり易く言ってもらえませんか?」


「これはあくまで今ある情報からの推測なんですけど。レクレールの目的はリス人族を助けて神木とかに案内してもらうつもりなんだと思んですよ。そこで光を見たとか言えば目的は殆ど完了。後は光を浴びたらレクレールからご神託を授かったって言えるでしょ?それなのにレクレールじゃない精霊がいたら困るじゃないですか」

いくら勇者でも精霊に勝てる訳がないし。


「ご神託か。アイツらなら好き放題言いそうだよな」


「多分"我の光の教えと想いをオーディヌス全土をに伝えよ"とかでしょうね」ちなみに想いを伝える邪魔をしたり、光の教えを拒否した相手は敵とみなされるだろう。


「でもコウサ、そんな簡単にリス人族がレクレールに協力するかな?確かリス人族は警戒心が強くいって言うし」


「チャームを使えば平気だろ。?ヒレタウロスを倒してくれた人だと警戒心も薄くなるだろうし」

でもリス人族って、どんな感じなんだろ。


データボール参照 リス人族

 リス人族は大変臆病な種族です。また大変お喋りで噂好きでもあるんですよ。

これは彼らの先祖が世界樹に住んでいたリス、ラタストックである事が影響していると思います。

コウサ君、気を付けてくださいね。

私はラタストックに娘にある事ない事を言われてしまい、"お父さん、最低"って言われちゃたんですよ。 …師匠、家族持ちだったんだ。


「それでどうします。ティマー共和国に行きますか?」


「そうだな、断ればレクレールの連中にチャンスをやるだけだしな。ティマーの奴らと話を詰めてみるか」


しかし、現役王子が魔物退治に行って良いんだろうか?


――――――――――


 ティマー共和国の使者が待っている来客室の前に着いたのでガーグさんに目配せをする。

ガーグさんには、打撃の要領でドアをノックをしてもらう。

ドアを壊しそうな打撃音が廊下にまで鳴り響く。


「客人、邪魔するぜ!!」

ガーグさんがでかい声を出して、中に入るとティマー共和国の方々の顔は青ざめ耳はへたり込んだで、尻尾はうなだれていた。


(コウサ、今回は何したの?)


(何って部屋の前でエルフィン騎士団の人達に武器の手入れをしてもらったり、精霊術士隊の人達に詠唱の練習をしててもらっただけだよ。何せ犬人族も猫人族も耳が4つもあるから音には敏感だからね)

部屋の外から聞こえてくる音だけで、外で何をしているか想像が出来ただろう。


(それで騎士団の人達も術士隊の人達もガーグさんの姿を見たら一斉に動きを止めたんだ)

いきなり静かになった所にガーグさんの打撃にみたいなノックと大音量の声が部屋に鳴り響いたからティマー共和国の人達は色々と想像しただろう。


「それでは話し合いを再開させてもらうっすよ。税金を使って動くんすからエルフィンの国民が納得してくれなきゃ動けないんすよね」


「以前立ち消えになった同盟の締結ではいかがでしょうか?」

プー男爵が俺にまで、敬語で尋ねてくる。


「5カ国同盟ではルーンランドからは魔術、デュクセンからは武術、バルドーからは商業、ヘイムランドからは鍛冶、エルフィンからは神聖魔術と互いの得意分野で協力していく事になったんすよ。ティマー共和国なら何が出来るっすか?」


ティマー共和国の使者が全員押し黙っる。

そりゃそうだ、他の部族の許可もなしに国の外交方針を勝手に決める訳にはいかないんだから。

ティマー共和国は同盟を餌にして今回の依頼を無償で受けてもらう腹だったんだろう。

前みたいに強気で攻めればエルフは頷くと踏んで。

しかし残念ながらシャルレーゼ様に権限が少なかった前回と違い今やエルフィンは一枚岩となっている。

それに

「客人よ、報酬も決めずに来るとは随分と馬鹿にしてくれたもんだな」

今は半端な脅しには屈しないガーグさんがいる。


「同盟とは互いに信頼を必要とするんですよ。もし今回も内政干渉を条件にするのならエルフィン側からも条件をだささせてもらいます」

そして政治に詳しいイントルさんもいる。


「森の民エルフとして、開墾の禁止及び植物の差別をを禁止する事を条件としてあげさせてもらいます」

さらに腹黒エルフのミッシェルさんがしたたかな条件提示する。


(植物の差別の禁止か。雑草を抜くなって事ね。それじゃ俺がトドメをさしますか)

「この場じゃ、どれも簡単に決めれないと思うんすよ。だから5カ国同盟とティマー共和国で話し合いをする事を提案するっす。その間に俺達がヒレタウロスと相対するっすから」

早い話が俺達に何かしたら5カ国同盟が直ぐに攻め込みますよと。


「しかし、それでは共和国民に新しい被害が出てしまいます」


「何言ってるんすか?冒険者は準備を万端にしてから動くんすよ。他人に尻を拭わせたいんなら条件は全て飲むのが当たり前なんすよ。ましてや恨まれ仕事なんで冗談じゃないっす。牛と馬に何も言わせない事が最低条件すよ。そして各部族の代表との交渉の場を設ける、それが今すぐ動く条件すよ」


報酬は各部族の経済状態を知ってからにしたいし。

細工の前には仕込みが大事だよね。


師匠の家族はこいです。


師匠の家族とかだすか悩み中。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ