廻る――春の言祝ぎ――
掲載日:2016/03/23
目を閉じ、耳を澄ませ
流れる時を感じよう
密やかに春を待つ
命の息遣いが聞こえるから
凍てつく冬のほころびが
新たな季節の足音ならば
萌えたつ衣で迎えよう
生まれた息吹を旋律にして
色めく花の囁きを
霞たつ風が運ぶとき
さざめく宴は開かれる
殻を破った踊り子たちの
光の中の戯れに
緑の波が空気を揺する
目を閉じ、耳を澄ませ
流れる時を感じよう
歩みを止めぬその足音は
あなたの中に、共にあるから
目を開き、息を吸い
流れる時を感じよう
褪せぬ脈動
満ちているから




