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別れはつきもの

どうも。こんにちは。

弦間 和将です。

テスト期間もあと一日。

明日頑張れば解放される!と思うでしょ?

さてここで問題。

テストが終わったあと来るものとはなんでしょう?

正解は後書きにあります。

ぜひ、最後まで見てください(ゲス)

 和やかな朝の光に包まれる小山。

もう鶏が鳴いていたっておかしくない明るさだ。


 ……眠い


 俺は布団で顔を覆うようにして再び眠りにつこうとした。


 19歳で社会人の俺だが、実は正規な社会人ではない。

ハロワとかでちょくちょく働いていたと言うだけだ。


 故に生活リズムは崩れている。

朝起きるのは苦手なのだ。

ということでおやすみ。


「おーいにいちゃん! 朝だぜ!街に行くんじゃなかったのかよ」


 扉の奥から声が聞こえる。


あ、忘れてた。ここって日本じゃないんだっけ……


俺は数秒経って顔を真っ青にして布団から跳ね起きた。


「おおぉ起きます起きます! おはようございます!」


俺は勢いよく体を起こし、布団を片付けた。

廊下を走って勢いよく玄関を開けると、ヨウコさんとマコも待ってくれていた。


「おう。おはよう。今日はこの隣にあるフレイヤ国に行くぞ」


そ、そういえばそんなとこあったな。


「おはようございます! はい! よろしくお願いします」


「んじゃ行くか」


「昨日は本当にありがとうございました。おかげで心も体もリフレッシュしました!」


俺はヨウコさんとマコの方を向き、お礼の言葉を告げた。


「いえいえ! こちらこそ楽しい時間をありがとうございました。よかったらまた来てくださいね」


「ヒロキ兄ちゃん、また遊ぼうね~!」


 ……こんなに優しくしてもらったのはいつぶりだろうか。

いや、なかったかも知れない。ほんとにない。


「あぁ。また遊ぼうな。ほんとにお世話になりました」


そう言って俺はマコの頭を撫でて深く頭を下げた。


「では、いってきます!」


元気よく、笑顔でヨウコさんとマコちゃんの元を去った。



気がつくと、涙がこぼれていた。




────────────────────────────────────────────


 俺はただひたすらアキラの後をついて行った。


 アキラは何も喋らなかった。


 気を遣ってくれているのだろう。


 俺にとってはとてもありがたかった。


 何せ生まれてこの方、一度も感動で泣いたことは無かったのだ。自分でもびっくりしている。

俺はこんな状況になっても泣かない自信があったからだ。


 しかし、今は泣いている場合ではない。

これから俺の生活が始まろうとしているのだ。


 俺は感動を心の奥に大切に保管し、これからの異世界ライフに胸を躍らせた。


 と、何時間か歩くと白い壁が見えてきた。


高さは25mほどだろうか。

中世でこの高さの壁をつくれる技術なんてあるのだろうか。


 なんにしろあれがフレイヤ国なのだろう。


「おい。見えてきたぞ。あれがフレイヤ国だ。ちなみに、ここは冒険者になるにはもってこいの国だ。なんてったってここら辺のモンスターは弱いからな。初心者には絶好の狩場だ」


 ちょうどアキラが説明してくれた。


「そうなんですね!」


「あぁ。確かこの辺で簡単なモンスターと言えば人喰い草とかビッグカピバランとかかな」


 なんだビッグカピバランって……


「へ、へぇ〜。なんかおもしろい名前ですね」


「それは俺も思う」


 いや、思うんかい!


 徐々に昨日のような会話に戻っていったが、そんなことをしている間にフレイヤ国の大門に着いた。


「じゃ、ここで俺は帰るな。……一応もう一回聞くが本当に冒険者になるんだな?」


 心配してくれているのだろうか。

だが、もう俺は決めた。

冒険者になって魔王を討伐すると。


「はい! 必ず魔王を討伐します!」


「ッ……ガハハハハハ! やっぱお前はおもしろいな! おっと、そうだそうだ。そんなお前にこれをやろう」


 そう言ってアキラは持っていた荷物の中から剣を取りだした。


 長いわけでもなく短いわけでもない。

柄には赤い布が巻き付けられていて、細身のスラッとした綺麗な剣だ。


「え!? 頂いていいんですか?」


「あぁ。もちろんだ。家にあっても使わないから持っていくがいい。俺は木こりだから斧持ってるし、うちの嫁はああ見えても上級のウィザードだからな」


 あ、やっぱりヨウコさんって魔法使いだったんだ。


「ありがとうございます! 大事にします!」


「おう! まぁ俺としては大事にしてくれるより、使ってくれる方が嬉しいんだがな」


 俺とアキラは笑いあった。

本当にいい人だ、と心の底から思える。

父親と言ってもいいくらい優しくしてくれた。


「では、行ってきます! 魔王討伐まで待っといてくださいね!」


「よし。その意気だ! 頑張れ!ヒロキ!」


「はい!」


 俺は元気よくアキラの励ましの言葉に答えると門へと向かって走った。


「……死なないようにな」


 俺は最後にアキラの方に振り返って俺の中での最高の笑顔を見せた。

アキラはニカッとして手を振ってくれた。


 さぁ!これからが本番だ!

どうも。こんばんは。

弦間 和将です。

さぁお待ちかねの正解を発表しましょう。

正解は...テストでした!

テストが返ってくるんですよねー

あぁ、終わったよ...(´•ω•̥`)


今回は少なかったですが次の更新は長くします。

ではでは、読んでいただいてありがとうございました。

よければ、感想欲しいです!


七月某日

岡山県某所にて

中学時代にやった剣道を活かして

スイカ割りをしようと決心しつつ

弦間 和将


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