笑顔の一歩と世界の一歩
この世の中で、日本に生まれた事に感謝したい。
世界においても……アジアにおいてもこれ程の安全な治安の整った敗戦国は珍しい。
正に戦後からの急成長は日本人の哀しみと明日を夢見た若者達への無念さに他ならない。
日本の民に今、大和魂はあるのだろうか?
確かに愚かな時代だった……
資源のために払った高い代償……
未来に残したかったのは国ではなく希望……
貴方は心から笑えていますか?
泣いてる人を見て見ぬふりをしていないかな?
不自由ながらにもっと人らしく生きたい、人間という形に生まれてきたのだから……不平等だと嘆かないでほしい。
人間らしく生きるのは大変なんだなと思う、でも必死に努力するやつは凄くカッコイイんだ。
努力しないやつより努力して泥まみれの奴を人間だと感じるんだ。
世界には……水は黒く濁っていると信じてる子供たちが沢山いる。
家に帰る途中の道……
足元から、カチッ……と音がなり地雷を踏んだ事に気づく子供、幼いながらに覚悟をしなければならない瞬間。
『早く母親のいる家に帰りたい死にたくない』と願いながら、神に祈る。
足一本ですんだと泣いて生きていると喜ぶ母親の手に抱かれる小さな命。
命は平等だが、平等には扱われない。
世界を知らない、戦争を知らない、願う平和な世界は余りに遠いのかもしれない。
知らないからこそしっかりと知って欲しい。世界には今も哀しみが満ちている。その子達の命は同じなんだと。
普通に明日が来ることは、当たり前じゃない。
明日が来ることがどれ程嬉しく。明日が来ない事がどれ程、残酷な運命を背負わされているか……
もう一度聞きます、
貴方は心から笑えていますか?