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ザコの天敵?

なんとお気に入り登録が300を超えて日刊ランキング11位になってました。

そしてメインヒロインの登場です。

side 功才


ミントを乗せて走り去って行く馬車を見送る。

笑顔で。


(あんな騒ぎに、巻き込まれてたまるかっつーの)


たかがゴブリンとはいえ、馬車に乗っていた8人からすれば、命の恩人。


そのお陰でミントは、英雄扱いされていた。

親は子供の命も救ってくれた恩人だし。

商人達や3人娘はシャイン様との繋がりを持ちたいからだろう。

一緒に馬車に乗っていったら、俺まで英雄扱いされて割に合わない依頼を持ち込まれかねない。


まぁ、しばらくは周りも英雄と持ち上げてくれるかもしれない。

でも1度ついた英雄のイメージを壊す事をしたら世論の袋叩きにあう。

特に俺みたいな戦い方なんて格好の標的にされてしまう。

これからミントと行動する時は名誉をミントに集中させておく、そうしたらシャイン様がミントを連れ戻す確率が高くなるし。

有名になった配下の魔術騎士を、いつまでも冒険者にしていたら世論が納得しないでしょ。


ミントの荷物も無くなり、心も軽くなった俺は軽やかなステップでブルーメンを目指す。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ウキウキで着いたブルーメンはやたらに派手な街だった。

この世界でも、エンターテイメントには虚仮威しが付き物ってか。

それらしい雰囲気で見る演劇や歌劇は、魅力を倍増させるんだよな。

自分にあった慎ましい宿屋を訪れた俺に先までのウキウキを消し去る事実が突きつけれる。



「1泊1万デュクセン?まじ?むり!!」


ちなみに現在の所持金は30万4千521デュクセン。

ブルーメンは人気の観光地、宿がしょぼくても宿泊費は高いらしい。


(宿どうすっかな。……ここは芸術の街だよな。それならあれがあるかもしれねえ。ギルドで紹介してもうか)


それで訪れたブルーメンの冒険者ギルド。


ここ酒場じゃねえよな。

ブルーメンの冒険者ギルドは、真っ赤な外壁に金色の文字でブルーメン冒険者ギルドと書かれた看板を掲げていた。(まぁ、こんな街じゃ冒険者ギルドが街並みに合わせなきゃやっていけないか)


「すいません、紹介状を持ってきた者っす。ちょっと相談がありまして」


ブラングルの冒険者ギルドを上にシャイン様の紹介状を下にして職員に手渡す。


「…どういったご用でしょうか?」


「安い下宿を紹介して欲しいんすよ。この街にならあるっすよね?俳優や芸術家の卵が暮らす安いやつが」


「紹介状の割に、せこい頼みだな」


「ギルドに保証人代わりになって欲しいんすよね。紹介状はその保証っすよ」


「1ヶ月4万デュクセンの下宿屋を紹介してやる。後依頼はきちんと受けてくれよ」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ここか、まぁ観光地で4万じゃこんなもんだろ。

下宿屋はブルーメンの町外れに建っていた。

異世界で昭和の香りがする建物会えるとは思わなかったが。

部屋は六畳一間な感じだし。

まぁ毛布でもあれば十分生活していけそうだ。


そう言えば、こっちの世界にも引っ越しソバってあるんだろうか?

そんな事を考えていたいたら扉をノックする音が聞こえた。


「今日引っ越しをしてきたんだよね。私は隣に住んでいるメリー・プルングだよ。よろしくねお隣さん」


勝手に扉開けたらノックの意味ないじゃん、でもこのメリーって娘どこかで見た気が。


「あっ、あっあー。ミントさんと一緒にいた男の人だ。メリーは君に会いたかったんだよ。奇跡だねー」


あの3人娘の1人だ。

茶髪の癒し系だ。


「確かに私は、ミントお嬢様とは一緒にいたっすけどが、なぜ私なんかに会いたいんっすか?」


「それはだねー、君が演技が上手いから。メリーは女優さんを目指しているからわかるのだっ」


いやだ、メリーは俺が一番苦手とするタイプだ。


「演技なんてしてないっすよ」


「だめー、メリーに隠し事は通用しないのっ。だって本当の従者なら荷物を全部持つ筈だもん。メリーは演技の為に人間観察してるからわかるの」


「それは偉いっすね。それでは私は毛布とかを買いに行くっすから。これで」


「毛布?それならメリーが案内してあげる。君とメリーはもうお友達なんだから遠慮しないでいいよ。それで君の名前はなに?」


「コウサ・ザイツ、冒険者っすよ。やっぱりメリーさんに悪いから遠慮しとくっすよ。ほらメリーさんに彼氏がいたら悪いっすから」


メリーは美少女だ。

多分、彼氏か好きな男がいるに違いない。


「ざんねーん。メリーに彼氏はいません。それじゃコウサとメリーの初デートにしゅっばーつ」



「俺の話を聞けってばー」


「それがコウサの本当の喋り方なんでしょ?っすーとかはわざとなんだよね。うん、会って直ぐに打ち解けれるなんてメリーとコウサは、絶対に仲良しさんになれるよ」


side ロッキ


「あの功才君が、ペースを崩されましたか」


「ええ、とても腹芸ができるタイプに見えませんでしたが」


「だからですよ。功才君は打算のない好意に弱いんですよ」


これはラッキーですね。

功才君が、この世界に好意を持ってくれるかもしれません。

自分の生まれた世界を捨てるぐらいにね。

功才は人の裏をよむタイプですから、メリーみたいに裏表がなく好意的に接してくる女の人が苦手です。

嬉しいから苦手なんです、自分のペースが保てないから。

感想指摘お待ちしております。

メリーの細かい容姿は次話で

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