第三話 短い1日
長谷川夜です。
これを読むと悠人くんと美夏ちゃんの2人のストーリーがもっと読みたくなる!はずです。笑笑
まあ、楽しんで読んでください。
「ピピピッピピピッ…」
目覚まし時計の音で目が覚めた。
予定の時間には間に合いそうだ。
支度を済ませ家を出る。
もう一度担任に渡された手書きの地図を手に取り、それに従い歩く。
すると彼女の家が見えてきた。
家に着いたらチャイムを鳴らすという約束をしてある。
約束通りボタンを押す。
すると、屋内から元気の良い返事が帰ってきた。
勢いよく開く扉に多少驚いてしまった。
「おはよう。じゃあ行こうか。」
そう言って出て来たのは制服姿の山川美夏さんだった。
そして、2人で学校に向かう。2人で学校に向かったことは一度もなかった僕は、緊張してしまっていた。ただ、何も話さないと仲良くなれない。話題を必死で考えた。
「あ、あの…趣味とかってなんですか?」
これが必死に考えて出した答えだった。
「私は、よく漫画とかアニメとかみるかな。オタクみたいな感じ。」
「僕も!最近漫画を全巻揃えるために頑張ってます!」
思わず声が大きくなる。
「なんの漫画読んでるの?」
興味津々なようだ。
「この間買ったばかりなんですけど…」
その後も会話は続いた。登校中にこんなに盛り上がったのは初めてだ。
気が付けば校門の手前、いつもより早く着いた感覚。
「もう学校か…早いね。」
「そうですね。」
そんな会話を交えていると、教室の前に来ていた。不思議なくらい彼女といると早く目的地に着く。
放課後…
一緒に帰る約束を昼休みにした。
昇降口には美夏さんの姿があった。
「すいません!少し遅くなりました!」
「全然いいよ!私もさっき降りて来たばかりだし。」
笑顔で許してくれた。僕も笑顔になる。
「あ、宮原くん。お願いがあるんだけど。」
「なんですか?」
なんのお願いだろう。色々考えてしまう。
「私たち、友達だし、宮原くん敬語使わなくていいよ」
「あっ、はい!あっうん!!」
タメ口であまり喋ったことはない。この際に慣れよう。
「うん!」
そう呟き笑う彼女の顔はとても明るかった。
この笑顔が毎日見られたらなぁ…そう思った。
「今日は一日ありがとう。おかげで学校に行けそうだよ。」
そう言ってくれると嬉しかった。
「いや、ホントに僕でいいのかって不安だったけど、そうなってくれたら僕も嬉しいよ。」
そんな会話をした後、彼女を家まで送った。
今日は彼女の連絡先を聞いたから、連絡が取れるようになった。短期間で仲良く慣れたのも初めてだ。
家に着いて、真っ先にスマホの画面に目を向ける。
すると、早速メッセージが来ていた。
『ミカです。また今度学校行こうね。』
そう綴られている。
毎日が楽しくなりそうだ。
長谷川夜です。
いかがでしたか、悠人くんも頑張ってますね。
ここは素直に見守りましょう。
多分もしかすると次のストーリーでは何か起こるかも…
まぁ、それは読者であるあなたの目でお確かめ下さい。
誤字とかもあるかもしれませんが、多分こう書きたかったんだろうな。と予想しながら読んでください。お願いします。
それで次作で!




