天空城の神眼アイザード
Ayumitales by Souji Yamato
オサーカの町に『盗賊ギルドが設立された日』の正午です。
男二人、召喚士アユミと無法者ジャンは、飲食店で昼食を摂っています。
ジャンが、アユミに言います。
「ここの飯、値段の割には‥‥それなりだな!」
「店主を配置すれば、もっと、味とかが上がるけどね」
「そういや、店主が居ないな‥‥
勝手に、飯が出てきたから、魔法だと思っていたが?」
「ここは、無人店舗なんだよ」
会話しながら、二人は、食事を続けています。
程なくして、理学博士の彩香‥‥改め、SF技師アヤカ(ずぼら美少女)から、アユミに通信が入ります。
『天空城のAI【アイザード】の性能を上げたわよ。
試しに、ベンダーを使ってみて!』
「じゃあ、ポテトサラダを注文‥‥ん、詳細ウインドウが出た。
‥‥じゃあ、注文して‥‥って、無人で、この量と内容?
味の方は‥‥絶品だ。
どうなってんだ、スキルの上乗せなしで?」
『無人応答やらAIサポートとか、店主への支援なんかを強化してみた』
「凄いな‥‥」
アユミは、只々、感心しています。
間を置いて、ジャンが、アヤカに言います。
「じゃあ、娼館とかも建ててくれよ!」
『アイザードに、提案してみる』
「ていあん?」
『アイザードによれば‥‥
‥‥娼館ギルドと宿屋ギルドのマスターを、システムが担うそうよ。
それで、娼婦活動の場所を、町営娼館に限定して、上前を撥ねなければ‥‥
娼婦が集まって、町営娼館の利用料金だけで、ボロ儲けだそうよ』
「アイザードってのは、賢いんだな‥‥
それなら、娼婦どもが、挙って、この町に来るぜ!」
『アイザードの予測だと‥‥今夜にでも、町営娼館の営業が始まるわよ。
ただし、娼婦は、全員、貴方の仲間だけどね』
「つまんねえな‥‥」
ジャンは、ガッカリしました。
‥‥が、すぐに、復活して、食事を続けていました。
余談ですが、ベンダーシステムによる利益は、アイザードのための『いわゆる経験値の類』に変わります。
それと、現在、この町の家屋や家具は、殆どが『実物そっくりな力場』で構築されていますが、実は、この力場は、防護シールドよりも頑丈です。
また、家屋の防犯設備『鍵や錠』は、鍵だけが実物で、いわゆる鍵穴(錠)は、鍵に合わせて、予め構築されています。
ところで、昼下がりに、事件が起こります。
通りすがりの貿易商人が、ベンダーシステムで、試しに商売をしてみると、なんと、エリクサー(希少品)が、100万コインで販売されたのです。
そこで、貿易商人は、今度は、エリクサーを、交易品として仕入れます。これだと、80万コインで入荷できました。
早速、その商人は、笑みを浮かべながら、エリクサーを1グロスほど仕入れて、次の交易ポイントへと向かいました。
今後、この町は、交易ポイントとしても、注目されそうです。
Ayumitales by Souji Yamato
※1コインは10円ほどの価値です




