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ザコと姉妹 美才の気持ち

side 美才


 なにあれ?大きい蛍がしゃべって踊っている。

しかもかなりウザい。

それだけじゃなく力をだすと言った途端に迫力が倍増したんだよ。

まるで目の前に雷が落ちた様な恐怖に体が震えてくる、気づいたら私はお兄ちゃんにしがみついていた。

お姉ちゃんも震えながらもお兄ちゃんと私をかばってくれている。

でもお兄ちゃんは平然とウザタル(美才命名)を見つめている。


「お兄ちゃんは平気なの?怖くないの?」


「何かしない限り精霊が直接人に攻撃してくる事はないからな。ましてや目の前に師匠がいるんだし」


「うぉー。なんだよ、中級だからって威張りやがって!!クワガタなんて黒光りするだけじゃないか、悔しかったら自分を光らせてみろよー!!フローラルシャイニングー」


ウザタルがお尻を7色に光らせる。

ウザい、叫び声までウザいし、キモい。


「ありゃ神殿でクワガタタイプの中級精霊に叱れてストレスが溜まってんだろうな。師匠分かりますか?」


「クワガタですか。確かヒルシューと言う名のがいましたね。性格は真面目で熱血漢な精霊ですよ。喚びましょうか?」


ロッキさんが指を弾くとウザタルより一回り大きいクワガタが姿を現した。


「フローラル君なにをしてるんだっ。さあ修行の時間だ。僕と一緒に黒い体に流れる青い血を燃やすんだぁー!!僕と一緒に神殿まで全速力で青い空を飛ぶぞー」


そういうとウザガタは泣いてるウザタルを引きずるようにしてもの凄い速さで飛び去っていった。


「お兄ちゃん、精霊ってあんなのしかいないの?」


こっちの人達はあれを崇拝してるの?


「俺はフローラルしか知らないからな。ガーグさん、セシリーさんどうなんすか?」


「あれが特殊なんだよ。大抵の精霊は落ち着いた性格をしてるぜ。まっ精霊は人間の前じゃ本性を現さないだけなんだけどな」


「ミサちゃんだよね。精霊も人と一緒で個性があるんだよ。イントルさんみたいに理知的な精霊もいればコウサさんみたいに純情なのもいるしガー君みたいに鈍感なのもいるんだよ」

セシリーさんが優しくさわやかに毒をはいている。


「ったく好き勝手言いやがって。ミッシェルが来たって事は次はルーンランドだな。来るのはヤ・ツーレの旦那かガドインってところか」


今度は何が来るんだろう。

美才的には早く終わらせて、お兄ちゃんに甘えまくりたいんだよっ。

今日はお兄ちゃんの膝枕で卵焼きアーンしてもらう至極のフルコースを堪能するんだから。


side 功才



メリーが必要だ、今の俺にはメリーが必要だ。


悪魔エルフの次に来たのは交渉したくない人№1のヤ・ツーレさん。


「ほう、そちらがザイツさんの姉妹ですか。確かに似てますね。それとロッキ様お招きありがとうございます」


心にもない事を平然と言えるこの厚顔さ。


「いえいえ、功才君はバルドーからエルフィンに来てそこから日本に戻ったのはみなんさんもご存じかと。再びオーディヌスに戻って来た功才君はルーンランドで南エルフと真剣勝負をしたんでしたね」


流石の師匠も南エルフは喚ばないか。


「そうです。それにザイツさんはルーンランドに多大な利益をもたらしてくれました」


「そういやチピーラ達はどうなったんすか?」


「チピーラは王位継承権を剥奪されて貴族になりましたし、他のエルフも罰をくらったみたいですよ。ルーンランドとしては貴重な触媒が手に入りましたから文句はありません。貴重な魔石を手に入れたミッシェルさんには負けますけどね」

「いやいやヤ・ツーレさんは他に魔法陣も手に入れたではないですか」


そう言って笑い合う黒い人達。

俺って、この人達と同類に扱われてるんだろうか。


「それで第2王子はどんな人だったんですか?」


「穏やかな人柄でしたよ。気弱とも言えますがね」


つまりミッシェルさんからしてみたら余裕な相手だと。


「それだと当面警戒をするのはレクレールになりますか。最悪への手は打っておないとな」


「お兄ちゃん最悪って何?これ以上美才が心配しなきゃいけない事あるの?」


流石に戦争とは言えないよな。


「功才、国際関係の最悪ってまさか?」


はい、お姉さまは見逃してくれませんよね。


「一応だよ、一応。こっちから仕掛けないけど最悪を回避にするには準備が必要なんだよ」


食料の備蓄を増やして兵力も安定させればおいそれと攻め込まないだろうし。



side メリー



 今回は久しぶりの家族水入らずだから将来の奥様は後ろからそっと見守るつもり。

だっていつかはコウサがお仕事をしている間はメリーが家庭を守っていくんだから。

でもこうしてみるとコウサは1年も経たないうちに色んな人と絆を作っているのが分かる。

しかも心強い人達ばかり、そして何よりも他の女の子には目もくれないのがメリーのコウサ。

演劇仲間にはハーレムを築くのは男の夢とか言ってた馬鹿もいたけれども、その点メリーのコウサは一途。


「メリー、他の女がミサちゃんみたいにコウサにくっついて来たらどうする?」

ハンナがニヤニヤしながら聞いてきた。

最近イントルさんの人気が凄いから仲間を増やしたいみたい。


「コウサに手を出そうとしたら全力で排除するに決まってるじゃない。それにコウサはメリーにしか見せない魅力があるんだからモテなくて当たり前なんだし」


コウサの国はオーディヌスと違って一夫一妻制みたい。

もっともコウサにはメリー以外の奥さんは必要がないんだから。

まずはエイカさん達が帰ったらコウサとイチャイチャしまくるんだから。


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