6話
とりあえず今は終わった。俺はその安心感でまた泣きそうになったが、男としてのプライドが許さないので堪えた。
「あなた、大丈夫?」
そう言って青髪の子は俺に問いかけてきた。
「はい、大丈夫です。助けていただきありがとうございます。」
そう言って体を動かそうとすると激痛が走った。
「あっいった…」
「大丈夫そうじゃないね。とりあえず私たちのところに来るといいよ。」
そう言って青髪の子は俺を抱っこしたまま立ち上がった。
「君ー、だいぶこっぴどくやられたみたいだね。あれ?昨日の子じゃん。魔法少女になってすぐの相手があんな化け物だったなんて、可哀想に…」
そう言ってアリスは俺の頭を撫でた。
少し経つと生徒たちが校舎から出てきた。生徒たちは俺らに感謝の言葉を述べていた。アリスと青髪の子は私たちの仕事だからねと話していた。
俺はその中にいるサッキーとやっちんが傷などを負っていないことを確認して安心感から眠ってしまった。
………
目を覚ますと知らないの部屋のベットにいた。目を覚ますと部屋に女の子が入ってきた。
「目が覚めたみたいですね。」
「ここは?」
「ここは魔法少女が数多く住む施設の治療室です。私は治療担当の魔法少女のヒーリングです。」
へぇそういえば聞いたことがあるなぁ魔法少女用の居住施設。
「あ、ありがとうございます治療してくれて。」
「いいですよ。私の仕事なので」
ヒーリングさんの見た目は、14歳くらいの緑の髪の知的な見た目だ。最近魔法少女みすぎて、派手な色の髪に驚きがなくなった。
ガチャ
「ヒーリングちゃーん、あの子治った??」
そう言って入ってきたのはアリスと青髪の子だ。彼女たちの話によると。俺は肋を数本折っていたらしい。
「そういえば自己紹介がまだだったね。私はアオイよろしくね。」
アリスといいアオイといい多分魔法少女名だよな。俺どうしよう。夜霧で名前にしよう。
「夜霧です。魔法少女名ですけど。」
「夜霧ちゃんか!いい名前だね!いいんだよ!ここで本名使っている人いないから!」
「夜霧。よろしくね」
そう言ってアオイさんと、アリスさんは笑った。
そのあと施設内の売店や設備を説明してもらって。食堂も利用した。普通にめちゃうまかった。二人とお別れをして、施設をでて、俺はスマホを確認した。
すると妹からラインや電話がたくさんきていた。