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RUN OUT  作者: 鬼柳シン
3/8

吸血鬼にあこがれる少女

 知っていたとはいえ、病院の個室、それも大学病院の個室となると、何から何までそろっている。テレビと冷蔵庫は当たり前のようにあり、シャワーに湯船にエアコンと空気清浄機、それからベッドはふかふかでリクライニングだ。


「気が利く、のかな」


 試しにあけた冷蔵庫には、輸血液のパックが入っていた。付箋も張られており、血液型が記されている。別に、血液型で味は変わらないのだが、ニオなりの気配りに感謝しておく。


「お、これは」


 輸血液を見ていて気が付かなかったが、生肉と赤ワインが二本入っている。吸血鬼の風習として、赤ワインと生肉は、遥か昔からの食べ物だ。流石に生肉をそのまま食べないが、調理できるのならば、カーミラに作ってもらおう。


 それにしても、体が変に疲れている。やはりニオの言ったことは本当だったのだろうか。鉛のように、とまではいかなくても、体が重たい。

 誰がどこで広めたのかは知らないが、吸血鬼は棺で眠るとされている。実際、そんなもの嘘だ。というより、あんな窮屈なところでは眠れない。


 体をグッと伸ばしてから、ふかふかのベッドへ横になる。荷物の類は、カーミラがこの病院に郵送するようで、先ほど手続きに向かっていた。

 吸血鬼の荷物は、あまり多くない。財布と身分証、それから着替えがいくつかあれば、それで十分だ。

 明日には届くだろう。傾きかけてきた、別に体が灰になったりしない夕焼けを見ながら、ベッドに飛び込む。よほど疲れていたのか、意識はあっという間に、眠りの世界に落ちていった。





 疲労感を感じて目を覚ます。窓の外には鳥が朝を告げており、僕もやけに重い体を起こした。

 しっかり眠れなかったのだろうか。それにしては、夕暮れから朝の七時まで寝ているので、違和感が拭えない。


「起きて、いるでしょうか」


 扉をノックして入ってきたカーミラは、いつもの丈の長いメイド服姿で入ってくると、その先から喧騒が聞こえてくる。何かあったのかとカーミラに問えば、自分で見たほうがいいと、共同スペースの大型テレビへと案内された。


 四階は内科であり、手すりの続く白い廊下を進めば、人だかりができている。

 いったい何があったのだろうか。病衣を着た人々をかき分けてテレビを見れば、緊急のニューが流れている。また、連続吸血殺人事件について。


「主様がお眠りになられてから、この事件は起こりました。殺されたのは二十代の男性一人。この病院周辺であり、はらわたを引き裂かれて、目をつぶされ、最後には体中の血液がなくなっていたそうです」


 つまり、僕たちが追ってきた吸血鬼の犯行だ。疲れに任せて眠らなければ、こんなことにならなかったのかもしれない。

しかし、テレビに映し出されている監視カメラの映像には、殺された男性以外映っていない。吸血鬼の特徴だ。鏡には映っても、映像には残らない。そうなると、見つけようもない。


 悶々と悩みながらも、次第に人は離れていく。こんな陰惨なニュース、朝から見ていたくないだろう。僕もカーミラも、同じ気持ちだ。

 しかし、一人だけテレビにくぎ付けになっている女性――少女がいた。年のころは十代の半ば。流れるような髪は、染めたのか真っ赤であり、病衣ではなく、赤いロングコートを羽織っている。


「また一人……来ないかな、来ないかな~」


 何に来てほしいのか。まだ背丈も高くない赤に染まった少女は、吸血殺人のニュースが終わると、興味をなくしたのか、踵を返した。

 その時、少女と僕の視線が交わった。前髪をパッツンと切った少女は、僕を見るなり、顔を輝かせて寄ってきた。


「そ、その目! 深紅の瞳だよね!」


 病院にいながら元気あふれる声で僕ににじり寄ってきた少女は、興奮気味に僕を上から下まで、食いつくように見ている。

 そして、僕も一点だけ気づいた。この少女も、深紅の瞳をしている。

 まさか、この子も吸血鬼なのか? 僕の反応に、カーミラも気づいてか、身構える。

 しかし、少女はそんなことは気にせずに、僕の手を取って、ぶんぶんと振り回している。


「吸血鬼! 本物の吸血鬼だ!」


 見抜かれた。そう感じたが、どうにも違う。吸血鬼には吸血鬼特有の匂いがある。この子の見た目は朱に染まり、本物の吸血鬼に見えるが、人間だ。最も、この世界には吸血鬼のほかにも、陰で生きる化け物たちはいることにはいるが、そんな気配もない。


 反応に困り頭をかいていると、少女が「あっ」と間の抜けた声を出せば、取っていた手を離して、丁寧に一礼した。


「私は鳴瀬桜花! 趣味はオカルトで、誕生日は八月七日! 花の日だよ!」


 桜花を名乗った少女にどうすべきか、カーミラに目をやれば、軽く頷いて口を開いた。


「私はカーミラ。そしてこのお方は我が主メネストレッド・ブラッドルフ様です。何やら吸血鬼に執着があるようですが、私たちは吸血鬼ではありません」


「で、でも! 深紅の瞳に、見るからに主に忠誠を誓ったみたいな女の人! 調べた吸血鬼の特徴と一致しているよ! でしょ? メネストレッドさん!」


 長いからブラッドでいいと返せば、ため息交じりに、桜花の瞳を凝視した。怒らせたのかと思われたのか、桜花は身を引くが、それでも頭を下げた。


「お願いです! 私も、私も吸血鬼にしてください!」


「え?」


 なぜ、自ら吸血鬼に? これは、少々面倒ごとに巻き込まれたようだ。またしてもため息を吐き出すと、吸血鬼ではないと、こちらからも伝える。

 桜花は、それでも、と期待のこもったまなざしをしていたが、僕とカーミラの姿勢を見て、違うのだと、わかってくれたようだ。


 それにしても、吸血鬼に興味があるとは。もはやおとぎ話になるほどに、吸血鬼や狼男、フランケンシュタインにビッグフットは、人間社会の陰で生きてきた

 オカルトが趣味だとは聞いたが、おそらくそれらも好きだろう。その中から吸血鬼を選んでくれたのは、なんというかありがたいが、望んでなるものではない。


 残念。桜花はつまらなそうに両手を頭の後ろに回して口笛を吹いていると、急に眼を抑えて、うずくまった。

 ここにいるということは病人だ。どうしたのか。心配してのぞき込めば、深紅の瞳が黒いものに変わっている。右手の人差し指に、赤いコンタクトレンズを乗せて。


「あ、ははは……ちょっとでも、吸血鬼に近づきたくて。髪も染めたし、カラコンもつけているけれど、結構痛いんだよね」


 心配して損した。とはいえ、この風体といい、趣味といい、この子は――多感な時期なのだろう。

 あはは、と笑う桜花に肩をすかしながら、しばらくはここにいると告げておく。吸血鬼に関しても、知っているということにして、趣味に付き合ってあげるのも悪くない。

 連続殺人の件は、雲をつかむようなものなのだから。


「ところで、君はどんな病気で入院しているのかな」


 聞くと、うーん、と唸っている。


「体は元気なんだけどさ。医者が、ここにいろってうるさいんだ。だから、たくさん話を聞かせて!」


 どうにも、賑やかな病院生活になりそうだ。とはいえ、ここは連続殺人の中央。情報を集めながら、オカルト好きの子に付き合ってあげるのも悪くない。

 それじゃ、また話を聞かせて! そう言い残した桜花は軽快な足取りで個室へと向かう。なんとも、病院が場違いに見える。


「少し、いいかな」


 桜花が去ると、背後から、ニオの声がする。僕たちと桜花が話しているのを遠巻きから見ていたようだが、難しい顔をしていた。

 これも面倒ごとだろうか。ニオの言葉を待つと、桜花の名を口にする。


「あの子、ちょっとした理由で病院にいるんだけれど、一つ頼めるかな」


「生肉と赤ワインのお礼に話は聞くけれど、あの子がどうかしたのかな」


 こめかみを押さえたニオは、首を振ってから簡潔に目的を述べた。桜花の近くにいてくれと。

 予想外の頼みごとに身を引きながら、あの元気な様子を思い浮かべる。病院にいるというのに、吸血鬼へのあこがれで病衣も着ずにいる、鳴瀬桜花を。


「近く、とは、どういう意味なのかな」


「そのままの意味だよ。この病院にいる間。それから時折外出するときに、桜花と一緒にいてほしい」


 なぜだろうか。疑問を浮かべて問えば、ニオの顔に影が差す。


「ちょっとした病気を患っていてね。普段は見た通りの元気な子なんだけれど、誤魔化しているだけなんだ」


 誤魔化す? と聞き返せば、コクリと頷く。


「患者のプライバシーに関わることはあまり話せないけれど、あの子には君たちから貰った吸血鬼の血を投与している。だから、普段は元気なんだ。でも、まだどんな治療を行うのかすら決まっていない。それが決まるまで、何かあったときに直接吸血鬼の血を分けてあげてほしいんだ」


 やはり面倒ごとだったが、連続殺人にはヒントすらつかめていない。そんな考えはお見通しなのか、人差し指を立てた。


「君やカーミラが人間だったころにはできない方法で連続殺人を見つける手段がある――警察っていうね」


 ピンとこない僕たちに、ニオは得意げに語る。今の時代はどこにでも監視の目があると。


「ボクの兄が、この街の警察に勤めていてね。地位も高い。君たち二人くらいなら、過去の映像データから目撃者の証言まで裸にできる。悪い話ではないと思うけれど、どうかな」


 願ってもいないチャンスとはこのことをいうのか。僕は二つ返事で了承すると、ニオは注射器を取り出した。


「あの子に何かあったとき、その場で投与してほしい。飲み込ませるでも、血中に混ぜるでも何でもいいからさ。とにかく、桜花を頼むよ」


 それじゃ、と去っていくニオを見送ると、渡された注射器を天井に掲げて見上げてみる。特にこれといって特徴もない注射器だ。


「僕は、いつ記憶を失うかわからない。これはカーミラが持っていてくれるかな」


 了解しました。恭しく頭を下げたカーミラは注射器を受け取り、メイド服にしまう。


「調査に向かいたいけれど、よく寝ていないのか疲れていてさ。明日からにしよう」


「お心のままに」


 それだけの言葉が交わされると、個室のベッドに急いだ。桜花の面倒と警察への訪問。万全な状態で迎えるために、少しばかり仮眠をとることにした。




 幾日かの夜が明けて、いい加減に捜査を本格的に行おうとしていた頃だった。鳴瀬桜花が僕たちについて回るようになったのは。

 なんでも、僕の生まれが原因らしい。外人だからと出生を聞かれて、ルーマニアと答えたら、まさに吸血鬼発祥の地だと目を輝かせた。トランシルヴァニアとも付け足せば、眩しいほどの視線が注がれるようになった。

 今日もまた、赤い服装を着込んで共同スペースのソファーに座りながら、話をせがんでくる。暇ではないと言っても、追及をやめないのだ。


 それにしても、運がいいのか悪いのか、この数日、吸血殺人は起きていない。僕がここに戻った日から止まっているあたり、相手もこちらを知っているのかもしれない

 吸血鬼を狩る吸血鬼メネストレッド・ブラッドルフの名は、陰に生きる化け物の世界で広く知られている。

だから、相手がこちらの出方をうかがっているのなら、居場所をつかめない僕たちに攻める手段は限られてくる。そういう意味では、ニオとの約束により、桜花の相手を邪険にできない。

 警察による、僕のようなアナログ以前の吸血鬼では思いつかないようなデジタルな包囲網は、もう尻尾をつかんでいるかもしれないからだ。今はニオが兄と話をつけるまで、病院の関係者としておいた。


 しかし、桜花とは話をするというより、聞かされるというのが正しいかもしれない。ネットの海から釣り上げた吸血鬼に関するデータを、口頭で自慢げに語るのだ。


「それで、世界には吸血鬼と呼ばれた殺人鬼は四人もいるんだよ! ドイツにいたデュッセルドルフの吸血鬼ペーター・キュルテンは千九百二十九年の一月から十一月の間に連続殺人を起こしたりね。ギロチンにかけられて死んじゃったみたいだから、多分本物じゃないと思うけど。あと、千九百八十年に死んだサクラメントのリチャード・チェイスは体中牛の血まみれになったりして、あとは……」


「ロンドンの吸血鬼ジョン・ヘイグと、ハノーヴァーの吸血鬼フリッツ・ハールマンかな」


「そうそれ! 流石は吸血鬼みたいな雰囲気を持っているだけあるね。それにしても、今の人たちは人間だろうけど、もしかしたら、この近辺にいる殺人鬼は本物かな」


 どう答えたらいいものかわからずに微笑んでおく。桜花が調べた吸血派と呼ばれた殺人鬼たちは、まだカーミラがいないときから、僕が見張っていた。普通の人間だったので、止めたりはしなかった。それは、人間の仕事であり、役目だからだ。

 化け物は化け物らしく、煌々と光る進化する時代から取り残され、その影がなくなるまで世界が進歩したら滅びればいい。みんな十分に生きたのだから。


「あとあれ! 吸血鬼はニンニクが嫌いで、祝福された銀じゃないと死なないとか! 鏡にも映らないし、体を霧や蝙蝠に変化できるし!」


 まるで将来の夢を語るように、桜花は吸血鬼に固執している。何がそこまで、桜花を引き寄せるのか。多感な時期にしても、こうまで執着するのは、少し異常だ。

 まあ、吸血鬼としては褒められたりもするので悪い気はしないが、時々間違っている見解を話す。今の言葉なら、ニンニクが嫌い、とかだろうか。

 別に、嫌いでもなんでもない。むしろ好きなほうだ。カーミラの作るニンニクのホイル焼きは絶品なのだから。


「それと、これは吸血鬼と関係ないんだけれど、千九百五十九年のディアトロフ峠事件も興味あるなぁ」


 その名前が出たとき、目を閉じてソファーに座っていたカーミラがピクリと跳ねた。ああ、そういえばそうだ。カーミラにとって、その事件は忘れたいものだろうから。


「……主様。部屋に戻っております」


 桜花がディアトロフ峠事件について話し出すと、サッと立ち上がり、一礼して去っていく。気に障ることをしてしまったのかと、桜花は心配そうにしているが、こればかりは本人にしかわからない、苦痛だ。

 気にしなくていい。そう言ってやれば、また調子を取り戻した。


「やっぱり、十五世紀のヴラド・ツェペシュは外せないなぁ。なんていったって、通称がドラキュラ公だよ! 小さな領地でオスマン帝国に挑んで、別名串刺し公とまで呼ばれる残虐さがすごい! それに、いろんな本でも取り上げられているしね!」


 ちょうどそのころだろうか。僕が吸血鬼になったのは。そのころの記憶は忘却の彼方に消えて思い出せないけれど、あの石畳の上から狂気が消えて、吸血鬼になったのだけは覚えている。


「それにしても、詳しいね。なんで、吸血鬼がそんなに好きなんだい?」


 疑問を抱えたまま付き合いを続けるのは気持ちよくないのでストレートに問えば、顎に手を当ててぼんやりと考え込んでいた。てっきり、カッコいいからとか、ロマンがあるとか、そういう一般的な理由なのかと思っていたが、どうにも違うようだ。

 桜花は腕を組んで考え込んだ末に、思い出せないと口にした。


「なんだろう。頭の中に霧がかかっているみたいな、そんな感じ。半年前に入院して、それから……んー……なんだっけ」


 舌をペロッと出して呆けたふりをする。これも一種の記憶喪失だろうか。しかし、桜花はまだ十四歳だ。若年性のアルツハイマーにしても早すぎる。

 ニオに聞いてみようか。そう思い立った時に、偶然か、ニオが僕たちのほうへ歩いてくる。


「邪魔したかな」


 その手にいくつかのファイルを手にしたニオは、僕と桜花が談笑している様子を微笑ましく捉えていたのか、後でも構わないと言う。話に夢中というわけでもないので、今聞くと返しておく。

 すると、ファイルの中から一枚のA4用紙を取り出した。それを僕に差し出して、見てみたら、警察署への訪問許可証だった。


「兄さんも苦労したようでね。頭の固い警察署の長官の説得には骨が折れたらしいよ。で、カーミラはいないようだけれど、どうしたのかな」


 いつも隣に控えているカーミラを探すニオは、警察署の長官と言ってしまった。当然桜花にも聞こえたわけで、身を乗り出して、僕の手にある訪問許可証をのぞき込む。


「おー……あのおっきな警察署に入れるの? なんで?」


 興味を惹かれてしまった。こればかりはカーミラと二人でこっそり行くつもりだっただけに、間が悪いなと天を仰ぐ。


「あ、もしかして警察の人なの? でも、だったら病院にはいないし、そんなジャケット姿なのも、私服警官にしては派手だしなぁ」


 一応吸血鬼として、赤を基調とした服装にしているのだが、それがあだになったようだ。桜花のような子供は、こういう話には特別興味を持つもので、わからないことはわかるまで聞いてくる。案の定、何が目的なのか問いただされる。


「警察の特殊捜査官みたいなものだよ。今回の吸血殺人を追って、日本に来た」


 ニオが助け舟のつもりか、適当なことを教えている。止めようとしたが、考え方によってはいいかもしれない。ニオからは桜花と常に一緒にいてほしいと言われている。その代償で探察に出られないのであれば、ここに来た意味がない。

 それに、桜花の社会勉強にもなるだろう。なかなか入れるものではないのだから。


「そうだね……海外でも、似たような事件は起きている。それを専門とするのが、僕とカーミラなんだ」


 桜花は、驚いたまましばし固まっていると、目を輝かせて、僕に言う。連れて行ってくれと。

 元よりそのつもりなので、明日にでも出向くことにした。桜花はオカルトがどうとかではなく、多くの大人が忘れてしまった好奇心という感情で、この事件に関する情報を知りに行くのだ。


「善は急げともいうから。明日の午前中には――そうだね、十一時にはいくよ。寝坊したら、おいていくからね」


 そんな子ども扱いするなと、年相応の反抗心を向けられるが、その初々しさがうらやましい。もう、僕には手に入れたくても手に入らないものなのだから。


「それじゃ、また明日ね。僕はカーミラの様子を見に行くよ」


 やはり気に障ることを言ったのかと不安そうな桜花に、大人にはいろいろあると誤魔化しておいて、共同スペースを後にした。

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