ナイスタイミングぅ
「暇だぁ…」
ギャハ男を追い返してから1週間経った今、俺はものすごく暇をしていた
「えぇ〜?こういうのって討伐隊的なのが組まれて攻め込まれるやつじゃないの?なんでこの1週間誰も来ないわけ…?」
『うーん、多分ですけど返した男の信用がなさ過ぎたんじゃないですかね?』
「狼少年的な感じ?いつも悪いことしてるから、ダンジョンができたって嘘ついて金もらおうとしてると思われた的な」
『私は見てないから想像でしかないですけどね』
「でも、来てくれないとせっかく用意したトラップとか無駄になっちゃうじゃん」
『別に、いつかは使えるんだからいいじゃないですか』
「そうだけどさぁ…」
そう、俺はこの1週間絶対にコリキシダから兵士とか冒険者とかそんな感じの奴らが攻めてくると思ってダンジョンを改装していたのだ。
え?そんな魔力があるのかって?なんと、ダンジョン内に侵入者が存在しているだけで継続して条件が達成されたことになりポイントが入っていたのだ。おかげで、階層を3階まで増やすことができたし1、2階のトラップの類も充実させられた。
「それにさ、ユキも戦いたそうじゃん」
『ユキちゃんのせいにしないでください。てか、階層増やせたのはポイントよりユキちゃんと私の功績だと思うんですけど?』
「それはそう」
そして、防衛で大活躍したアイアンゴーレムには名前をつけてあげた。雪だるまみたいな見た目だからユキだ。安直だけど、気取った名前つけて滑るよりはマシだと思ってこれに決めた。ユキも気に入ってくれているようだし何も問題はないだろう。
そして、先ほどはポイントで拡張したと言ったが…実際は二人の功績がだいぶ大きい。というのも、ポイントだけで改築するより先に部屋を作っておいてポイントで部屋を固定する方が魔力もポイントも少なくて済むのだ。つまり、手持ちのポイントだけで改修が終わったのは二人が壁を削りまくってくれたおかげというわけだ。
『あ、でもそろそろトラップは使えると思いますよ?』
「え?なんで?」
『あれ、言ってないですっけ?そろそろあるんですよ。主神様主催のダンジョン主交流会が』
え、何それ…?ちょっと楽しそう
『一応毎年ありますけど、強制なのは最初だけですね。ちなみに、交流会といっても名前ばかりで、大体みんなギスギスしていかに周りに情報を与えずに情報を獲得するかに躍起になってますよ』
「なんか、やな感じだな…でも、それがトラップを使うことと何の関係があるんだよ?」
別にそれは、面倒臭いお茶会みたいなものだろ?ダンジョンに人が入るわけでもねぇのにトラップを使う機会なんてないと思うんだけど
『交流会では毎回、初参加のダンジョン主にダンジョン戦争をさせる文化があるんです』
「ダンジョン戦争…ってなんだ?」
『簡単に言えばダンジョンの攻め込み合いですね。相手のダンジョンに攻め込んで先にコアを奪取した方の勝ちです。勝者には、敗者のダンジョンの経営権と敗者の持ちポイントが渡されます。
「それって、ダンジョン主が手違いで殺されたりしたらどうなるの?」
『ダンジョン主を殺してもコアを破壊しても勝ちですよ。コア破壊したら景品はないですけどね』
「へーって、それ俺のダンジョンやばくない?魔物いないから攻め込めないんだけど?」
『頑張って作ってください』
「ねぇ、知ってる?魔力だと魔物って作れないんだよ??」
『頑張ってください』
こんのクソ邪神が…なんとかして人間を誘い込まないと…
どうしようかな……一回挑発のお手紙でも書こうかな?ワンチャン矢文とかで届かせれないか?いや、実現性が低すぎるな…どうしよう…とりあえず待ってみるしかないか…
ん?なんか背後から禍々しい気配が…
『誰がクソで邪神なんですか?』
「っスーー邪神なのは事実だし、そんなに怒ることじゃないかなって思うんだけど、どう?」
『ちょっとよくわかんないですね。なんか私、クソ邪神らしいので』
「ごめん!ほんとにごめん!許して!」
『天罰です!!』
「ぎゃーーーーーー!!!」
メルから逃げ回っていると、ダンジョンコアの色が変わってアラームが鳴り始めた。
《ファンファンファンファン!!!》
「侵入者!?」
『なんか、すっごいいいタイミングですね?』
ちょうど欲しいタイミングで、侵入者がやってきた。ダンジョンコアを通じて侵入者の様子を確認すると、軽装の男が数人入ってきただけだった。
「偵察か?」
『でしょうね』
松明を持った集団は、一階に降りる階段を見つけたらすぐに引き返してしまった。
「でも、偵察が来たってことはそろそろ本陣が来るってことだからな…準備するか」
『ですね』
その二日後、200人ほどのお揃いの鎧を纏った集団がダンジョンに侵入してきた。
3本目
ほんっとうに申し訳ありませんでした




