テッテレー!ぷれぜんと!!
邪神が姿を消した後、俺は洞窟の最奥で淡い光を携えて浮遊するダンジョンコアと向き合っていた
「……触るしかないのか?」
さ、触りたくない…触ったらいよいよ取り返しがつかなくなりそう…
いや、多分もう取り返しはつかないんだろうけど心情的な問題でさ、ね?なんか、そういうのあるじゃん?
「一回、洞窟の中を散策してみよう。なんか、他に取れる手段があるかもしれないし…」
☆★☆★☆
「何も゛…!な゛がっだ!!!」
ひととおり洞窟の中を散策したが、ただ岩の壁に囲まれているだけの特にない一本道だった。そして、出入り口のところには透明の膜のようなものが貼られており、外に出られなかった。船長の苦痛を一身に受けた剣士ごっこをしながらダンジョンコアの前に戻ってくると、ダンジョンコアの光が、散策する前より少し明るくなっていた
「触るしか…ないってのか…」
諦めて、ダンジョンコアに手をかざすと、淡青の光が濃くなり手のひらにじんわりとした温もりが広がった。その光は、手のひらから、腕を伝って身体中に伝播していく。
光が身体中に行き渡ったとき、俺は激しい頭痛に見舞われてその場にうずくまった。
しばらく蹲っていると、痛みが引いたのでよろよろと立ち上がり再びダンジョンコアに触れた。
すると、目の前に半透明のパネルが現れる。ダンジョンコアから受け取った情報によると、ダンジョンコアには物を具現化する能力があるらしくポイントを消費することでダンジョンを改造したり、魔物や道具を生み出すことができるらしい。ポイントは何か条件を達成することで獲得することができるらしいが今は0だ。初回特典みたいなものはないらしい。世知辛い世の中だぜ
ポイントが足りない時は俺の魔力を消費することで補うこともできるらしいが、魔力がなくなると気絶したり体調が悪くなったりするらしいから非推奨だそうだ。
そして、ダンジョンコアが破壊されたりダンジョンから持ち出されたりすると俺は死ぬみたいだ運命共同体ってやつだな…
なんとなく、ダンジョンコアが可愛く見えてきた。ただの水晶なのに…え?別に俺が死んでもダンジョンコアは死なないの?前言撤回で、可愛くないわこんな石ころ
まあ、ダンジョンコアを野晒しにして殺されるわけにもいかないし、部屋を増やしてダンジョンコアを守らないとな…
「えっと、部屋を増やすにはこのボタンをぽちぽちしてあげれば…頭痛っ!?敵襲!?」
ダンジョンコアに従って部屋を増やすと、体から何かがごっそりと抜ける感覚と共に目のおくがズキズキするような痛みに襲われた。
これが、魔力不足の体調不良か…
「つまり、これ以上ダンジョンを改造するには魔力が足りないってことね」
とりあえず、部屋は作れたようなのでダンジョンコアを新しく作った奥の部屋に移動させて俺は横になりガンガンする頭を休めることにした。
魔力は時間が経つごとに回復し、特に意識のない時に多く回復するらしいので今は最適解なはずだ。
そう思いながら目を閉じると俺は思ったより疲れていたのかすぐに意識を失った。
目が覚めると、ものすごい光量に目が焼かれた。
「え、何事!?何がこんな光ってるの!?というか、すっごい眩しいっ!?」
目を閉じると、少し暗くなったので俺の目がおかしくなって光に対する反応がものすごくなったわけではなく、外で何かが光っているということらしい。
目を閉じたまま、手探りで光が強いところに向かっていくと、何か小さな箱のようなものが落ちている。
「なんだこれ…箱か?」
『ピンポンパンポーン!正解ですよ!びっくりしました?』
邪神が背後から飛び出してくる。目を開けれないから正確ではないが、多分背後から。
「びっくりとかどうこう以前に目がイカれたから責任とってほしいです」
『せ、責任なんて…お兄さんえっちですね…』
「その話題の飛び方怖いんですけど」
『あ、いい加減お兄さんのキス顔もどきにも飽きてきたので光消しますね』
「キス顔もどきって何!?あ、目が開けれるって素晴らしい」
『もう、朝から顔が素晴らしいなんて…褒めすぎですよ!』
「いや、言ってない…」
相変わらず自己肯定感の高い邪神だな…
「で、これ中身なんなんですか?」
『お兄さんはこの箱の中身なんだと思います?』
「えぇ、うーん、武器とかですか?」
『テッテレー!残念!違います!』
「さっきから効果音ちょっと違くない?」
『そこ気にします?』
「気にします」
『じゃあ気にしないでください』
り、理不尽だ…じゃあの意味もわからんし…
「それで、箱の中身ってなんなんですか?」
『それはですねぇ…ジャキーン!カタログです!!初日特典的な物なので明日からはないですよ』
「ジャキーンは刃物を取り出すとき以外に使う場面ないでしょう!?」
『そこ、今どうでも良くないですか?今大事なのはカタログですよカタログ』
いや、今の所何のカタログなのかもわからないのにはしゃげないというか…
『あ、それもそうですね。これが何のカタログなのかって言いますと…ドゥルルルルルル…ばん!!モンスターです!』
「すげぇ!今回の効果音はあってる!!」
『はしゃぐところそこじゃないです!私が口でやると効果音すら世界一可愛いのは確かですけどね!ふふん!!』
すっごいドヤ顔だ…
ドヤ顔可愛いな…ずる…
『お兄さんわかってますねぇ!そうなんです、私どんな顔してても可愛いんですよ!あぁ!私ったら全く罪な女です!!』
「そうですね、とりあえずカタログください」
『どうぞ!アルティメットな私の触ったカタログだからって舐めないでくださいね!』
「舐めないですよ…」
邪神に言い返しながら、カタログを開く。
おぉ!なんかすごい!いろいろいる!!けど、文字が読めないからどれがなんなのかよくわからん…
『仕方ないですねぇ…世界一可愛らしく慈愛に溢れた私が教えてあげましょう』
邪神にモンスターの特徴などを教えてもらいながら、カタログを見ていく。
そこまでたくさんのモンスターが乗っていたわけではないので、ぱぱっと読み終わることができた。
「ドラゴンとかはないんですね」
『そういうのはいうこと聞かないことが多いから載せてないんです』
「そうなんですね…」
『ちなみに、おすすめはゴーレム系ですかね。ここ、洞窟ですし相性いいと思いますよ。ちなみに、トレントとかサラマンダーはお勧めできないです。洞窟と相性悪いので』
「それなら、ゴーレム系から選ぶことにします…何がいましたっけ、アイアンとかシールドとかいましたよね」
『そうですね、アイアン、シールド、ソード、キャタピラ、etc…色々いますけど、選ぶならアイアンゴーレムかリビングアーマーのどっちかでしょう』
「リビングアーマーってゴーレム系なんですね」
『ただの動く鎧ですから、鉄の塊が加工されてるかされてないか程度の違いですよ』
そうなんだ…その後、その二つの違いをいろいろ聞いて俺は召喚するモンスターを決めた。
本日2本目!!
次は20時ですね!!
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