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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

牛丼を作りたい

作者: 変汁

食材を手に入れるのは、実はとても簡単じゃないのか?と思った。


やってみると思ってた以上に簡単だった。


僕は食材のメインとなる肉を持ち上げて自転車の荷台に乗せた。


籠の中に入れても良かったのだけど、それだとすれ違う人から、あぁあの男の人、今夜はお肉を食べるんだ、みたいに思われたくないものだから荷台に乗せた。


荷台だとすれ違う人からみたら、僕の身体で死角となる為に肉を乗せている事がバレないのでは?と思いそうするに至った。


実際、人々から見た僕は単なる自転車を押す男の人だ程度にしかうつらないから、荷台に食材が乗せられている事に、さして気づく事はなかった。


僕は食材である肉を持ち上げた時に感じた高揚を思い出しながら自転車を押す。残業終えてだろうか、家路を急ぐ萎びたスーツを着込んだおじさんとすれ違う。


僕はふと気になり足を止め後ろを振り返った。おじさんはその足で赤信号も構わず道路を小走りで渡った。その足ですき家に入っていく。


あのおじさんもこれから牛丼を食べるのかと思ったらついニヤけてしまう。まぁ自分で作るのと提供されるのとでは大きな違いがあるけれど、今から牛丼を食べたいと思った気持ちは同じだから、おじさんに対して僕は親しみを覚えた。いつの日か僕の手作りの牛丼を味合わせてあげたい。


自宅にはそれなりの調理器具が揃っているが、勿論足りないものもあった。けど牛丼を食べたい衝動は抑えきれず仕方なく肉を調達して来たのだけど、下手すれば今夜中には作りきれなくて食べ損なってしまうかも知れない。ま、そこは妥協出来る所ではあるから気にする程の事ではなかった。


アパート前につくと自転車置き場へ向かう前に肉を家の中へ運び込んだ。意外と大きな肉だから牛丼だけで半月は食費が抑えられるかも知れない。


僕は荷台から肉を持ち上げそのまま開けっぱなしにしたドアを抜けて部屋の中に入った。


上り框の上に肉を置いて一旦、自転車を置きに外に出た。


こんな大きな肉を手に入れた事をアパートの他の住人や離れで暮らす大家さんに見つかりでもしてら、沢山あるのならお肉を分けて欲しいと言われかねない。急いでドアを閉めて自転車を置きに行った。戻って来るとチェーンロックとドアの鍵を閉めた。


僕は肉を跨いで家に上がるととりあえず服を脱いだ。そして用意してあるブルーシートをフローリングの床に敷いて剥がれないよう養生テープで止めた。


その後で肉切り包丁や刺身包丁を数本用意する。それらを床に並べていると僕はある事を思い出した。先日落として割ったせいでこの家には丼がなかったのだ。牛丼と言ったら丼は必須アイテムだ。僕は大きな肉を見下ろしながら思案した。数分後、僕は牛丼を作る為に全裸になった。


そして手に入れた大きな肉をブルーシートの上に寝かせた。上から見下ろす肉の姿は壮観だった。

きっと美味しい牛丼が作れる筈だ。僕は嬉しくなりその肉へ感謝の気持ちを伝えた。


感謝の気持ちというのは、本物であればこそ、その人の行動に自然と出るものだ。


僕は肉へ向けて手を合わせた。目を閉じてその命に対して感謝の祈りを捧げた。それが終わると僕は先ず、薄いピンクのセーターのボタンを1つ1つ外して行った。


スカートのホックに手をかけると肉から甘い匂いが鼻をついた。まさにこの匂いこそが肉の鮮度の良さを現していた。肉に直に鼻を押し付け部位のあちこちを嗅いで回った。この肉は僕が思っていたより、かなりランクの高い肉かも知れない。


僕はワイシャツのボタンを外した。ブラのフロントホックを指で外すと弾力の良い部位が2つ僕の前に現れた。僕は両手を使いその2つの部位の肉感を感じた。僕の手で屠殺されまだ1時間も経っていない為かこの肉はまるで生きているようだった。


下着を全て剥ぎ取りゴミ袋へ入れた。僕は最初にバリカンを使いムダ毛を処理する事にした。この肉がショートヘアで良かったと思いながら綺麗に刈って行く。剃刀で全体のムダ毛を処理した。


終わると次は調味料の酒、砂糖、ミリン、醤油、水、おろし生姜を用意しなくてはならなかった。


僕は砂糖と酒の代わりになる部位、唇と乳房を切断する事にした。その前に甘いかどうか確かめる為に僕は乳房を舐め唇に舌を這わせた。合格な甘さだった。こういう場合、医療器具の方が上手く切り取れるのだろうけど、ま、調味料に使うだけだから、形などどうでも良かった。


唇の口角に刺身包丁で切れ目を入れ上唇から削いで行く。下唇が終わる頃には、いつもそうだが、条件反射が僕の身体に起きてしまうので、削いだ唇を摘んで唇の形を整えてから反り勃ったペニスに這わせた。


腹話術で肉の声を真似たかったが実際の声を知らないからそれは諦めた。乳房も刺身包丁の尖端を突き刺し切り取った。唇とスライスした乳房を水を入れた大鍋へ入れる。残りはミリンと醤油とおろし生姜だった。


僕は肉切り包丁で手足の全ての指を切断し、それを爪の下まですりおろした。


醤油は部屋にあるので後はミリンに変わるものをこの肉から調達しなくてはならなかった。けど無闇矢鱈に肉を傷つけたくなかった僕はその場で腕組みをして思案した。


「そういえば、佐奈子さん達先輩が家に来た時、アイスペールと一緒にアイスピックも置いて帰った筈だった。僕は台所の引き出しを開けてアイスピック見つけると、それを手に取った。


果たしてこれがミリンの代わりになるかはわからないけど、試さない理由はなかった。僕は肉の瞼を押し開き眼球に突き刺した。引き抜けられるものか不安だったが意外と簡単に引き抜けた。


ハサミを使い眼球について来た視神経を切り取った。2つの眼球も鍋に入れた。後は肉を入れ水を入れたら煮込むだけだった。腹部や太腿、脹脛、頬肉など、それぞれを削ぎ取り一口サイズに切っていく。


内蔵は臭みが出そうなので今回も使用しない事にした。前に作ったしゃぶしゃぶの時に試して酷い目にあったからだ。調味料や出汁に使うくらいなら刺身にした方が全然、美味しい。


ただそこは生物なので冷凍しておいても、解凍した後はとても食べられるものではなかった。だから牛丼が出来るまで刺身にしてと思ったが、その時、致命的なある事に気がついた。それは牛丼にとっては絶対に無くてはならないものだった。肉を調達する事に夢中で完全に玉ねぎの事を失念していた。


僕は再び立ち上がり解体途中の肉を見下ろした。

腕を組み考えた。深夜までやっているスーパーへ買いに行く事も考えたけど、それでは意味がなかった。


食材は自力で用意するからその料理も最高なものになるんだ。数分悩んで出た答えは、おろし生姜で使った指についている爪を使うことにした。煮込めば爪も玉ねぎのように柔らかくなる筈だ。


僕は包丁の先を使い爪を1つ1つ剥がした。僕にはサディスト的な所はないから、生きたまま爪を剥がすようなら野蛮な事は絶対にしない。


映画である拷問シーンにはお約束みたいに爪を剥がすシーンが出て来るけど、そんなシーンが出たら僕は即座に顔を背けてしまう。拷問したりする人間の気が知れない。


剥がした爪は縦に複数切り落とした。それを両手で集めて掬い鍋へ入れた。肉の量と玉ねぎの量が釣り合わないから一緒に煮込んでも平気な筈だ。


鍋を加熱している間に僕は舌をハサミでちょんぎり、刺身にしてニンニク醬油をつけて食べた。


本来であれば10分程度加熱すれば良い筈だが、玉ねぎは硬い為に30分煮込んだ。


アクを取りながら僕は部屋の奥へ向かって声をかける。


「羽賀先輩、もうすぐ手作りの牛丼が出来ますから」


部屋の方から物音がする。唸り声を上げているが、猿轡をしているから隣は空き家だから誰にも聞かれる事はないだろう。


「あ!丼がなかったんだった」


僕は佐奈子さんの額に電動鋸を使い、円を描くように頭蓋骨を切り取った。半分になった頭蓋骨へ保温しておいたご飯を入れそこへ佐奈子特製牛丼を入れた。それを持ち、僕は羽賀先輩の待つ部屋へ移動した。


「2日も何も食べさせてあげられず、すいませんでした。けど先輩。見てくださいよ。美味しそうな牛丼でしょ?」


羽賀先輩は目から涙を流しながら震えている。逃げ場なんてないのに部屋の隅へ移動した。


「あれ?僕とした事が、お箸忘れてました。いけないいけない。本当、先輩や佐奈子さんの言うように僕はヌケてますね。いつも何か足りなかったり取りこぼしちゃって。これでも気をつけているんですけどね」


僕は箸を取りにキッチンへと戻った。そこで目に入った佐奈子さんを見て、良い考えを思いついた。羽賀先輩が僕を避けようとしているのはきっと佐奈子さんの事が心配だからに違いない。


僕は佐奈子さんの首を電動鋸で切断しそれを脇に抱え箸と一緒に部屋へ移動した。羽賀先輩によく見えるようにテーブルに佐奈子さんの頭を置いた。


「羽賀先輩が思っているような事は、僕と佐奈子さんの間には何一つありません。僕はですね。彼氏がいる女性には全く興味を持てないんです。きっと母親が年がら年中不倫していたせいかも知れません。あ、すいません。僕の事なんてどうでもよいですよね。ごめんなさい」


僕は頭蓋骨に入った牛丼に箸を入れた。肉とご飯を摘み上げ羽賀先輩へみせつける。箸先に乗った肉には乳首がついていた。


「早く食べないと冷めちゃうから、温かいうちに僕特製の手作り牛丼を食べてみてください。佐奈子さんの愛情もたっぷり肉に染み込んでいますから間違いなく美味いです」




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