転移ポータルと転送ポータルと‥‥
Ayumitales by Souji Yamato
姫騎士ユノが、上流娼婦となった翌日の午前9時――
SF技師アヤカ(ずぼら美少女)は、天空城の展望テラスで、召喚士アユミの個人システム『シス子さん』(絶対美女)と対話しています。
「転移ポータルを改良したから‥‥
転移ポータルの転送方式は、CGとかのレンダリングに似ているの。
――だけど、物凄く旧式なのよ。
そこで、最新レンダリング方式を適用したら、改良できたの。
題して、最新型の転移ポータルこと『転送ポータル』よ。
それで、効率が上がった事で、転送ポータル周辺を、安全地域に指定できる様になったから。これにより、永続的設置が可能となった。
しかも、この安全地域への入場者を、IDシステムのユーザーに限定すれば、転送ポータルが、破壊される心配が無くなるわけ!」
『‥‥凄いですね』
シス子さんが、感嘆しました。
アヤカは、続けます。
「それと、未開地のダンジョン周辺は、例外なく危険地域だから、無許可で転送ポータルを設置できるの。そこで、幾つかの未開地ダンジョンの近くに、この町との転送ポータルを設置してみたから」
『相変わらず、仕事が早いですね!』
「おかげで、今、寝不足だけどね」
『また、徹夜したんですか?』
「当然でしょ‥‥」
アヤカが眠そうに、そう答えました。
シス子さんは、感心しながらも、呆れた笑いです。
ところが、午前10時、事件が起こりました。
突如として、天空城の展望テラスに、謎のエルフ美女(やたらと極上ボディー)が、怒鳴り込んで来ます。
「アヤカ、わたしの身体に、なにをした!」
「貴女、誰‥‥何者?」
「わたしは、アユミだよ!」
「‥‥え」
よく見れば、エルフ美女の服装は、アユミに似ています。
はっとして、アヤカが慌てます。
「寝ぼけてた、御免なさい!
キャラクターチェンジのβ版を、アユミにアップしたみたい‥‥」
「‥‥キャラクターチェンジ?」
「それも、何故か、ハイエルフ女性にしか成れない、不具合バージョン‥‥」
「‥‥元に戻れるよね?」
「それは‥‥貴女を、調べてから!」
そう言うと、アヤカは、自分のシステムを、操作し始めました。
アユミ(?)は、それを見守りながら、待つことにします。
しばらく、エルフ美女アユミ(?)は、珈琲を飲みながら待機していました。
アヤカが告げます。
「今のアユミは、身体がハイエルフ女性で、精神は‥‥アユミの理想的女性像『アニマ』で、アユミと記憶が共有されてる。
だけど、記憶というものは、人格が違うと、思い出し方が変わるから‥‥貴女とアユミは、別人も同然なの。
それはそうと、貴女のことは、便宜上、アユミのアニマ人格だから『アユマ』って呼んでも構わないかな?」
「構わないよ」
「アユマは、女性を召喚したり、従属化したり出来ないけど、付与コマンドを自分に使えるわね。それと、アユマの固有クラスは、喚起士だから。
それから、喚起士には、特別な能力があるの。それは、合体した男性の才能を、自動学習できることよ!」
「なにそれ‥‥男に戻れるよね?」
「当分無理、犯されないようにね♡」
「‥‥え?」
アユマ(明らかに処女)は、恥じらい赤面しています。
ですが、アヤカは、興味本位で、ニヤニヤしていました。
こうして、喚起士アユマ(ハイエルフ官能美女)が、仲間となりました‥‥?
Ayumitales by Souji Yamato




