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新緑に雨が滴る季節となりました

 今日も雨だ、最近はずっと雨模様で、梅雨に入ったのだろう

正直この頃とても暑かったので涼しくなり、少しだけありがたい

でも結局、歩いて会社までは行かないといけないので、傘をさして歩くのは大変だ

それに靴も濡れるし…


 季節の移り変わりは早く、最近春になったと思ったら、急に真夏日になって、すぐに梅雨が来て

ころころと変わる天気に正直体調を崩しそうだ

今日も、暑いかと思って半袖出来たら結構寒いし、気温も天気も読みにくい…


 今日は、いつもよりも一本早い電車に乗る、会社から歩くのは大変なので、バスに乗っていこうと思う

そのバスが、いつもよりも早い時間のでいつもより少しだけ暗いかもしれない


 一本早いと、人が少なく珍しく椅子に座ることができた

学生がいないからか

最近では冷房がかかった車内だったが、今日はかかっていない

むしろ暖房をかけてもいいかもしれないというくらい涼しい


時間が違うから、電車に乗っている人も違う

電車は決まった時間に来る乗り物なので、名前は知らなくても顔なじみになっていくだろう

例えば、いつも窓の外を眺めている、哀愁漂うサラリーマンとか

近くの学校の高校生や中学生


今乗っているのは、遠くの学校の学生と、まだスーツがきれいな若いサラリーマン

ギターだろうか?大きなケースを背負った髪の主張が激しい人

人数が少ないから、それぞれの顔がしっかりと見れる


電車は、橋に差し掛かり、下に流れる川は、普段は穏やかなのだが、今日は深い茶色に染まり、ここからは音は聞こえないが、川の轟きは容易に想像がつく


この橋を抜ければ、もう少しで会社の最寄り駅だ

電車は、徐々に速度を落とし始めた

吊革につかまる、左手に力が入る

足元が濡れているので、踏ん張るのが少し怖い


甲高く、耳に響くブレーキ音が大きくなり、やがて止まった

扉が開き、電車を降りる

外の空気は、かなり寒い

車内は涼しいくらいだったけど、これは耐えかねる


バスが来るまでにまだ時間がある

寒いし、待合室で待つことにしよう


待合室に初めて行く、いつも使う駅なのにこれまで一度も使ったことがなかった

中は結構綺麗で、暖房も効いており暖かい


みんなそれぞれに、仕事の作業、SNSのチェックなどをしている

私も、まだ完成していない、会議の資料を作らねばならない

バッグからパソコンをとりだし、ワープロで資料を作る


あんまりパソコンは得意じゃないから、こういう資料つくりは私がやるのは非効率的だと思う

得意な人にやらせればいいのに、なんで私なのか

まぁ、会社というのはそういうものなのだ、割り切って諦めた



 資料つくりに没頭していると、そろそろバスの来る時間になってきた

パソコンを片付け、バス停へと向かう

暖かいところから寒いところへと、移動したので、空気が鋭く皮膚を刺す

もはや痛い、入梅の時期だというのにこの気温はおかしい

これも地球温暖化の影響なのだろうか


バスは、人が多くて揺れるから苦手だが、今は一刻でも早く風の吹かない暖かい場所に行きたい

時季外れの、桜が咲く前に

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