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冒険のあゆみ  作者: 大和奏時
異世界フロンティアの開拓

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31/39

転移ポータルと転送ポータルと‥‥

Ayumitales by Souji Yamato

 姫《ひめ》騎士《きし》ユノが、上流娼婦《クルチザン》となった翌日《よくじつ》の午前《ごぜん》9時《じ》――



 SF(エスエフ)技師《ぎし》アヤカ(ずぼら美少女《びしょうじょ》)は、天空《てんくう》城《じょう》の展望《てんぼう》テラスで、召喚士《しょうかんし》アユミの個人《こじん》システム『シス子《こ》さん』(絶対《ぜったい》美女《びじょ》)と対話《たいわ》しています。


「転移《てんい》ポータルを改良《かいりょう》したから‥‥


 転移ポータルの転送《てんそう》方式《ほうしき》は、CG(シージー)とかのレンダリングに似《に》ているの。

 ――だけど、物《もの》凄《すご》く旧式《きゅうしき》なのよ。

 そこで、最新《さいしん》レンダリング方式を適用《てきよう》したら、改良《かいりょう》できたの。

 題《だい》して、最新《さいしん》型《がた》の転移ポータルこと『転送ポータル』よ。


 それで、効率《こうりつ》が上《あ》がった事《こと》で、転送ポータル周辺《しゅうへん》を、安全《セーブ》地域《エリア》に指定《してい》できる様《よう》になったから。これにより、永続《えいぞく》的《てき》設置《せっち》が可能《かのう》となった。

 しかも、この安全《あんぜん》地域《ちいき》への入場《にゅうじょう》者《しゃ》を、ID(アイディー)システムのユーザーに限定《げんてい》すれば、転送ポータルが、破壊《はかい》される心配《しんぱい》が無《な》くなるわけ!」


『‥‥凄《すご》いですね』


 シス子さんが、感嘆《かんたん》しました。

 アヤカは、続《つづ》けます。


「それと、未開《みかい》地《ち》のダンジョン周辺は、例外《れいがい》なく危険《きけん》地域《ちいき》だから、無《む》許可《きょか》で転送ポータルを設置できるの。そこで、幾《いく》つかの未開地ダンジョンの近《ちか》くに、この町《まち》との転送ポータルを設置してみたから」


『相《あい》変《か》わらず、仕事《しごと》が早《はや》いですね!』

「おかげで、今《いま》、寝《ね》不足《ぶそく》だけどね」


『また、徹夜《てつや》したんですか?』

「当然《とうぜん》でしょ‥‥」


 アヤカが眠《ねむ》そうに、そう答《こた》えました。

 シス子さんは、感心《かんしん》しながらも、呆《あき》れた笑《わら》いです。



 ところが、午前10時、事件《じけん》が起《お》こりました。

 突如《とつじょ》として、天空城の展望テラスに、謎《なぞ》のエルフ美女(やたらと極上《セクシー》ボディー)が、怒《ど》鳴《な》り込《こ》んで来《き》ます。


「アヤカ、わたしの身体《からだ》に、なにをした!」

「貴女《あなた》、誰《だれ》‥‥何者《なにもの》?」


「わたしは、アユミだよ!」

「‥‥え」


 よく見《み》れば、エルフ美女の服装《ふくそう》は、アユミに似《に》ています。

 はっとして、アヤカが慌《あわ》てます。


「寝ぼけてた、御免《ごめん》なさい!

 キャラクターチェンジのβ(ベータ)版《ばん》を、アユミにアップしたみたい‥‥」


「‥‥キャラクターチェンジ?」

「それも、何故《なぜ》か、ハイエルフ女性《じょせい》にしか成《な》れない、不《ふ》具合《ぐあい》バージョン‥‥」


「‥‥元《もと》に戻《もど》れるよね?」

「それは‥‥貴女を、調《しら》べてから!」


 そう言《い》うと、アヤカは、自分《じぶん》のシステムを、操作《そうさ》し始《はじ》めました。

 アユミ(?)は、それを見《み》守《まも》りながら、待《ま》つことにします。



 しばらく、エルフ美女アユミ(?)は、珈琲《コーヒー》を飲《の》みながら待機《たいき》していました。

 アヤカが告《つ》げます。


「今のアユミは、身体がハイエルフ女性で、精神《せいしん》は‥‥アユミの理想《りそう》的《てき》女性像(ぞう)『アニマ』で、アユミと記憶《きおく》が共有《きょうゆう》されてる。

 だけど、記憶というものは、人格《じんかく》が違《ちが》うと、思《おも》い出《だ》し方《かた》が変《か》わるから‥‥貴女とアユミは、別人《べつじん》も同然《どうぜん》なの。


 それはそうと、貴女のことは、便宜上《べんぎじょう》、アユミのアニマ人格だから『アユマ』って呼《よ》んでも構《かま》わないかな?」


「構わないよ」


「アユマは、女性を召喚《しょうかん》したり、従属化《じゅうぞくか》したり出来《でき》ないけど、付与《ふよ》コマンドを自分に使《つか》えるわね。それと、アユマの固有《こゆう》クラスは、喚起《かんき》士《し》だから。

 それから、喚起士には、特別《とくべつ》な能力《のうりょく》があるの。それは、合体《エロ》した男性《だんせい》の才能《さいのう》を、自動《じどう》学習《がくしゅう》できることよ!」


「なにそれ‥‥男《おとこ》に戻れるよね?」

「当分《とうぶん》無理《むり》、犯《おか》されないようにね♡」


「‥‥え?」


 アユマ(明《あき》らかに処女《しょじょ》)は、恥《は》じらい赤面《せきめん》しています。

 ですが、アヤカは、興味《きょうみ》本位《ほんい》で、ニヤニヤしていました。



 こうして、喚起士アユマ(ハイエルフ官能《セクシー》美女)が、仲間《なかま》となりました‥‥?

Ayumitales by Souji Yamato

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