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ザコとドワーフ やばい相手には土下座したくなるのがザコ

予定ではドワーフ編ともう1つくらい入れたら最終編になるかと

side 功才


俺が思い上がっていましたーって地面に平伏したい気分だ。

ヒュドラを助ける為に師匠から出された条件はヒュドラの無力化。

師匠、俺は自分の無力を実感して思い上がっていた事を嘆きまくっています。


――――――――――


3日前、俺達は情報を集めた後にヒュドラと戦う場所を見つけに郊外に来ていた。

目指す先はヒュドラの住処だという湖。


「ザイツ、こんな日中にはヒュドラは出ないんだろ?どうやって戦う場所を決めるんだ?」


ガーグさんが言う通り、俺が探索に選んだのは天気の良い昼間、太陽光線が容赦なく降り注いでいる。

ちなみにメリーの白いお肌を守る為にロッキオンラインショッピングで最高級の日焼け止めを購入しました。


「昼間だからですよ。まっ湖につけば分かりますって。メリー喉乾いてない?」


「コウサ大丈夫だよ。ねえコウサ本当にあるの?」


「ここしばらく雨が降ってないらしいからきっとあるよ。メリー、アイスハンド使うから手を繋がない?冷たくてサッパリすると思うよ」


メリーと手を繋ぎたいけど"暑苦しいからやだ"とか言われたくないし。


「コウサお願い!!でも手を繋いだら腕も組みたくなっちゃうかも」


そんな何時もの調子で着いた湖は予想以上にでかかった。


「向こう岸が微かにしか見えないな。メリー向こうに大きな道は見える?」


「ううん、細い道が2つあるだけだよ。後は周りに木があるだけだよ」


俺達がいる場所はかなり開けていてる。

だからあれがある筈なんだけども…


「おっ、あったあった。後はこれを辿っていけばOKだな」


そこにあったのは太い丸太を引きずった様な痕。


「ザイツ殿、これはもしかしてヒュドラの」


さすがはイントルさん、これを見ただけで感づいたくれた。


「そっ、ヒュドラが湖からあがる場所です。他に似たような痕はないからヒュドラは毎回ここから上がってきてるんですね。後はこれを辿って行って襲撃しやすい場所を見つけましょ」


ヒュドラの巨体を考えると移動コースは限られてくる。

それに荒れ地で雨が降らないとなると、この手の痕跡は中々消えない。

それにもう1つの利点がある、この上を歩いていけばヒュドラの臭いを嫌って魔物は近づかない筈。

まぁ大概の魔物が近づいてくる前にイントルさんが鼻で気づいてくれるし、ゴブリンとかならガーグさんを恐れて近づきもしない。

ガーグさん曰く守護精霊のお陰らしいが顔の迫力が一番の要因だと思う。


「ここがいいんじゃないですか?」


ヒュドラの移動痕の側に小高い丘があり上から攻撃が出来る。

そう今回の目的はあくまでも無力化、わざわざ近接攻撃でとどめをさす必要なんてない。


「それなら今回は遠距離攻撃が主体か?ザイツ俺達の出番はなしか?」


「場合によってはガーグさん達にはヒュドラの首と戦ってもらいます」


多分、ヒュドラは俺の予測だと首って言われている物で攻撃をしてくると思う。


―――――――――――


そんでもって絶対結界を張って前日から丘の上で野営をしていたんだけど。

明け方近くになったら遠くから物を引きずる様な大きな音が響いてきた。

それでヒュドラさんが姿を現しちゃいました。

第1印象は怖い、第2印象も怖い。

想像して見て欲しい、8mちかい蛇が鎌首を持ち上げてこっちを向いてんだもん、ビビるのは当たり前。


「メリー、ヒュドラに例のものある?」


「ううん、コウサの予想通りどこにもないよ」


メリーの目で確認してもらえて俺の予想が正解した。


それはヒュドラの首って、本当は首じゃないんじゃねって予想。

多分胴体から見えてるウネウネしているのは触手に近い物なんだと思う。

鎌首を持ち上げれば4mになるヒュドラの顔に目や口があるかをキチンと確認するのはかなり困難。

考えて見れば当たり前な訳で、顔や首なんて複雑な構造を持った部分を簡単に再生できる訳がない。


「ザイツどういうこった?」


「ヒュドラのあれは顔じゃないんすよ。顔だとしたらデメリットが多すぎるんです」


多分、あれは触手みたいな物。


「確かに、顔は攻撃するよりも呼吸や摂食の方が重要ですからね」


「えっ、イントルどういう事?顔が多い方が有利なんじゃないの?」


「首が細いと小さい物をしか食べれませんし、呼吸出来る量も限られます。だからヒュドラのあれを顔だとすると不自然なんですよ」


流石はイントルさん、俺の言いたい事を言ってくれた。


「それに顔には脳、目、ビット器官がついているんです。短時間で再生が出来る訳ないんです」


多分あれは鮫の歯みたいに予備がある筈。


なんて言っていたらヒュドラさんが近づいて来ました。


4mの高さから首か触手たかがうねりまくっています。

ダイナマイト投げちゃ駄目だよね、持ってないけどね。


あんな化け物を俺が無力化出来る訳がないっ!!

でも例によって周りのみなさんはやる気満々なんだよね。


……


ヒュドラお腹ピーピーになって帰らないかな。



side ガーグ


(ガー君、ヒュドラに残っている残留魔術って)


(ああ、レクレールの連中が使う召還魔術だ)


忘れる訳がねえ。

親父、お袋、爺さん、婆さんを殺したレクレールの魔術なんだからよ。

ヒュドラを喚んだのはレクレールの連中に間違いない。

ヒップホップやクラブに詳しい人、また女性の意見を募集しております。


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