表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
足を斬られてダンジョンに置き去りにされた少年、強くなって生還したので復讐します(習作2)  作者: 田中寿郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/59

第7話 冒険者に絡まれるテンプレ的展開?

レイラ「リュージーンさんは、昨日、Fランクになったんですよ!」


絡んできたゴジにレイラが言う。


ゴジ「Fランクって、初心者レベルじゃねぇか!


……って、よく考えたらオメエ! 生きてたのか?!?!」


リュー「ダンジョンに置き去りにして殺したはずなのに、か?」


ゴジ「お、オメエが、逃げ遅れただけだろうがっ!」


ゴジはレイドが終わった後、疲れたと言って宿に帰ってしまい、翌日も一日寝ていたため、その後の騒動を知らないのであった。


だが、ゴジはレイドに参加してダンジョンでリュージーンを置き去りにした冒険者である。もちろん、ただで済ませるつもりはないリュージーンであった。






ゴジは冒険者としての活動歴は長い。新人冒険者を犠牲にして生還してきた事も、実は一度二度ではない。


この街の古い冒険者は、新人や弱いものを犠牲にして生き残ってきた者ばかりとも言えるのだ。(それ故、他の街に比べて、この街の冒険者はあまり新人が育っていないのであったが。)






レイラ「リュージーンさんはダンジョンから自力で生還したんです! 昨日のランクアップ試験では、ヨルマさんに勝ったんですから!」


ゴジ「はぁ? オールゼロのリューがヨルマに勝ったぁ? 信じられねぇが、本当なら、手加減して勝たせてもらったんだろ、ヨルマに金でも握らせたのか?」


レイラ「昨日の模擬戦見てないから知らないんです、リューさんは凄い冒険者になったんですよ!」


ゴジ「凄い冒険者ぁ? コイツがか?! 面白いジョークだな。なるほど、賄賂で試験に受かって、調子に乗って早速討伐依頼を物色してるってわけか! やめとけヤメトケ! 欲かかねぇでこれまで通り薬草摘んでろや! だいたいランクアップしたって、やっと最低ランクのFになっただけじゃねぇか」


ゴジはリューの肩を突き飛ばそうとした。だが、いつもなら簡単に吹き飛ばされて倒れるはずのリューが何故かビクともせず、逆にゴジが後ろに弾かれる事になってしまった。


リュー「オマエ程度が立派に冒険者をやれてるんだ、何も問題ないだろう?」


ゴジ「テメェ……『能無し』が調子に乗って舐めた口聞いてんじゃねぇぞ?!」


ゴジはいきなり拳を飛ばした。


ゴジは大男というわけではないが、それでもリューよりは大きいし腕も太い。


リューは、16歳の少年としては普通だが、冒険者としては華奢で貧相と言わざるを得ない体格である。


そんな体格差で殴られれば当然リューが吹き飛ぶように思えるが……


ゴジの拳はリューの顔の前でピタッと止まった。リューが手で受け止めたのである。リューのどこにそんな力があるのか、不思議な光景であった。


昨日の模擬戦を見ていた冒険者達は、巻き込まれたくないとその場から離れていった。






ゴジの腰の入ったパンチを片手で受け止めて平然としているリュー。このままゴジの拳を握り潰してやろうかと思ったのだが―――


しかし、瞬間的に危険を感じ取ったのか、ゴジは慌てて拳を引いた。さすが、長く生き残ってきたベテラン冒険者である、危機察知能力は高いようである。


レイラ「ギルド内で暴力は禁止です! 謹慎処分になりたいんですか?!」


レイラがリューを殴ろうとしたゴジに食って掛かる。だが、リューが何故かそれを宥める。


リュー「大丈夫、話をしていただけだ、なぁ、ゴジ?」






突然別人のような態度を取るようになったリューに言い知れぬ不気味さ感じ取ったゴジ。


理由は分からないが、リューは急に力をつけたのかも知れない。壁を破って急成長する冒険者もたまに居る。


念の為、ゴジはリューを【鑑定】してみたのだった。


実はゴジも鑑定のスキルを持っていた。長く生き残るために、相手の力を知ることができるこの能力は大変有用なのである。自分より強い奴とは戦わないのが長生きするコツなのだ。


鑑定されているのをリューも感じ取っていたが、あえて黙ってさせておく。


結果は


――――――――――――

リュージーン Lv:1

 年齢:16歳

 性別:雄

 スキル:なし

 クラス:なし

 加護:なし

――――――――――――


「何も変わってねぇじゃねぇか……」

(しかし、それにしては先刻の力はなんだ? )




リュー「ゴジには、レイドで世話になった礼をしないとな。外でもう少し“お話し”しようじゃないか?」


不敵に笑うリュー。


リューに名状しがたい不気味さを感じていたゴジであったが、しかし相手は気弱で無能、オールゼロと言われていたリューである。格下どころではない、最底辺と認識されているような相手に舐められるわけにもいかない。


ゴジ「いい度胸だ、表に出ろ!」


心配するレイラを手で制しながら、リューはゴジとともにギルドの外に出ていった。






一寸遅れて、恐る恐る二人の後を追って外に出ていく野次馬冒険者達。


だが―――


―――扉を開けた先には誰も居なかった。

リューとゴジの姿は忽然と消えてしまったのである。




次回予告


以前からリューを虐めていたゴジに復讐


乞うご期待!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ