『ズルく生きても構わない』

⑹『ズルく生きても構わない』

⑹『ズルく生きても構わない』

㈠

真面目な奴ほど、罠に引っ掛かるんだ、なので、「ズルく生きるんだ」と、一応は真面目にカテゴライズされる自分に、そう言い聞かせる。そっちへ行っちゃ、駄目だ、ズルい道へと、足を伸ばして、進むんだ、と言い聞かせる自己に。

㈡

勿論、全てにおいて、「ズルく生きるんだ」、という訳ではない。場合によっては、丁寧に誠実に、生きなければならないのだが、ここぞという時、自分が人生の最善の道から転落しかけた時に、自己に言う、「ズルく生きるんだ」、という風に。

㈢

当たり前だ、自分の命を賭してまで、真面目に生きる必要などないのである。そのことに、最近やっと気づき始めた、という訳なのだ。であるからして、俺のスローガンは、「ズルく生きるんだ」、になっている、昨今である。