マフィア・暴力団解体論
パナマ文書で露呈した日本の大企業や富裕層などの脱税総額は61兆円。GDPの10%を超える額です。
生活苦の低所得者層があくせく働いてまじめに納税する一方、支配階層のインサイダーが巨額の脱税をしている......。そう考えると、心底憤りを感ぜずにはいられません。
でもこれは氷山の一角に過ぎないのです。
ネットの情報ではCIAが今回の暴露工作を仕掛けたとのこと。つまりCIAが言いたいのは次のようなことです。
「マネーロンダリングするならパナマはやめて、自分たちのお膝元、米国デラウェイ州の地下銀行でおやんなさい。そうしないと我々CIAがチクりますよ」
CIAは米国中央情報局の略称で、米国大統領の指揮下にあるということになっていますが、実際はユダヤマフィア支配下の南米麻薬シンジケートのアドバイザー的組織で、むしろ大統領を支配している、というようなことがネットで暴露されています。表向きは中央官庁でありながら、実際は世界のマフィア界のラスボス的存在なのです。
ところで、経済学者や行政は、通常、いわゆるブラックマネーの存在を無視して経済指標を発表します。ブラックマネーが少額であるうちはそれでも問題ありません。しかしブラックマネーの総額がある程度以上大きくなると、経済全体の概況がちがってきます。
ブラックマネーをこの世からなくし、健全な経済社会に戻すためには、マフィアや暴力団の完全解体が必要でしょう。
昔、某地上波テレビ局でキャスターが「ヤクザは必要悪だ」とヤクザを擁護する発言をしていましたが、彼らが支配層のインサイダーであることを忘れてはなりません。芸能スポーツ選手のニュースばかり流して、パナマ文書問題にはほとんど触れない大手マスコミは、あきらかに腐敗しています。
日本のヤクザ映画では、ヤクザがいかに強く、勇ましく、カッコいいかが過剰に演出されます。しかし日本の大企業のほとんどがパナマ文書脱税組なのです。映画会社も彼らの傘下にあることは容易に推測できます。
これまで私が観たヤクザ映画の中で面白かったのは、邦画では伊丹十三監督の「ミンボーの女」、洋画では「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」ぐらいです。好みにもよりますが、ヤクザ映画はつまらないものが大多数です。おそらくヤクザ礼賛のプロパガンダを目的に製作されるのでしょう。
いずれにせよ、メディアでヤクザ擁護論を唱える人は、裏社会側の回し者である可能性が高く、健全な民主主義社会の発展のためには暴力団を完全解体すべきという私の信念は、いささかも揺るぎません。
しかしながら、マフィアや暴力団関係者をいきなり全員逮捕しようとすると暴動が起きます。
そこで現実的な対応策として、暴力団を公共性に合致した民間企業に転換、再編することを提言します。これは主に日本国内の場合を想定していますが、諸外国においても大まかには有効な方法だと思います。
具体的には暴力団を以下の民間企業に分割します。
・民間諜報工作サービス
・製薬業
・製銃業
・風俗芸能業
以下、それぞれについて説明します。
①民間諜報工作サービス
スパイの下請け業です。武闘派のヤクザはこの業態に移行します。主に国内に潜入した外国人スパイの工作防止や諜報活動を担当します。内閣官房調査室、外務省国際情報統括官組織、警察公安部など、日本のスパイ組織がクライアントで、ミッション請負業の他、人材派遣業も行います。
こちらから海外に仕掛けたり、ハニートラップや恐喝、要人暗殺などの”ヨゴレ仕事”もありかもしれません。
日本はスパイ天国と揶揄されています。彼らが好き放題に活動できないよう、ヤクザたちの”ケンカ力”をわれわれ国民のために有効活用するのです。
②製薬業
暴力団の資金源の多くは麻薬でしょう。麻薬関連の仕事をしていたヤクザがこの業態に移行します。
麻薬、大麻、脱法ドラッグの一部を合法化し、製造または販売するのです。つまり暴力団が正規の薬品メーカー、または薬品ディーラーに生まれ変わるのです。
③製銃業
銃の密造、または密輸に関係していたヤクザがこの業態に移行します。
この前テレビで見たのですが、北海道に住む農家の老婆が、熊が畑に入って来ないように携帯型ラジオをぶら下げて農作業をしていました。音量をボリュームいっぱいにしておくと熊が怖がって近寄らないとのことです。
この映像をアメリカ人に見せたら、彼らは例外なく農家にショットガンかライフル銃を持たせるべきだと主張するでしょう。
東京一極集中から地方分権へ。過疎地の山村へ人口移動を促進するためにも、地方住人が熊などの被害に遭わないよう、銃刀法を改正して彼らがもっと容易に銃を持てるようにすべきです。
こういう意味で銃器メーカーには需要があるのです。
④風俗芸能産業
アイドルの握手会など、最近、芸能界と風俗界の垣根が低くなってきました。厳密にはネットの暴露情報などで、垣根の低さを一般の人が認知するようになった、ということなのかもしれません。
従来の風俗の規制を一部撤廃し、暴力団関係労働者の一部を風俗芸能産業に吸収するのです。