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ザコとエルフ 試合まえからヤバい予感

三十代以上の人しか分からないネタがあります

side 功才


胃が重い、寝不足だ。

俺に大勢の前でガチな試合をする度胸なんてある訳もなく体調は絶不調。

起きたら試合は夢だったなんてオチに期待してたんだけどね。

起きるのを見計らったかの様に携帯の着信音が鳴り響く。

ちなみに着歌はいつの間にかプチロッキ君音頭ってのに変わっていた。


「グーット・モーニング!!Mr.コウサ。ロッキのワンポイント試合講座ですー」


師匠はなんで片言なんだろう。


「功才君の年だと分かりにくいネタだから反応が薄いですね。南エルフがロックオーガ伯爵の娘さんを誘拐したそうです。出した条件は試合での違反行為を黙認する事だそうですよ。」


へっ?


「マジっすか?つうか南エルフは何を考えているんすかね、絶対に試合が終わった後の事や外交の事は考えたらマイナスになってもプラスにはならないのが明白じゃないですか」


下手すりゃ国際問題すっ飛ばして戦争もんだぜ。

同盟国なんてないだろうし。


「今まではそれが通用したからじゃないですか?仮にも第一王子ですし。それよりも試合は、かなり不利になりますよ」


「下駄をはいてから考えます。最悪負けた時の保険は掛けていますから。ルーンランドの動きに期待しておきますよ」


「それじゃMr.コウサ、ハブアナイスディー」


あの所長の事だ、やられっぱなしでは終わらないだろうし。

だけど俺の胃はさらに痛みが増したのは言うまでもない。


「コッウサおっはよー!!メリー今日も思いっきり応援しちゃうから頑張ってね。…あっでも他の娘もコウサの魅力に気付いたらやだなー」


俺の胃薬はメリーの笑顔と実感。


「メリーおはよ。みんなに集まってもらえるかな。南エルフがロックオーガ伯爵の娘さんを誘拐して試合での違反行為を黙認する事を要求して来たらしいんだ」


――――――――――


「ガドインの娘が誘拐されただ!その情報は確かなのか?」

ガーグさん絶賛激興中。

ロックオーガ伯爵とは友人関係であるし、同じエルフの王族としては南エルフの行為は容認できる物ではないらしい。


「今朝、師匠から連絡が来ました。向こうは違反スレスレ所か思いっきり違反して来ると思います。確実に俺らが不利になります」


「いいかお前等、負けてもいい。くだらねえ怪我なんざするんじゃねえぞ」


ガーグさんありがたいけど、それ言ったらみんな頑張っちゃうって。

……何だかんだ言ってエリーゼさんは俺達に協力してくれた。

何があっても審判は責めずに活路を見出してやる。


「コウサ無茶しないでね。メリー応援しないから、負けていいからねっ」


さすがメリー、俺の闘いの実力を分かってらっしゃる。


「メリー見てなって。闘いならともかく俺が卑怯さで南エルフに負けると思う?」


俺の闘い方は完勝より最善を目指す闘い方なんんだから。


――――――――――


会場異様な空気に包まれていた。

エルフ同士の闘いに期待している観衆。

ピリピリとしている傭兵隊の皆さん。

やたらと余裕な南エルフ。

静かな怒りに満ちている俺達。

そんな事は関係なく祝辞が述べれたりコンサートまで開催される。

マジックガールズとか言うアイドルらしいが、お兄ちゃんとしては美才の方がアイドルとして上だと思う。ちなみに犬耳少女が挨拶している時は首が痛くなるぐらいにメリーの方を見ていた。

だってメリー俺の太股に手を置いて抓る準備が万端なんだもん。


「コウサ大丈夫だよね」



「さあな、今心配しても頭が疲れちゃうだけだし。南エルフがあれだけ油断していれば付け入る隙が出てくると思う。それに俺には勝利の女神がついているしね」


ほんの少し焼き餅焼きな女神様だけど、この女神様を悲しませたくない。


試合の準備は着々と勧めれ、俺達はステージを挟んで南エルフと向かいあった。


うん、俺達と同様に統一感がない集団だよね。

ちなみに俺達は何時ものローブをスッポリと被って顔を隠している。

念の為、研究所の所長にお願いして北エルフは日焼けを嫌うって言う噂を流してもらった。


(コウサ、あそこにいるのイ・コージじゃない?)


マネージャーのメリーが指さしたステージ脇に見覚えのある小太りの中年男性が待機していた。


(ステージの操作はイ・コージがやるのか…。何か顔色が悪いな。恐らくはロックオーガ伯爵の娘絡みか。それに俺達より南エルフを見る目に怒りが篭もってる、こりゃ確定だな)



side メリー


それって、コウサの危険が確定するって事でしょ?


確かにコウサは秘密や考えを明かしてくれる様になったけども、それはメリーの心配の種を増やす事でもあった。


何故かメリーはイ・コージの隣で甲斐甲斐しく作業を手伝うピンク色の髪をした女性に、激しい親近感を覚えていた。


活動報告にも書きましたけど、小説を芸能人や有名人が読んでたらとか、妄想している作者は私だけでしょうか

くだらない妄想が結構好きです

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