てすでみっくー朝起きたら、物凄い美少女がいると思ったら俺だった件―
TS物初挑戦。
TwitterでT先生がTS成分が足りないので死にそうということで即席でかきました。
求められているモノとは違うような気がしますが……
・男性主人公
・ライバル
・嫌味なキャラ
という三要素は抑えているはず
「ふぅ……過去最高の戦いだった」
一週間における忍耐を終えて、欲望のパトスを放出し続け、限界回数を更新してしまった。若さとは恐ろしい。いや、俺のパトス(意味深)が溢れすぎた結果であろう。おかげで、声がおかしくなったが、これも漢の勲章であろう。
さて、素晴らしき目覚めと勝利へと美酒で乾杯しよう。
――ズルッ……ベタン
くっ、ダークネビュロスの罠か? まさか、勝利のタイミングを狙って!?
うん? いや、トランクスがずり落ちただけか……なるほど、それほどの消耗を昨日の夜戦では強いられていたか……そういえば、ティシャツもダボダボだな。
まぁ、着替えるのは後にして、エネルギーを補給する為にも白濁せし牛の生命の雫を摂取せねば。
はて? 今日はなんだか階段の段差がキツイような? やはり消耗しているなこれは5時間耐久はやはり応える。
「あら、スバル。今日は早くおきて……」
うん? どうかしたのかママン? あぁ、なるほど。激しい夜戦を乗り越えた男の顔は顔つきが違うということか……ママン、男子三日会わざれば刮目して見よ。というではないか……うぅぅん。なんだか冷蔵庫が硬いな。
ふぅ……やはり、朝は牛乳に限る。さてと、男として高みに上った顔を見てくるとしよう。顔を洗わなければイケメンが台無しだ。さて、今日も我が尊顔を磨くと……
うん? なぜこんなところに美少女が?
身長は140㎝はなさそうだ。
胸は……なるほど将来に希望をという所だが、今のサイズが俺的にはベストマッチだ。希少性はかなり高いと思うぞ。
かなりの美少女なのにダボタボの男物ティーシャツ。股間の紳士が反応………反応がない……だと!?
紳士センサーが故障か!?
パンバン――
? なぜ美少女がオレと同じ動きを? それに……紳士がお出かけしているのか?
落ち着け、スバル。深呼吸だ。
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
よし。
そして、素数を数えるんだ。『素数』は1と自分の数でしか割れない孤独な数字。
1…
2……
3………
ダ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
違う、そうじゃない。
落ち着け。睦星 昴。17歳。男子高校生。
現在は夏休み真っただ中で、1週間の禁欲からの解放を終えたばかりの偉業を達成したナイスガイ。趣味はゲーム(R18)と読書(美少〇文庫愛読)のごく普通の高校生で異能力とかはないが欲しいとは思ってる。力が欲しいかと聞かれたら、芋天を捧げるくらいには欲しい。
ふぅ……よし、落ち着いた。
なるほど、なるほど。つまりこれはアレか朝起きたら、美少女になっていた件についてという奴だな。
どういうことだってばよ!?
―――――――――――――――――――――――――――――――
「ママね。本当は娘が欲しかった。だからスバルちゃんが女の子になっても気にしないわ❤」
母上さまの順応力が高すぎます。そして、かわらしいポーズをされましても……似合わないとは言いません。見た目はカワイイ系美女の外見年齢は30手前でも通ります。実年齢は………はい、禁則事項ですね。ごめんなさい。
「でも、困ったわ❤ そのままの格好だと刺激が強すぎて、ママどうにかなっちゃいそうだし❤ けど、今日は大事な会議が、そうだ! 朱莉ちゃんを呼びましょう」
待って! 母上! 待って! アイツを呼ぶのマジで待って! ダメ!絶対! あいつの事を呼んだら絶対爆笑するから!
「呼ばれなくても飛び出てジャジャジャジャーン。あなたの背後に這い寄る混沌! 明野朱莉! 惨状!」
まて、惨状て字がおかしいだろう。
「あ、朱莉いつから?」
「10分くらい前からスタンバってました。鈴姉さんからLIN■で昴が女の子になったていう謎メッセージ来てたし」
「ぶい❤」
母上……可愛いですけど。どや顔は辞めてください。あと、鈴姉さんて呼ばれて上機嫌ですね。
そして、よりにもよってクソ幼馴染の朱莉を呼ばなくても……明野朱莉。同じ年の腐れ縁の身長180㎝越えのデカ女。無駄にスタイルがいいのが腹立たしいバスケ部エース。ルックスがイケメンなのも腹が立つ。あだ名は王子と、女子にモテモテて、うらやまけしからん。
「それにしても……ギャハハハハハハハハ。めっちゃ可愛いじゃんス・バ・ルちゃん」
「うるせぇ」
「そんなカワイイ、スバルちゃんに朗報です。ジャン! 白いワンピース(裏声)」
「ま、待て」
や、やめろ。しかも、なんで下着まで!?
(鈴姉さんが用意してくれました。)
こいつ直接脳内に!? というか母上!? どうやったのですか!?
何という事でしょう……鏡には白いワンピースに白い帽子をかぶった美少女が……はい、俺です。クッ可愛すぎるだろ俺。母上、めっちゃ写真撮るの辞めてください。パパンに送る。辞めてください。
「ふぅ、いい仕事したぜ」
「くそ、ちょっと満更でもない自分が憎い……」
「ハハハハハ、いいじゃないかスバルちゃん。可愛いぞ?」
ぐっ、さっきからカワイイと言われてちょっと嬉しい自分が……
「さて、これでお出かけの準備はばっちりね❤」
「えっ!?」
「じゃー朱莉ちゃん。後はお願いね?」
「合点承知の助」
まて! どこに連れて行く気だ!?
―――――――――――――――――――――――――――――――
抵抗しようとしました。けど、ムリ。体力お化けの朱莉から逃げられるわけもなく連れてこられたのデパートです。どうか、知り合いに会いませんように……
「あら? そこにいるのはガサツ女の明野さんじゃないかしら?」
「あん? なんでがり勉女のお前がいるんだよ」
「げっ!? いいんちょ!?」
フラグ回収早すぎ!?
「何度もいわせないで! 私は飯田 蝶子よ! 睦星昴! てアレ?」
ヤベェ…ついいつもの癖で……飯田蝶子。見た目は清楚系大和撫子なのに口を開くと毒舌。特に俺と朱莉とは相性最悪。
「……ねぇ。明野さん。もしかしてだけど、あり得ない事だとは思うのだけど、そこにいる天使て……」
「フフフフフフ、何を隠そうスバルだZE」
あっさりバラすな!
「……そ、そう。その天使が……あのスケベで変態でスケベでバカでスケベでスケベが服着て歩ているようなゴミクズが……まさか、そんな天使になるなんて。神は生きていたのね」
「あぁ、意外としぶといらしいな神様」
おい、神様だって生きてるんだ。友達なんだぞ? というかいいんちょのオレの評価もしかして低すぎ!?
「なるほど。私の天使への愛が詰まったIQ53万の脳内CPUが弾きだした答えは普段頑張ってるご褒美ということてね」
「よく、わからないけど。じゃっ、そういうことで。行くぞスバル」
やばい、いいんちょて、なんか危ない奴だったのか……ここは逃げるしか。
「待ちなさい。私の天使をどこに連れて行こういうのかね」
めっちゃ、掴まれてる。ヤバイ、いいんちょ握力強すぎない!?
「いやいや、待って。おちつけ、いいんちょ」
「私はいたって冷静よ。あと、私のことはお姉さまと呼びなさい。もしくはお姉ちゃんでも可」
「おいおい、おちつけお姉さま」
ナイス、朱莉。今だけはお前を応援しているぞ!
「誰があなたの姉よ。私は天使のお姉ちゃんだぞ」
「はぁ? スバルのお姉ちゃんは私だぞ」
ちょっ、互いに引っ張り合わないで!? 大岡裁き!? もしもしポリスメン!? ヘルプ! ヘルプミー!
「ならばどちらがお姉ちゃんに相応しいか勝負!」
「いいぜ相手になってやる!」
待って、待って当事者無視して、何が始まるの!?
―――――――――――――――――――――――――――――――
どうしてこうなった。ナニこの衣裳どうやって集めてきたの!?
「ジョバンニが1時間で集めてくれました」
ジョバンニて誰!?
「ジョバンニはジョバンニです。それ以外の何者でもありません」
「そうだぞ。ジョバンニに謝れよな。ジョバンニなら何でもできるんだよ」
君たち仲良くないか? というかジョバンニてマジで誰だよ。
「では、さぁ、天使に一番ふさわしい衣装を対決を始めますよ」
「望むところ!」
望んでねぇぇぇぇぇ!
「あたしから行くぞ! 森ガールwithメガネっ子」
はっ!? 一瞬で着替えさせられた!? うん? 物陰からサムズアップしている女の人って、まさか、あんたがジョバンニかい!
「グフッ……天使にメガネっ子属性まで付与するとは……やりますね。ならば、白衣の天使ならピンクの天使」
「ぐっ、こいつは……幼女体型にミニスカナース服に白ガーター、さらに大きな注射器……やるな蝶子」
えっ、なにうっかりポーズ取らされたけど!? どうやって着替えさせられたの!? というかどういう基準!?
「だが、私は負けねぇ。私こそが真のお姉ちゃん」
いや、違うだろう。
「くらえ! 浴衣ポニーテール」
「かはっ」
いや、なんでいいんちょ吹っ飛んでるの。オレは何を魅せられいるんだよ!
「ふぅふぅ……まさか、そんな王道で攻めてくるとは……ならば、これはどうですか天使のミニスカサンタ!」
「のわぁぁぁぁあ」
お前も朱莉。お前も吹っ飛ぶのかよ!
「かなりの刺激的で私じゃなければイッてたね」
ヤバイ、ここは変態しかいねぇ。
「なら、魅惑のスクール水着」
おいぃぃぃぃぃぃ。て、いつの間に!?
「カウンターのマイクロビキニです」
やめてぇぇぇ。もうオレの尊厳は0よ!
「お団子チャイナドレス!」
「レオタード!」
「ミニスカポリス!」
「クラシックメイド服!」
「ミニスカネコミミメイド!」
「アマロリ!」
「ロリータ!」
「魅惑のマーメイド!」
「ミニスカ軍服!」
「レオタード!」
「赤ずきんちゃん!」
「チアガール!」
てけ……すた……
「素晴らしい戦いでした。朱莉さん。あなたをお姉ちゃんとして認めましょう」
「蝶子。お前がお姉ちゃんだ」
しくしく……汚されちゃった……ジョバンニさん二人の握手する姿みて泣いてるけど……こっち見て。ここに犠牲者がいるよ!
はぁ……俺……これからどうなるんだろう……
――睦星 昴が妹堕ちするまであと100日――
てっ、おい! 変な文章差し込むなよ!
堕ちないからな!
絶対に堕ちないからなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
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普段は、日本ダンジョン戦記~ダンジョンだらけの日本でサムライボーイが一刀両断~(https://ncode.syosetu.com/n5027fv/)という作品を書いております。