知らないてんじょ…岩!?
新作ですっ!!
前作同様拙い文章ではありますが、楽しんでいただけたら幸いです
「知らないてんじょ、てん、岩?」
仕事帰りに、見るからに怪しい女に異世界に行かないかと誘われて了承したら洞窟に捨てられている…
キョロキョロと辺りを見渡すも、何もない…こういうのってなんか、生き残るために必要なものを用意してくれてるものじゃないの?
え、どうしよう…俺サバイバルの心得とかないんだけど…死んじゃう…
『もしもーし、聞こえます〜?』
「うお!?んっごほっ、ゲホっ」
『んえっ!?大丈夫ですか…?』
びっくりして変な声出ちゃった…なんか恥ずかしくて意味もなく咳払いとかしちゃって謎の声に心配されてるし…
この声どこかで……?
「あっ、昨日の怪しい女の…?」
『怪しくないです!』
「いや、真っ黒なコートでフードを目ぶかにかぶってる女は怪しいですよ」
『私たちの正装なんですけど?』
…仕事しにくそう
『いや、別にそんなことないですよ。デスクワークの時は外してますし』
「今俺の考えてること読みました?」
『ちなみに、今も外してます。見たいですか?』
「見たくないです。それよりも、さっき俺しゃべってないですよね?」
『そうですよね、神界でも屈指のかわいさを持つ私の姿を見れる機会なんてそうそうありませんもの、見たいですよね。そこまで言うのであれば特別に見せてあげましょう。仕方ないお兄さんですねぇ、仕方なくですよ?』
見たくないって言ってるんだけど…?なんで俺が望んだみたいになってるの?
バキンという音と共に目の前に穴が空き、銀色の髪がさらりと靡いて、可愛らしい少女が姿を現した。
「そうでしょうそうでしょう、私の情報が髪色と可愛さしかないのは不満ですが、そこはお兄さんが今後ボキャブラリーを育てていただくことで多めに見てあげるとしましょう。精進してくださいね」
「心読まないでくれます?」
「読んでないです」
……なんで頑なに認めないくせに考えたことに返事してくるんだろ
「別にいいじゃないですか、そんなことはどうでも。じゃあ、可愛い顔も見せられたことですし私は帰りますね」
「いや、まってくれます?」
「はぁ…なんですか?」
「俺死んじゃうんですけど?」
すっごい面倒くさそうな顔してるところ悪いとは思ってるんだけど、このままじゃ何も解決してないんだよ…
せめて何をすればいいのかだけでも教えてくれないかな?
「あ、そうでした。これからあなたにやってもらうことを伝えに来たんでした。私ったらお茶目ちゃんですね」
「お茶目で済む話かな?これ」
「大丈夫です。やることやってれば生き残れます」
「会話はちゃんとキャッチボールしませんか?」
「えぇ?」
なんで嫌そうなの…?
「めんどいからです。さっさと帰って寝たいのでちゃっちゃと説明しますね」
黒フードの女が俺の鼻をプシっと押してから説明を始める…なんで一回鼻を押した…?
「簡潔に言いますと、お兄さんにはこの洞窟をめっちゃ強いダンジョンにして人間どもを滅ぼす…というか、支配してもらいます」
「はい?」
「あ、もしかしてお兄さん私が可愛すぎて私のこといい神様だと思ってました?アルティメットスーパーキューティな私が邪神なんて信じられないですよね。いやぁ、可愛すぎるのも困り事です。ちなみに、邪神の中でも私は壊したり滅ぼしたりするのが専門です。洗脳したり闇堕ちさせたりしないです。可愛くないので」
壊したり滅ぼしたりするのも可愛くなくない?
「破壊は創造の母っていうじゃないですか。つまり母性に溢れる私はモストキューティってわけです!!」
「モストってカタカナで書くと虫みたいですね…で、誰が人間を滅ぼすって?」
「お兄さんです」
「無理ですよ!?俺、どこにでもいる会社員ですし!」
「大丈夫です。基本的なことはそこのダンジョンコアが教えてくれます」
そう言って邪神が指を刺した方に視線を向けると、先程まで何もなかった場所に人間の頭ほどの大きさの水晶が浮かんでいた。なんか、すっごい光を反射してキラキラしてる…というか、発光してる?
「って、違いますよ!俺戦えないですけど!?」
『大丈夫です、私も時々見にきて壁の埃とかツーってするやつしてあげるので』
「そんなイヤな姑みたいなことしにこなくていいからもっと具体的な方針を教えてくださいよ!」
『なんで私が?』
「神界って責任とかっていう言葉はない感じですかね!?」
俺がダンジョンコアを見ている間に、邪神は姿を消していらしく声が実音から脳に直接方式に切り替わっていた。
逃げやがった…
『それに触ったら大体わかるので、頑張ってくださいね。』
「いや、説明してくださいよ」
『寂しいんですか?また仕事の合間にちょくちょく見に来るので我慢してください』
「違います。きちんと説明してくれることを望んでいるだけです」
『それはダンジョンコアくんが頑張ってくれますよ』
丸投げっ!?情けない!
『失敬な!?せっかく私が読者の方々のご要望に応えて時々出てくるって言ってるのに酷いですね!』
誰だよ読者の皆様…俺の人生書籍化でもされるのか…?
で、そこじゃねぇよ情けないって言ってるところ…
『されません。されるような器じゃないんだから夢見ないでくださいよ』
「なんでそんなこと言うの?」
『お兄さんが甘え顔してもきっしょいだけですよ?ま、そういうことなんで頑張ってくださいね』
つらPi⭐︎…うわ、今のきついな…二度としないでおこ…
邪神がそういうと、洞窟の中から彼女の気配が消えた。
「え、何?俺、人殺さなきゃいけないの?流石に抵抗があるんだけどな…」
『あ、ちなみにお兄さんもう人間じゃありませんから、安心してくださいね。』
「そんな適当に重要っぽい情報置いていかないでくれます!?」
『忘れちゃうなんて、私ったら全くおちゃPi⭐︎で可愛いですね』
ぺりっと、空間を剥がして顔を出してこの場をさったはずの邪神がそんなことを言った。
俺の黒歴史をリアルタイムでいじるのやめてくれるかな??
『嫌です。そんなことより、言い忘れたことを思い出したから戻って来てあげたんですよ。感謝してください』
まあ、それは確かにありがたいけど…人間じゃないなら、今の俺はなんなの…?一回死んでるっぽいし、幽霊とか?
『幽霊なんていませんよ!!!確か、魔王種とかいうのになってるはずですよ。ダンジョンの主はみんなこうらしいです』
神様がいるならいるだろ…幽霊も
『いません!いりません!』
「え、なに?神様なのにお化け怖いの?」
『怖くないですが!?』
神様でも幽霊って怖いんだ…
『怖くないです!!と、とりあえず!伝えましたからね!これで人間を殺すことに抵抗もないでしょう?』
「なくないですけど??」
『あ、この空間直しといてください。では』
ペタペタと、手元にあったテープで捲れた空間を剥がしつつ今邪神に言われたことを思い出す。
いつの間にか、人間すら辞めさせられて魔王にされてた…どうしよう…人間殺さなきゃいけないのか…?
というかーー
「同族だから人間を殺したくないわけじゃないですからね!?」
俺の叫びは、聞こえていたのか聞こえていないのか、邪神に無視されて洞窟内に寂しく響き渡っていた
あとがき
ミメーシスを見たことある方はいつもありがとうございます。そして読んでいない方は初めまして。
新作を描きました…!実は、ミメーシスが詰まった時にネタの消費用に書いてはいたのですが…ストックが全然ねぇです!
でも、正直このまま押し入れの奥にしまっておくのはもったいない気がするので、最悪隔日更新になってでも投稿していこうかと思いまして投稿する決断に至りました。
なので、最初は週1で更新していくんですが、ストックが消滅したら隔日になると思ってください。(ちなみにストックは12個です…想像以上にすくない!?)
ちなみに、初日だけはストックを削ってでもたくさん更新したほうがいいって聞いたので3話まで朝昼晩で更新ます。つまり、2話は13時、3話は20時、4話は20日の13時ということになりますね。
面白いと感じていただけたらコメント、ブックマーク、評価、お星様プッシュをしてくださると幸いです。
励みになりますし、次の話を書こうという活力にもなりますので!
これからもよろしくお願いします




