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冒険のあゆみ  作者: 大和奏時
束縛とキズナ

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願いと望みと全部

Ayumitales by Souji Yamato

 女性《じょせい》特化《とっか》やら、百合《ゆり》云々《うんぬん》の話《はなし》は、兎《と》も角《かく》として‥‥アユミたちは、クエスト『薬草《やくそう》採取《さいしゅ》』を終《お》えて、宿屋《やどや》に向《む》かう途中《とちゅう》です。



 その途中で、召喚士《しょうかんし》アユミ(美《び》男子《だんし》)が『壮麗《そうれい》なる神殿《しんでん》』を気《き》に掛《か》けました。

 治癒《ちゆ》士《し》セシル(可憐《かれん》な美処女(しょじょ))が、解説《かいせつ》します。


「あれは、女神《めがみ》モルフィンの神殿です。

 ――モルフィンは、願望《がんぼう》の女神だと伝《つた》えられています。

 だから、あの神殿で願《ねが》うと、望《のぞ》みが叶《かな》うらしいです。

 みんなで、一緒《いっしょ》に、お願いしてみますか?」


「そうしてみる」


 アユミが、そう決《き》めたので、みんなで一緒に、モルフィンの神殿に行《ゆ》きますが、蛮族《ばんぞく》戦士《せんし》ウルガ(官能《セクシー》美女《びじょ》)だけが、神殿の結界《けっかい》に、拒《こば》まれてしまいます。

 魔道《まどう》士《し》ミトン(可《か》愛《わい》い系《けい》の天才《てんさい》処女)が、指摘《してき》します。


「この反応《はんのう》は、信仰《しんこう》違《ちが》いだな!」

「ウルガは、なにも信仰していないが‥‥?」


 ミトンの指摘に、ウルガは、怪訝《けげん》そうにしています。

 そこで、ウルガを残《のこ》して、他《ほか》の者《もの》たちだけで、神殿に入《はい》りました。



 モルフィン神殿の内部《ないぶ》は、大《だい》神殿の如《ごと》く、豪華《ごうか》な造《つく》りです。

 アユミは、席《せき》に着《つ》くと、早速《さっそく》、願い始《はじ》めます。


(会長《かいちょう》‥‥江戸前《えどまえ》優香《ゆうか》が、生《い》き返《かえ》りますように!)


 この時《とき》、アユミは、確《たし》かな手《て》応《ごた》えを、感《かん》じた‥‥気《き》がしました。

 一方《いっぽう》で、セシルは、アユミを見《み》ながら、恥《は》じらい赤面《せきめん》していて、ミトンは、何《なに》かの謎《なぞ》が解《と》けて、それを口《くち》にします。


「ウルガは、軍神《ぐんしん》ガンヒルドの化身《アバター》だったのか‥‥」

「ミトンさん、それって‥‥」


「しかし、あの様子《ようす》では、自覚《じかく》が無《な》いようだ」

「そうですよね‥‥アユミさんは、どうします?」


「ウルガに聞《き》いてみよう!」


 アユミたちは、神殿を出《で》て、その事《こと》を、ウルガに告《つ》げました。

 しかし、ウルガは、あっけらかんと、みんなに言《い》います。


「ウルガは、ウルガで、ウルガだ。

 だから、なにも、知《し》らないのだ~♪」


「惚《とぼ》けてます?」

「とぼけ無いのだ」


 セシルが聞いても、ウルガは、本当《ほんとう》に、知らない様子《ようす》です。

 取《とり》敢《あ》えず、アユミたち一行《いっこう》は、あらためて、宿屋に向かいます。



 ところで、その頃《ころ》、江戸前優香は、エルフの王国《おうこく》『エルグリン』に居《い》ました。微睡《まどろみ》の中《なか》、優香は、思《おも》います。


(先《さっき》まで、灰色《はいいろ》だった現実《げんじつ》に、色彩《しきさい》が付《つ》いた‥‥?)


 やがて、彼女《かのじょ》は、自分《じぶん》が赤《あか》ん坊《ぼう》である事に、気《き》付《づ》きました。

 そこで、優香は、考《かんが》えます。


(ひょっとして、異《い》世界《せかい》転生《てんせい》?)


 しかし、そこで、彼女の意識《いしき》が、途《と》切《ぎ》れました。彼女の肉体《にくたい》が、完全《かんぜん》に眠《ねむ》ってしまったからです。


 斯《か》くして、江戸前優香は、ハイエルフの王女《おうじょ》サガに、転生しました。



 ところで、宿屋では‥‥翌朝《よくあさ》、ベッドの中には、アユミの隣《とな》りで、生裸《なまはだか》のセシルが居ました。アユミは、驚《おどろ》いて、飛《と》び起《お》きます。


「なっ、な、なな‥‥なななぁぁんと?」


 なんと、セシルは、寝《ね》ていたアユミと交《まじ》わり、処女を卒業《そつぎょう》していました。

 見《み》れば、向こうでは、処女のミトンが純情《じゅんじょう》に赤面していて、他方《たほう》では、経験《けいけん》済《ず》みのウルガが、スケベな笑《え》みです。それで、セシルが、アユミに告げます。


「アユミさん‥‥今後《こんご》とも、よろしく御《お》願いしますね♡」

「‥‥はい」


 そのうえ、狼《うろ》狽《た》えるアユミに、セシルが手《て》招《まね》きをしています。仕方《しかた》なく、アユミは、セシルと、朝の営《いとな》みを始めます。



 こうして、アユミとセシルは、めでたく‥‥男女《だんじょ》の関係《かんけい》となりました。

Ayumitales by Souji Yamato

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