第四話 雪の告白
夜です。ここから今より気合い出して書きます。
廊下をゆっくりと歩き、教室へ進む。
扉を開けて自分の席へと座る。
すると誰かが声をかけてきた。
「悠人!暇だから話そう!」
そうやって元気に話しかけてきたのは松村湊だった。湊は中学の時の友達。一緒にこの高校に入った。
「どうした?いきなり声かけてきて」
「あのさぁ…不登校だった女子いるじゃん。あの子めちゃくちゃ可愛いよな!」
「あ、ああ、そうだな」
何故かテンパっている…
「あの子みたいな人がカノジョだったらって思うと毎日が楽しいよな!絶対によ!」
「まあ、そうだね」
なんかこいつと話づらいな…面倒くさい…
「まぁ、それだけ言いに来たんだけどな」
なんだよ…それだけだったのかよ。っていう言葉は喉の辺りでストップした。
昼休み…
「眠い…眠すぎる…」
思わず声に出る。今日の昼休みはゆっくり寝たい。
しかし、声をかけられる。
「悠人君…今日の放課後って用事ある?」
誰かと思えば雪ちゃんだった。中本雪ちゃんは中学の時に仲良くなった女子。趣味が同じで仲良くなった。
「今日は用事ないよ」
睡魔とかいうやつがヤバかったが、堪えて返事をする。
「良かった!放課後隣の教室来てくれる?」
「ああ、いいよ。」
眠すぎて、なんの話をするのだろうとか、なんの用だろうとか考えられなかった。
放課後…
隣の教室はここか…
扉や開ける。
「あ!良かった!来てくれたんだね!」
何故か嬉しそうだった。
「そりゃくるでしょw」
頼まれた事は断れない性格の自分にとって当たり前だった。普通の人は来ないのだろうか。
「放課後で、教室で、2人きりで…このシュチュエーション…悠人君なら分かるんじゃない?」
雪ちゃんの言う通り、漫画とか小説とかを読んでいる僕にとって予想はできた。…恋愛系のやつかな。
「えっと…悠人君!私、悠人君が中学の時からスキでした!あの…私を悠人君のカノジョにしてください!」
予想は出来てた。的中した。でも、こんな経験をしたことがない。少し驚いた。
昔から仲良くしてたし、一緒にいて楽しかった。それなら、一緒にいてあげよう。そう思った。
「うん。僕でいいなら。」
そうやって返事をした。
家に帰宅した。
スマホが震えた。画面を覗く。
「ありがとう。私嬉しい!」
雪ちゃんも悪い人じゃない。いい選択だったのかも。
すると通知がもう一つ来た。
「宮原くん…明日一緒に帰らない?話があるんだけど…」
美夏さん…
なにか嫌な予感がした。
長谷川夜です。
悠人くんは雪ちゃんに応えました。
次作は美夏ちゃんの話があります。
どんな話なのでしょうか。
気になる人は是非連載を楽しみにしていてください。




