表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/235

ザコとエルフ 功才の仕込み

今出てきているルーンランドは作者のもう一つの駄作、イ・コージの日々の舞台です。

今の話はクロスしますので良かったら読んでみて下さい

side 功才


「いやあー流石はデュクセンが用意してくれた馬車、速いよなー」


ただ今、俺達は一路ルーンランドに移動中。


「ったく折角、歓迎パーティーでただ酒が飲めると思ったのによ」


ガーグさん、王位継承者がただ酒飲めないからって愚痴るのは止めましょ。

そうデュクセンではガーグ王子御一行の歓迎パーティーが開かれている。


「あれだけ派手な馬車でデュクセンに来てもらいましたからね。当然、南エルフも監視しているでしょうね。パーティー参加者の誰がガーグ王子なのかを確認したいでしょうから必死に張り付いてますよ」


ちなみにシャイン様とガーグさんが初めて会った時は厳重警備を敷いてもらい、今は若干緩めてもらっている。


「でも良くセシリーさんが居残り組に残ってくれたねー。見送りの時はちょっと怖かったけど」


メリー、あれはちょっとなんてレベルじゃないよ。


「セシリーさんの家は代々王家に仕えていたそうだからな。よもや旅の最中に別行動をとるとは思わないだろ?陰から支えるのも将来のお后様の勤めですよって話したら納得してくれたよ。それよりミッシェルさんの態度がおかしかったんですけどガーグさんは原因を分かりますか?」


あまりルーンランドに行きたがらない感じだったし


「ああ、ルーンランドには彼奴の婚約者がいるんだよ。言っても親同士が決めた相手だしミッシェルの奴はあまり相手を好きじゃないって言うより嫌悪に近い感情を持ってるんだよ」


「へえ珍しいですね。ミッシェルさんが感情を露わにするなんて」


「その婚約者とは性格が合わないらしいんだよ。あまりミッシェルの話を聞かない女だったからな」


それわかるわー。

こっちの思惑を全てぶち壊すタイプなんだろうな。


「それでザイツ殿、ルーンランドでは何をするおつもりなんですか?」


「とりあえず俺とメリーで南エルフを探りに行きます。イントルさん達は傭兵隊の隊長さんと会ってもらいたいんですよ」


「分かりました。久しぶりにロックオーガ伯爵と詩や音楽の話をするとしますか。ハンナとエリーゼさんは気が合うでしょうし」


「イントルもルーンランドに行った事があるの?自分は初めてだから案内して欲しいな」


ルーンランドは魔力や知識を重んじる国だからイントルさんはルーンランドの知識人に知人が多いらしい。

ちなみにミッシェルさんはイントルさんに外交を任せたいとの事。

トロルが外交大臣なんて洒落にもならない話だけど、これがイントルさんとなれば別。

エルフィンにいた時は単独で貴族の屋敷に呼ばれて交流を深めていたらしい。

エルフの学者がイントルさんに弟子入りをしようとしたぐらいなんだから。


「後宿屋に着いたら向こうから持ってきたお土産を渡しますんで」


師匠の規格外プレゼントや南エルフ騒動でお土産は今だに渡せずにいた。


――――――――――


「さて先ずはガーグさんには向こうで一番きつい酒のウォッカです。洒落にならない位に強い酒ですから少しずつ飲んで下さいね。それとこれです」


「ザイツ…これはなんだよ。俺にカツラなんて寄越してどうしたいんだ」


俺がガーグさんにあげたのは金髪ストレートロングのカツラ。


「それをかぶればゴツいエルフにも見えなくもないですから。ルーンランドでミッシェルさんと合流したらかぶって下さいね」


俺が個人的に見てみたいし。


「次はイントルさんには向こうの絵画集とボルサリノーノって帽子です」


ボルサリーノは、映画でトレンチコートを着ている人が良く被っている帽子。

そして絵画集をジッと見るイントルさん。

そして流石はイントルさん、キュビズムを一目で理解したんだもん。


「これは興味深いですね。山水画にキュビズム、印象派、ザイツ殿ありがとうございます」


「ハンナさんにはこれ、向こうで作られた革製のグローブと靴です」


オーディヌスにもグローブはあるけど向こうの物に比べれると作りが大雑把なんだよな。

靴は鉄板入りの安全靴。


「へー、少し小さいけど動かしやすいな。コウサありがとう」


「それと全員にサングラスって色眼鏡です」


ガーグさんにはメタルフレームのやつ、掛けた姿は確実にその筋のお方。

イントルさんには丸型のやつ、ボルサリーノとセットで掛けると渋さが倍増。

ハンナさんにはスポーツサングラスでフレームは髪に合わせて赤。


「それは変装にもなりますし、俺のフラッシュを防ぐ事ができます」


そう、ルーンランドに行っても個人を特定されないんだよ。


「メリー、メリーはどんなサングラスをもらったんだ?」


ハンナさん、それはみんなの前で聞いて欲しくないなー。


「メリーのはコウサとお揃いのやつだよ。向こうで2人で選んだんだもねー、ねっコウサ」


確かにメリーはサングラスが似合っている、まるでモデルだ。

しかし俺は…


「ザイツなんつーか小悪党って感じだな」


どっから見ても腰巾着ヤンキーにしか見えないんだよな。

明日は会社の新年会で投稿できないから2作投稿。

人気投票は票を独占した人から0の人まで様々でした。

感想指摘お待ちしています

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ