気になるあの子を監禁したら
「フハハハハッ!ついに完成したぞぉぉぉ!!!!」
俺は自分のスマホを掲げる。その画面には、でかでかと『監禁アプリ』という文字が書かれてきた。
この『監禁アプリ』を使えばお手軽に人を監禁することができる!
最初は異世界を作るのが目標だったが、異空間を作り出すことがせいぜいだったんだ。だが、それでも十分な成果。元の予定からは変更して、俺はこの異空間を使って美少女を監禁して俺のものにすることを決めた!
まずは手始めにテストとして、クラスの美少女でも監禁してみるか。俺のいる学校はかなり可愛かったり綺麗だったりする奴らが多いから誰を狙うか悩むところだが……明日の学校1番最初に声を聞いたやつを標的にしよう。
と言うことで次の日。教室に踏み込んだ俺は、
「キュッピピ~ン!マジカルピュアピュアキューティーガール!キャットホワイトだぞ☆」
頭が痛くなった。こんなアホっぽいやつを標的にすることになるなんて。
でも、仕方ないよな。最初に声を聞いたやつを監禁するって決めたし。こいつもちゃんとした美少女だし。
監禁するしか無いよな。
ということで放課後。マジカルピュアピュアキューティーガールキャットホワイトこと猫白グミに監禁アプリを使用した。
結果、
「こ、ここは!?」
白い空間。その中で俺の目の前には、椅子に座った状態で手と足を縛られた猫白の姿が。
突然のことに驚き、少し恐怖を感じている表情が良いな。ゾクゾクしてきた。
「よぉ。猫白。お前のことは監禁させてもらった」
「なっ!?」
俺の言葉に猫白は目を見開く。実に良い表情だ。だが、俺が求めてる物にはまだまだ足りないな。
更なる絶望というものを教えてやろう。
「残念ながらお前はこの空間から出ることはできない、外からの助けを求めることもできない。会話できるのは俺と、他の監禁されたやつだが……最初の監禁者がお前だからな。今のところほとんど孤独に過ごしてもらうことになる」
「そ、そんな……」
猫白は絶句。
さぁ悲しめ!泣き叫べ!俺に頭を垂れろ!
嫌がるお前を俺が好きなようにして、
「ありがと!マジで助かる!!」
「……おぅ」
俺の口から出せる言葉はそれが限界だった。
正直、はぁ?である。何言ってんだこいつ、って感じだ。
だって、監禁されたんだぞ!なんでそれでお礼を言うんだよ!おかしいだろ!俺の頭の中では、
『なんで、誰も助けてくれないの……』
『ふっ。お前はもう見放されたんだ。諦めることだな』
『そんな……』
『でも安心しろ。俺が、いつまでも側にいてやるから』
『……わ、分かった。でも、捨てないで、ね?』
なんていう展開を望んでたのに!弱ってる心につけ込んで俺に絶対服従さするつもりだったのに……なんで嬉しそうにしてるんだよ!
などという俺の考えが伝わったのか、聞いてもいないのに猫白は自分のことを語り始める。
「私いじめられてて、逃げたかったんだよねぇ。でも下手なことして周りに迷惑もかけたくなかったから本当に助かるよぉ」
「……そうか」
なんか知らんけどイジメがあったようだ。正直1㎜も気付かったな。脳天気に「キュッピピ~ン!」とか言ってたから、猫白はいじめられてたとしても気付かないタイプかと思っていたんだが。
い、いや。待てよ。まさか、
「今朝のキュッピピ~ン!もいじめで……」
「いや。アレはノリでやっただけだよ?」
「……あ。そう」
そこはイジメじゃ無かったらしい。キュッピピ~ン!は自らやったようだ。
なんか残念な気持ちになりつつ猫白を見ていると、更に猫白は聞いていないことを語り出して、
「私さぁ。親も大して話聞いてくれないからイジメのこと訴えても無視されるし、転校したいって行っても聞いてくれないし、困ってたんだよぉ。誘拐してくれて本当に良かったよ。……あっ。でもやっぱり1人だと寂しいからちゃんと他の子も監禁してね」
監禁(誘拐)の要求までしてきやがった。なんとも図々しい女である。
それでも俺は頑張って余裕のある笑みを浮かべ、
「お前をいじめてた奴らを攫ってくるかもしれないぞ?お前は監禁された後もいじめられることになるかもな」
「アハッ!それは大変だねぇ。会いたくないなぁ。……あっ。でもやっぱり、あの子達の誘拐はして貰えるかなぁ?私とは会わない形で誘拐して、プライドとか大事なものとか全部壊してくれない?」
「……メリットが感じられないが?」
「皆美人だよ?」
あっさりと反論されてしまった。しかも全員が美人であるという内容で。
……美人とは言っても性格が悪いのはちょっと嫌なんだけどな。
「あっ。嫌そうな顔してるねぇ?でも、猿ぐつわでもして喋らない状態で無理矢理やったら性格とか関係ないでしょ?」
「……まあそうかもしれないが」
とはいえ、といった感じだ。そんな俺が好感触で無いのを感じ取ったのか、
「じゃあ、私の全部を捧げるからやってくれないかなぁ?」
そんな条件まで出してきた。
俺も少し興味が湧いて、
「全部、というのは?」
「そのままの意味だよぉ。身体はもう最初から奪うつもりだっただろうから関係ないかもしれないけど、心は簡単には奪えないでしょ?だからもしやってくれるなら、頑張って私は君を好きになるようにするよぉ。無理矢理されても喜ぶし、どんな変態的なことでも受け止める。………………ねぇ。だから、お願い。私の代わりに、復讐してくれない?」
【side猫白グミ】
彼から監禁されて何日たったか分からない。
私の友達なんて誰1人としてここにはいないし、スマホも県外で連絡手段も何も無い。…………だけど、それでもとても楽しい日々に思える。
だって、
「う゛ぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「やめでよぉぉぉ!!!!」
「許して!許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して!!!!」
私をいじめてたあの子達が、こんなにも無様な姿をさらしてるんだから。目隠しをされて、今の私とは違って椅子にくくりつけられた彼女たちが何をされたのかは分からない。
でも、彼に全てを捧げてある程度の自由が許された私とはされたことが違うと思う。
……ふふ。本当に彼に全てを捧げて良かった。こんなにも心の底から嬉しいと思える日が来るなんて。
こんな嬉しいプレゼントをしてくれた彼には感謝をするばかり。監禁されたことすら嬉しく思える。身勝手でありながらも私の心を満たしてくれた彼が愛しくて愛しくてたまらない。
でも、これだけじゃ無いよねぇ?だって私は全てを捧げたんだから。
だからもっと。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと……愛さないと。
【side主人公】
や、やべぇ。猫白が怖い!
あいつ、凄い笑顔で俺に「愛してる」って言ってくるんだ!いじめてた奴らに色々やった結果を見たからなんだろうが、とてつもなく恐怖だぞ。なんか逆に押し倒されそうな空気だったし。
俺に絶対服従な様子だったから自由にはさせてたけど、下手に刺激すると俺が何か命令する前に口を塞がれてあれよこれよといってしまいそうだ。
……ちょっとそういうのを経験するには心の準備が必要だし、先に普通のやつを監禁したい。俺の求める物は嫌がるやつを無理矢理、だからな。
ということで、
「先輩達行方不明だってぇ~。まじ怖いんだけどぉ~」
「「「「それなぁ~」」」」
何か陽キャっぽい奴らがいる。後輩だな。あいつらの中の誰かを狙うことにしよう。
狙うとしたらやっぱりグループのリーダー的存在が良いよな。となると、このグループのリーダー的存在で顔も綺麗な、
「皆彼ピに守ってもらうんでしょぉ?マジズルいんだけどぉ~」
「レイレイも彼ピ作れば良いじゃ~ん。レイレイ美人だし、イケメンと付き合えるでしょ~?」
「そうだよぉ~。レイレイ顔面偏差値ヤバいんだから、男も選び放題じゃね?」
そんな選び放題な後輩。
レイレイこと赤鴨レイが今回のターゲットだ。なんか1分に3回はヤバいって言うくらい語彙の少ない頭のヤバいやつだから、猫白とは違って俺の望むように監禁に恐怖してくれるだろう。……って、俺もヤバいって使ってしまった。あいつと頭が同格なんて受け入れたくないな。
…………まあいい。そんなムダなことを考えるよりも、あいつを誘拐することを優先しよう。
「……あれ~?ここは?」
ということで監禁した。
「よぉ。赤鴨。お前のことは監禁させてもらった」
「なっ!?」
「残念ながらお前はこの空間から出ることはできない、外からの助けを求めることもできない。会話できるのは俺と、他の監禁されたやつだけだ」
「そ、そんな……」
ふはははっ!
赤鴨は驚愕している。今度こそ!今度こそ誘拐したやつを泣き叫ばせてやるのだ!
さぁ。泣き叫べ!
「ありがとうございます先輩!全力で頑張ります!」
「……おう」
………………おぅ?
ちょっと待て。幻聴、だよな?なんか教師に対してもギャル語で話す陽キャで有名な赤鴨が敬語で感謝した気がするけど、幻聴だよな!?
「私、親に虐待されてて辛かったんです!助けてくれてありがとうございます!!」
「……そうか」
幻聴じゃ無かったあぁぁぁ!!!!!
しかも、聞いても無いのに事情を話しやがった!!ふざけるな!一体何なんだ!?俺は、
『なんで、誰も助けてくれないの……』
『ふっ。お前はもう(以下省略)』
を期待していたというのに!!!
なんで結局感謝されてるんだよ!
「私の両親は離婚して、今は母親がシングルマザーで育ててくれてたんですけど、ちょっとストレスが激しいみたいで。……それで少しでも楽になるようにって学校も将来有望な人が集まって学費も掛からないところにしたんですけど、それでも暮らしが楽になるわけじゃ無いから。……私だって、頑張って明るくて馴染みやすいキャラを演じて繋がりを作ろうと頑張ったんですけどね」
そう言って下を向く赤鴨。
……なぜ俺はこんなに暗い話を聞かなければならないのだろうか。俺がそんなことを思いながら赤鴨を見ていると、突然うつむいていた赤鴨が頭を上げて、
「先輩!1つだけ。1つだけお願いがあります!先輩のために何でもしますから、どうかお願いします!」
そう懇願する赤鴨に何かデジャブを感じた。
監禁された状況でのお願いって、
「どうか!私のお母さんも一緒に監禁して下さい!!」
【saide赤鴨レム】
「レム!」
「お母さん!!」
私はお母さんと抱きしめ合った。お母さんからは強い力が込められるけど、今までの私に振るわれてきた暴力とは種類が違う。
温かくて、優しいものに包まれる感覚。
「ごめんね!ごめんねレム!辛く当たってごめんね!駄目なお母さんでごめんね!!」
お母さんは今まで私にしてきたことを謝ってくる。
でも、
「ううん。お母さん。良いんだよ。……これから、いっぱい仲良くしよう!」
「レム…………レムゥゥゥゥ~~~~~!!!!!」
お母さんは私に抱きついたまま涙を流した。私の頬からも、温かいものを感じる。
それから数時間。私とお母さんは抱き合った。そして、ひとしきりそれが終わると1人、私達に近づいてきて、
「彼のために一緒に頑張りましょう!」
「「はい!!」」
先輩に1番最初に監禁された猫白先輩。
その言葉に私とお母さんは頷き、思う。私、そしてお母さんを、理不尽な社会から助け出してくれた。それだけで無く、仲直りまでさせてくれた先輩。
私はこの恩を返さなきゃいけない。先輩のために尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして……一生側にいますからね。
先輩♥
【side主人公】
ヤバい!あの親子ヤバい。ヤバいしか言えなくなってるけど、それどころじゃ無いくらいヤバい!!
あの親子を異常者の猫白に合わせるべきでは無かった。
あいつに関わった所為で、あの親子が狂ったような目で迫ってきて、「全部私たちにやらせて下さい」と回ってくるんだ。
困惑して全部とは何かと聞いてみたんだが、まさに全部だった。移動から食事、家事、風呂、排泄。俺の関係する全てをやりたいらしい。
「なぜこんなことに……」
俺は頭を抱える。
暫くあの親子と猫白がいる空間に行きたくない。……が、そうすると更に何かいけないものをこじらせる可能性もあるからな。1日に1度は見に行く必要があるだろう。
本当に頭が痛い。
さて、ではその頭の痛みを緩和するためにはどうするべきか……分かるだろ?つまり、
新しい美少女の監禁だぁぁぁ!!!!
「キャアアァァァ!!!!皇子様ぁぁ!!!!!」
「今日もお美しい!!」
「格好いい……お姫様抱っこされたい」
そんな風に女子達が騒ぐ仲、
「やぁ。ハニー達。お出迎えありがとう」
白い歯を光らせて笑う美形が1人。
「「「「キャアアアァァァ!!!!!皇子様あああぁぁぁぁ!!!!!」」」」
その笑顔で女子達の目がハートになる。
そんな彼女たちに笑顔のまま手を振る王子様、いや皇子様が、北皇子ラムネ。俺の1つ上の先輩に当たる。
女子達から大人気で、週に2回は告白されるという超絶美形だ。そしてそれと共に、美少女でもある。
そう。北皇子ラムネは女子なのだ!王子様系の女子なのだ!かわいい系と言うよりきれい系だが、目茶苦茶美少女なのだ!!
これは当然、
「監禁するしか無いよな」
俺はスマホの『監禁アプリ』を開いた。
「……ん?ここは?」
椅子に縛り付けられた北皇子先輩が顔を上げる。そして周りを冷静に見回し、
「……誘拐かな?」
「くははっ。よく気がついたな。皇子様」
俺は馬鹿にするように言う。
北皇子先輩はキッと俺を睨み付けてきて、
「僕の誘拐をしたところで大したお金は払われないよ!大人しく解放して」
なんて言ってきた。
だが、勘違いしてもらっては困る。俺の監禁の目的は、金なんていうモノでは無い。
「残念ながら俺の目的は金じゃ無くて、お前の体だ」
「なっ!?」
北皇子先輩の顔が驚愕に染まる。そして、若干赤みを帯びた。まさかここで顔を青くするのでは無く赤くするとはな。……まさかMだったりしないよな?
「残念ながらお前はこの空間から出ることはできない、外からの助けを求めることもできない。会話できるのは俺と、他の監禁されたやつだけだ」
「……そうなのか」
顔を赤くはしていたが、驚きはそこまで無いようだった。それよりも他の何かを考えているようで暫く口を閉ざしていたが、
「……連れ戻されないのはありがたいかな。僕にもあの子にも迷惑がかから無いからね」
「……そうか」
あれ?
何か思ってた反応と違うぞ。俺の頭の中では、
『なんで、誰も助けてくれな(以下省略)』
の展開を思い浮かべていたというのに。
結局また感謝されているじゃ無いか!猫白や赤鴨のときほど激しくはないが、それでも感謝するとか頭おかしいんじゃないか!?
「僕には婚約者がいてね.親同士が決めた婚約者なんだけど仲は悪くないのさ……でも、その子も女の子なんだよ」
なんかまた自分語りが始まったぁ!!やめろ!お前達の詳しい事情とかに興味は無いから!せいぜい好きなものは何とか、嫌いなものは何とかそういうことを知るだけで良いだけだから!!
「でね。どっちか男にしないと子供が作れないって事で、僕か婚約者の子か。どちらかが性転換手術を受ける予定だったの」
……性転換手術。
つまり、この美少女が男の娘になってた可能性があるって事か!?
「でも、お互いがお互いを傷つけたくなくて、どっちも性転換手術を受けるのを譲らなかったんだ。それでどちらが手術を受けるか親に判断させようと、お互い頑張って男の人っぽくしようとしてさ……王子様なんて柄じゃないし、そんな性格でも本当は無いけど、あの子のためにも僕はやらなきゃいけなかったんだよ」
そこまでいって、北皇子先輩は自嘲気味に笑う。
……じゃあ、この性格は演技だったということか?いや、わざわざ事情を話した俺の前で演技する必要は無いよな?
中身はともかく、動き方とかしゃべり方とかの外面は体に馴染んでしまってると考えた方が自然か。
俺がそんな考察をしていると、突然北皇子先輩は顔を上げ、
「ねぇ。お願いがあるんだ。それが敵うなら、僕は喜んでこの体を捧げるよ」
おっと。頼み事だ。
本当に俺の狙った奴らは立場が分かって無くて困るよな。……まあ、その頼み事を聞く俺も俺なんだろうが。
で、頼み事内容と言えば当然、
「僕の婚約者も、一緒に監禁してくれないかな?あの子の分まで僕が沢山捧げるから、さ」
【side北皇子ラムネ】
「……じゃあ、オレは、いや、オレ達は、どっちも女のままで良いってことか?」
「そう、そうだよ!……よかったぁぁ」
事情を理解した僕の婚約者は驚きで固まっている。僕はそれに喜びが抑えきれず、皇子様なんて言うムダなものは投げ捨てて抱きついた。
「おい!ラムネ!?…………よかった。まじでよかった……」
僕が皇子様の皮を脱ぎ捨てて抱きついたときには驚かれたけど、すぐに抱き返してきて、一緒に泣いた。
こんなにも苦しんできた、どちらかが自身の大切なものを捨てなければならないという約束。それからあっさりと逃れることができるなんて。
夢みたい。こんな夢を見せてくれたあの後輩君には、感謝の気持ちでいっぱいだよ。
「……ふふっ。沢山体でお返ししないと。僕1人で2人分頑張らないといけないからぁ~」
僕は泣き止んだ後、お互い抱きつき合っている状態で呟いた。僕としては本当に何気ない呟きのはずだったんだけど、
「おい?ラムネ?それはズルくないか?オレの感謝を奪わないでくれよ」
どうやら僕の元婚約者も乗り気みたい。
……ちょっとだけ独占したい気持ちもあったけど、
「……じゃあ、2人で沢山お返ししようか」
「おう!!」
何人で返すことになっても、僕の感謝の気持ちは変わらない。変わらなくて済んだ僕のこの性別を、後輩君と全力で楽しむんだ。……うへへっ。子供は何人つくればいいかな?
きっと後輩君が後ろから襲いかかってきて、何も抵抗できないまま体を蹂躙されて、そして…………うへへへへへっ。楽しみだなぁ。
【side主人公】
狂ってる。あいつら狂ってやがる!
なんなんだよ!俺が来るのを全裸待機するなよ!全裸待機ってべつにそういう意味の言葉じゃ無いはずなのに、言葉通りにあいつらやりやがったぞ。
……皇子はどこに行ったんだろうな。あの場にはオレに裸を見られて喜ぶ変態しかいなかった。あと、その元婚約者の不良(見た目だけ)な。
猫白と合わせてないのに狂いやがって。結局会わせても会わせなくても変わらないじゃないか!オレの学校の美少女達闇深すぎだろ!!
結局会わせても変わらないって事であの2人もヤバい3人の所に送り込んだら、
「ねぇ?いつになったら手を出してくれるの?」
「あぁ。スマホの操作なんて私がやりますよ」
「僕はいつ来ても準備できてるから……ね?」
普通に怖かった。
オレは普通に美少女を監禁してあれやこれやしたかっただけなのに……なんでこんなことになってしまったのやら。