5話
俺はイメージしたピアノ線を手から出し相手に飛ばした。魔物は、またそれを切ろうとしたがうまくきれず俺はそのままきれなかったピアノ線を相手の腕に巻きつけて締め上げた。そしてそのまま腕を切断した。
「ほぅ。なかなかおもしろい能力ですねぇ、隠していたんですか?いや、さっきの様子を見ると。まだ魔法少女になったばっかりみたいですね。」
そういうと魔物は切れた腕に力を入れると。前よりも立派な腕が生えた。え?ずるいな。
「じゃあ、私も少し本気を出しますよ。」
そういうと魔物は地面を蹴った。一瞬の間に俺の目の前まできた。するとそのまま拳を繰り出してきた。俺はとっさに糸と手でガードしたが、ものすごい衝撃の後、おれの体は、三十メートルほどの転がった。
いったぁ…。ガードと糸の盾がなかったら今頃戦闘不能だった。俺は再度深呼吸して。魔物を睨みつけた。
魔物はまだこちらに向かってものすごいスピードで向かってきた。俺は体を回転させながら攻撃を避け、その瞬間自分足に糸を巻き付けその上にピアノ線の糸を巻き付け、魔物の後頭部に蹴りをいれた。
ベキっという音と共に魔物は十数メートル転がった。
「やったか…」
すると魔物がすくっと立ち上がった。そしてこちらを見てこう言った。
「つい最近魔法少女になったばからだからと油断してましたが、なかなか良い動きをしますね。楽しくなってきました。」
そういうと魔物は少し距離があるところで蹴りをした。すると俺の体に衝撃が走り。俺は倒れ込んだ。
何が起こった?立ち上がろうとするが足がガタガタでうまく立ち上がれない。
「な…何を…した。ゲホッゲホッ」
「あぁ、スキルを使ったのですよ。波動というね。本当はもう少し後に教えるつもりだったのですが。」
油断してた。俺たちがスキルを持ってて相手が持ってないわけがなかった。やばい
魔物は俺に近づき、うつ伏せに倒れる俺の顔を掴み少し持ち上げ、俺の顔を見た。
「いいですねぇ、綺麗な顔が血と傷で汚れていてとても美しいです。」
そう言い魔物の画面から見える目はうっとりしていた。俺の全身に悪寒が走った。
そのまま魔物は俺の頭を掴み持ち上げた。
「く…くそぉ。」
俺の視界が滲んだ。なんで俺がこんな思いをしなければならないのだ。昨日までただの学生だった俺にこんな奴が倒せるわけがなかったんだ。
その瞬間魔物の腕が切り落とされ俺は誰かにお姫様抱っこされていた。
「誰…?」
俺が、ゆっくりと目を開け顔を見ると。キリッとした顔立ちの青い髪をした女の子だった。
「よく一人で頑張ったね。おつかれさま。」
そう言って微笑んでくれた。俺はその瞬間大粒の涙が流れた。くそ!高校2年生にもなって泣くなんて恥ずかしすぎる。
「あとは私たちに任せて。」
そういうと、青髪の子は前方に目をやった。俺も一緒にその方向を見ると。見たことある女の子がいた。その子は昨日会ったことがある。金髪の美少女アリスだ。
アリスは手を横に伸ばすと。ビリビリと稲妻が走り稲妻が激しく発光したかと思うと、その手には大きめなハンマーが握られていた。
彼女の周りをビリビリと電気がまとい幻想的だった。
「君の様な悪い子は私がやってけてやる」
そういうとアリスの周りを纏う電気がいっそう強くなった。
「少し部が悪いですね…ここらで引かせてもらいます。」
「私たちがそう簡単に逃すとでも思う??」
そうアリスがいうと
「まぁ逃げる用意は事前にしてるので大丈夫です。」
そういうと魔物はポケットからボタンを出すとそれを押し。その瞬間ブラックホールなものに吸い込まれていなくなった。
「逃げられた〜!くそ!」
そうアリスが悔しそうな顔をした。