もう繋がらない
あの時、君は確かに言った。
「たぶん、これからもずっと一緒だと思う・・・・・・」
その言葉を、失わないように、俺は誓った。
「絶対、幸せにするから。ずっと大好きだから」
ふたりで、遠くの山に沈む夕日を見た。
あの日と同じ空だった。
あの日と同じ場所だった。
俺はふられたんだ。
そう悟った瞬間、あの時の自分が恥ずかしくなってきた。
"絶対、幸せにするから。ずっと大好きだから"
なぜ、あんなことを言ってしまったんだろう。
だんだん、顔が熱くなってくる。
多分、顔が赤くなっているので、俺はあわてて窓の外の風景に視線を移した。
・・・・・・眠いなぁ・・・・・・。
「授業中に寝るのはカッコ悪いよ」
ふと、ナナの言葉を思い出してしまう。
歴史の授業であった。先生の声は眠気を誘うし、何よりもこの先生が怒っても迫力がないので、机に顔を伏せて寝息をたてている生徒も少なくなかった。
数日前の俺なら、ナナの言葉を忠実に守っていただろうが、もうナナは、俺のことを思っていない。
寝よう。寝るんだ。ナナは忘れろ。
必死に努力し、やっと目を閉じることができた。が、
「おーい、寝るなよー、今大事なところだぞぉー。なぁ?」
その声で、大半が寝ぼけ眼をこすりながら頭を起こした。
俺はおきねーぞ。やっと寝れるんだから。ほら、中村だって、まだ寝てるし。
「おぉい、そこの・・・・・・えぇと、篠崎、起きなさぁい」
・・・・・・なんで今日に限って。
俺なの・・・・・・!?
「んではぁ次いくぞぅ。伊藤博文わぁ――」
くすくすと、笑い声が聞こえる。窓際最前列の中村は、まだ寝たままだ。
はぁ。今日は運が悪い。そう思いながら、視線はいつの間にか、ナナをとらえていた。
ナナは、心配そうに、こちらを見つめていた。
俺は、大きく舌打ちした。
初めての連載小説なので、更新が遅れたりなど不安いっぱいなのですが、
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