表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/28

第13話 「仕事サボるのはダメだよね」


【I wish for you to always be well】

・主能力……ヒミツ。

・副能力(1)……陽一郎(よういちろう)を認識している間、陽一郎(よういちろう)能力(ちから)は効果を発揮しない。

・副能力(2)……陽一郎(よういちろう)が絶体絶命の時、陽一郎(よういちろう)のいる場所に現れる。



 な、なな……なんじゃぁこりゃあぁぁ…………。


 何度見直しても同じことが書かれてる。見間違いじゃねー。

 「福能力(1)」って、どう見てもオレの能力(チートスキル)を無効化する能力にしか見えねー。


「おい結月(ゆづき)、これは一体全体どーいうことだよっ!?」


「……?」


「すっとぼけてんじゃねーよっ!」


 なに考えたらこんなスキルにしよーなんて思うんだよっ? なに? オレへの嫌がらせ?


 ってか、「主能力……ヒミツ」って何だよっ!? 何で秘密にできんだよっ!? スキルウィンドウの意味がねーじゃねーかっ!


 オマケに「オレの能力(ちから)は効果を発揮しない」だぁっ!?

 能力(ちから)ってのはチートスキルのコトだろ? オレ殺しの特攻能力を覚えて、一体ナニをどーするつもりだったんだよっ?


 それからスキル名を英語にすんじゃねーよ。意味が分かんねーだろーが。


「きっと、陽一郎(よういちろう)はロクでもないスキルにすると思った」


 ……ぐっぅ。何にも言えねー。

 そりゃオレだって、【魅了】がロクでもねーってコトくらい自覚してるよっ!


「だからってオメー、んなスキルにするかフツー!?」


 だいたい、邪神のヤツは「スキルの決め直しはできねー」つってただろーが。こんなネタみてーなスキル、選ぶんじゃねーよっ!

 そう思ってたんなら、あんときに「スキル内容を考え直せ」って言えば済む話じゃねーか!?


 こんなスキル、いったい誰得なんだよっ!?


「ケンカ、ダメだよ?」


「あー、アカリ。ケンカじゃねーよ。ただ結月(ゆづき)のヤツが……」


「うん、2人はとっても仲良し」


 勝手にセリフを繋げんじゃねーよ。何が「とっても仲良し」だ? オメーが余計なコトしてなきゃモメてねーんだよっ!

 ちっ、しょーがねー。アカリに免じて今はこのくらいにしといてやる。でも後でみっちり説教してやっからな?


 その後、おばちゃんに用紙を渡して少し待ち、昼前には住民票が手渡された。

 用紙を見た時、おばちゃんが怪訝(けげん)そーな顔してたな。オレと結月(ゆづき)のどっちのスキルに反応してたんだか。


 しっかし……オレのスキルがバグってんのは結月(ゆづき)のせいだったのかよ……。


 もしかしてファミレスでウェイトレスの子が人肉ロールキャベツをくれたのって、便所に移動して結月(ゆづき)の視界から離れたからか?

 オレの正確な場所が認識できないから、スキルの無効化ができなかったって考えりゃ辻褄(つじつま)が合うよな?


 つまり、オレのチートスキル【魅了】は死んでるワケじゃねーっ!


 人肉とか妊娠はカンベンだけど、上手く立ち回りゃ人肉回避してエロエロできんな……。そうすりゃ色んな子のオッパイを揉みしだいて……グへへ……。

 その為には、どうにか結月(ゆづき)と別行動を……。


陽一郎(よういちろう)


「なんだよ。今、考えごとしてんだよ」


「スケベ」


 ……なんで分かんの? ひょっとして邪神みてーに心を読んでんじゃねーだろーな? 違う? 幼馴染だから? オレ、オマエの考えてるコトちっとも分かんねーんだけど?


「おにーちゃんたちは、これからお仕事? 道、わかる?」


「道はわかっけど、めんどくせーなー。役場で時間食ったっつってサボれねーかな」


「ダメだよ。ちゃんとお仕事しないと怒られるんだよ?」


 ぐぬ……。幼女(アカリ)に説教されちまった。

 でもオレは元々高校生だぜ? 労働の代わりに勉強すんのが仕事なの。受験勉強以来、自主勉なんてしてねーけどな。


 わーってるよ。前世の話を持ち出してもしょーがねーよな。

 それに、ガキのアカリが働いてんのにサボってちゃカッコワリーかんな。むしろ、バーさんはガキ(アカリ)を働かせて何やってんだ?

 ま、いいや。


「んじゃ、アカリに怒られねーよーにしっかり働くとすっか」


「よい子のおにーちゃんには、いーこいーこしてあげるっ」


「……(むぅ)」


 おい、フツーに頭なでんな。せめて背伸びくらいしろ。いちおうオレのが身長は上なんだぞ。(10㎝くらいだけど)

 結月(ゆづき)はなんで(かが)んでんだ? そんな姿勢で歩きにくくねーの? って、なに近寄ってきてんだよっ。歩きにくいから離れろっ。


 で、途中でアカリと別れて、結月(ゆづき)と工場へと向かった。

 はぁ……。あーは言ったけど、やっぱ生ゴミを運ぶのは気が滅入(めい)るよなー。工場が近づくたびに気が重くなんぜ。

 ちっ、もう着いちまったか。


「あっ、2人ともいいところにっ! ちょっと手を貸して欲しいの♪」


 なんだ? 工場の入り口でネーちゃんが笑顔で駆け寄ってきたぞ?

 なんか気味がワリーな。イヤな予感がすんだよ。またメンドーゴトか? まさか、また巨大ニワトリが出たんじゃねーだろーな? あんなのオレの手には負えねーぞ。結月(ゆづき)に言え。


「取引先の農場でトラブルがあってさー☆ 人手が足りないの♡」


「なんだ? 野生動物にでも荒らされたか? それとも畑泥棒でも現れたか? どっちにしろオレにできるコトはねーよ。警察いけ」


 この世界に警察があんのか知らねーけどな。ん? 獣害って警察でいいのか?

 ま、どっちにしろオレにケモノの捕獲とか期待すんなよ?


「バナナがストライキを起こしたんだって☆」


 ……今度はそーきたか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ