失言と結末
Ayumitales by Souji Yamato
西暦で3月18日(水)の異世界は、カレイドの町、午後4時――
皆で、装備を新調した後、時間が余ったので、女子2名『魔道士ミトンと蛮族戦士ウルガ』は、喫茶サロンで寛いでいます。
ちなみに、治癒士セシル(可憐な女子)は、このサロンの簡易宿泊室に、召喚士アユミ(気弱な男子)を連れ込み、二人で休憩しています。
やがて、ウルガが、3品目のスウィーツを食べ終えたとき、何気なく、ミトン(処女)が、ウルガに話し掛けます。
「ねえ、煩悩って、必要なの?」
「ん、煩悩は‥‥人生には、不要だが、生活では、必要なのだ」
「えっと、経験って、実用的なの?」
「経験は、スキルを獲得できるのだ」
「猥褻って、便利なの?」
「猥褻は、心の食事なのだ」
「よく分からないわね‥‥?」
「やってみれば、わかるのだ♪」
「‥‥そうね」
「そうなのだ」
なにやら、ミトンは、考え込みました。一方で、ウルガは、それを尻目に、4品目のスウィーツを注文するつもりです。
午後5時になると、セシルがアユミと、簡易宿泊室から出て来て、ミトンやウルガと合流して、紅茶を注文しました。
ミトンが、アユミに告げます。
「ねえ、熱愛しない?」
「あの、熱愛は、学歴とかじゃないんだけど?」
「けど、恋愛すれば、称号ぐらいは、手に入るんでしょ?」
「違うから、恋愛しても、所詮は、プライベートだからね!」
「じゃあ‥‥今夜、愛欲を、観察させてよ?」
「愛欲を見せるには、相手の合意が必要だから!」
「いつも、見せてるじゃない?」
「いつも、見てたんだ?」
「‥‥」
「やっぱり」
ミトンが、我に返り、恥じらい赤面しています。
この様子に、アユミが、安堵しました。
他方では、ウルガとセシルが、会話していました。
ウルガが言います。
「今夜、二人で、百合するのだ」
「嫌です、百合に、愛なんかありません」
「アユミの負担を、減らすためなのだ」
「それなら、愛ですね」
「そうなのだ」
「そうですね」
どうやら、二人で、話が、まとまったみたいです。
このとき、二人は、微笑み合っていました。
そうして、しばらくは、みんなで、静かに、お茶しています。
やがて、ウルガが、アユミに告げます。
「今夜、ウルガは、セシルと百合なのだ」
「よかった‥‥今夜は、ゆっくりと眠れる」
「アユミは、ミトンと合体しないのか?」
「しないけど」
「セシルとの約束なのだ、協力するのだ!」
「約束って‥‥?」
「約束は、大事なのだ。
アユミは、ミトンと合体しないって、約束したのか?」
「‥‥してないけど」
「それなら、ミトンと合体するのだ!」
「します」
「約束なのだ」
ウルガは、強引に、アユミに迫り、ミトンが狼狽えています。
さらには、ウルガが、ミトンにも迫ります。
「ミトンは、アユミと合体する約束を守るのだ!」
「そっ、それは‥‥」
「約束を破れば、ミトンは、仲間じゃないのだ」
「わかった‥‥合体する」
「するのだ!」
「‥‥致します」
ミトンが、泣きだしました。けれども、ウルガは、満足気です。
その傍ら、アユミは、自分の自信の無さに気付き、自身を昂らせるため、ミトンに対し、自分の性欲や精力を、スキルと回復魔法で増幅する決意します。
斯くして、この夜‥‥ミトンは、号泣しながら、処女を無くしました。
Ayumitales by Souji Yamato




