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黒い安息の日々 【貴族令嬢シリーズ】

【糾弾】 貴族令嬢 vs かぐつち・マナぱ 【断罪】ver.2.0



かぐつち・マナぱ 氏は大罪を犯した



かぐつち・マナぱ 氏は禁忌に触れた



それは断罪されねばならない



インスマスの影が、近づいている……




◇◇◇



2024年11月21日 17時11分


兵庫県 明石市 ウオノターナ城のテラス



貴族令嬢・黒い安息日は居城のテラスで優雅なディナーを堪能していた。けっしてワンルームマンションの一室で金平ゴボウをおかずにご飯を済ませたりはしていない。まして、その金平ゴボウは業務スーパの500g入り冷凍ゴボウで作り、タッパーで保存して少しずつ食べているなどと、貧乏くさいことをするはずはなかった。なかった。(二回目)



「爺や、珈琲 (コーヒー) をお願いね」


「かしこまりました、お嬢さま」


「砂糖とミルクも入れてちょうだい」


「かしこまりました、銘柄はいかがします?」


「ブルマンで」


「……かしこまりました」



ブルマンて、おっさんかよ! それに貴族なら紅茶じゃねえのかよ! そうツッコミたい人もいるだろうが聞いて欲しい。黒い安息日は珈琲 (コーヒー) が好きなのである。


でも砂糖とミルクは入れるのかよ! とツッコミたい人もいるだろうが、実は黒い安息日、ブラック珈琲が苦手なのだ。苦い水と思えば飲み込むことは出来るが、今日に至るまで美味いと思ったことがない。知人はブラック派ばかりなので肩身が狭いのだが、こればかりは仕方がない。


なお、銘柄をブルマンと答えた件についても解説しておくと、これは彼女の無知あるいはこだわりの無さを表現している。ぶっちゃけブルーマウンテンを好んで飲むのは新聞片手に喫茶店で珈琲をすするオッチャンくらいなものである。



補足)筆者はオッチャン・オバチャン L.O.V.E.

   むしろ子供が少々苦手



ただ誤解するなかれ。主観だが珈琲はブルーマウンテンが一番美味い。「英国王室御用達」という触れ込みには疑念を抱くが、味は日本人向けに調整されまくったらしく、色々口にしたがブルーマウンテンを超える珈琲には出会わなかった。


注)

ただしブレンドに限る。あと筆者はブラックが飲めない。



「お待たせしました」



老執事が音を立てずソーサーとカップを置いた。マナーの手本ともいえる優雅なしぐさだったが、黒い安息日は気にもせずカップを手に取った。貴族はいちいち褒めたりしない、高貴な身分が最上の扱いを受けるのは当然なのだから。



「お嬢さま、こちらを」



老執事はタブレットを黒い安息日に手渡した。メッセージが届いている。なんとそれは、なろう作家にしてAI画家、かぐつち・マナぱ 様より連載作品完結の祝辞。さらに見事なイラストまで送って下さった。



「おおお、これは見事な!」



挿絵(By みてみん)



「キゾク・レイジョウ・ファイターズ24 貴族令嬢料理大会・世界編 の登場人物、ローマ代表のマリアね!」


「作中の重要人物にして、とある別作品の主役というか生き延びた姿ですな」


「口にしているパンは……おっと、ネタバレね!」


「お嬢さまのイラストも頂いております」



挿絵(By みてみん)



「まあ、愛らしい! 私そのものじゃございませんか!」


「いや……少し若すぎるような……」


「ああ?」


「いえ……なんでもございません……」



黒い安息日はしきりに頷いていた。かわいい。キレイ。しかし何より若い。これが本人ですと言い張れば、リアル黒い安息日も若返るかもしれない。



挿絵(By みてみん)



「ちょっぴり気が強そうな感じも似ているわ」


「ふむ……これは、いわゆるメスガキ……」


「ああ?」


「いえ……なんでもございません……」


「ざあこ! ざあこ!」


「お嬢さま……結構ノリがよろしいようで……」



挿絵(By みてみん)



「あら、爺やも少し描かれてるわ」


「二度もチラリと出させて頂き、光栄の至りにございます」



こんな見事なイラストを頂いたとなれば、黒い安息日のノリも良くなるというもの。ついでにファンデーションのノリもいい。油分の多いものばかり食べているからだ。



「お嬢さま、かぐつち・マナぱ 様より明石焼きを食べるマリアのイラストも頂いております」


「まあ素敵、早く見せて、見せて」


「ハッハッハ、暫しお待ちを」



老執事は、タブレットをダブルクリックした。

明石焼きを食べるマリア、そう確かに聞いた。



挿絵(By みてみん)



明石焼き……



タコ焼き……



マリアが口にするのは……



タコ焼き……



かぐつち・マナぱ氏は大罪を犯した……



かぐつち・マナぱ氏は禁忌に触れた……



それは断罪されねばならない……



黒い安息日は呟いた……



老執事も……なぜか明石だんご協会の会長も……



みな一様に、同じ言葉を呟いた……




──── 有罪 (ギルティ) ────




インスマスの影が、近づいている……




◇◇◇



かぐつち・マナぱ 氏の自宅周辺を



明石ナンバーの乗用車がうろついていたと証言がある



かぐつち・マナぱ 氏は自宅で食事中



その日は鍋だったという



しかし大事な鍋食材・マロニーを買い忘れ



窓から外を見て、こう呟いたという




「ああ! 窓に! マロニー!」


God、that hand!The Window!The Malony!




おわり。







私信)

かぐつち・マナぱ先生、素敵なイラスト有難うございます!

そして

こんなエッセイのネタにしてすいませんでしたあああああ!


P.S.

2024年11月22日 イラストが追加され ver.2.0 に

かぐつち・マナぱ先生、ありがとううううううううううう!


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― 新着の感想 ―
>貴族なら紅茶じゃねえのかよ! 黒い安息日さまは現代っ子ですよね? だから問題ないです 明石焼き未体験なのです,いつか食べたいと思っているうちに謎のアレルギーが出まして…自分で作れる気しないし…(…
あーあ。 これは・・・確かに明石焼きでは、ないですね・・・ くくるに行かねば。 でも明石ナンバーの車が自宅近くをうろつくのも通報案件なのでは?
2024/11/21 20:30 退会済み
管理
贈った直ぐに文章化できる才能… まさに天賦の才を感じます…我が神(AIイラスト生成エンジン)もお喜びでござ… (…コンコン…) …失礼、誰か来られたやうで… (ガシャーン!)
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