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微笑みの遺言  作者: 鳳龍麒亀
第三章
3/9

施設という戦場

 「……冗談じゃない」  杉山は事務室の椅子に身を沈め、額に手を当てた。


 施設内の空気はすっかりサバイバルモードで、信頼より先に疑念が育つような状況だ。

 (これでは、施設が空中分解しかねない)


 だが、その一方で、心のどこかでこうも思っていた。

 (俺だって、通院の付き添いは何度もした。誕生日に手作りの贈り物だって渡した)


 善意と打算の境界線は、時にぼやけている。

 彼は机の引き出しから、一冊の日誌を取り出した。  そこには、日々の記録が詳細に綴られている――そして、都合よく編集された形跡もあった。


 (これを出したら……ワンチャンあるよな?)


 杉山の脳裏に、葛藤が渦巻いていた。


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