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3話

「ちょっと君!」


後ろから突然声をかけられた。振り返ると、綺麗な金髪をところどころ編み込んでいる。いかにも魔法少女ぽい女の子が話しかけてきた。


「はい、なんでしょうか?」


「君、野良の魔法少女?」


「いえ、私は魔法少女ではないです。」


そう俺は、魔法青年だよ


「しらを切ってもダメだよ?その服と、目の色見たら何を言っても無駄だよ!私は、アリス。私はF級の魔物を退治しにきたんだけど、あなた知らない?」


F級?あの熊のことかな?


「あー、あの熊みたいなのならたしかに私がやったよ」


「あのー、悪いんだけどさ、魔石譲ってもらえないかな?」


「え?ませき?てなに?」


魔石って魔物倒した時に出てきた石のことかな?


「あ いいですよ」


そう言ってポケットから魔石を取り出し、アリスに渡すと、アリスはありがとうと言い微笑んだ。


「これ!この魔石の値段ってことで!」


そう言ってアリスは俺に5万ほど渡した。5万か、大金だけとも命をかけたにしてはちっとばかり安いんじゃないですかい?という文句はしまっておいて俺は、ありがとうと微笑んだ。


俺は家に帰ると、そのままソファーに腰掛けた。そのままテレビをつけると、今日の魔物のニュースがやっていた。


街にF級の魔物が発生!負傷者は奇跡的に0人

A級魔法少女アリスは、新しい野良魔法少女が退治したと言っている。


というニュースがやっていた。まじかよ…もうニュースになってるのか、俺はその後お風呂に入り、そのまま眠りについた。


ちなみにお風呂時は、偽装体のスキルを使ったがな!


偽装体使用時にわかったことなんだが、偽装体のスキルを使うと魔法少女コスチュームだけ消すことができた、これで街中を歩く時とか、私服で歩ける。


朝起きて俺は、身支度をすませ、学校に行くことにした。魔法少女になったとはいえ、正直俺は、命をかけてまで、魔物と戦いたくない。


幸いなことに偽装体のスキルにより、元の生活は過ごせる。使用時にだるいのはだいぶ辛いが。


「はぁ、だるーい。」


俺はため息をつき、家を出た。いつもなら自転車で30分ほどで家に着くのだが、先日のこともあり、俺の愛車はズタボロで乗れたもんじゃない。


仕方ないので、バス通学をすることにした。バス停でスマホをいじり待っていると


「優里!珍しいねバス通学なんて」


そう話しかけてきた男は、俺の小学生からの友達の佐々木 達也俺はサッキーって呼んでる。


「あぁ、昨日魔物出たでしょ?あれに追いかけられてる時にチャリ壊れたんだわ。」


「は?大丈夫かよ?F級といえど普通の人間なんてすぐ殺せちゃうんだよな」


「なんか、知らぬ間にやっつけられてた」


そう有る事無い事を適当に言うと、サッキーは


はぁまあ無事でよかったよと安堵の表情を見せて俺たちはバスに乗り込んだ。


学校の最寄りのバス停につき、俺とサッキーは適当な会話をしながら歩いた。途中で中学同じ部活だった 佐竹 尚文 あだ名はヤリチンだから (やっちん)とあった。


「おー。ゆりちーサッキーおはよ〜」


ちなみにゆりちーは俺のこの3人で話す時のあだ名ね


「「おっすーやっちん」」


学校につき、自動販売機でかったいちごオレを飲みながらぼーっとしていると。周りが何やら共通の話題で盛り上がっていることに気がついた。


「なんの話ししてんのー?」


俺は、クライスメイトの話しが気になり、そう聞いた。


「優里くん、知らないのー?昨日のニュースの新しい魔法少女だよ!なんか、新人さんなのに、一人で魔物を倒したらしいよ!」


俺は元々魔法少女に興味がなかったからわからないが、意外と魔法少女にはみんな興味深々らしい。


「そうなんだ、魔法少女が増えて安心だな!」


そう言い俺は席に戻る。


そのまま授業が進み午後の授業が始まった。俺は食後ということもあり、窓を見てうとうとしていた。


ドガーンッ


突如グラウンドの方から爆発音が聞こえた。その瞬間サイレンが鳴り。


「魔物が現れました。市民のみなさんは身を隠し。魔法少女の、到着をお待ちください。」


俺は恐る恐る窓からグラウンドを覗いた。



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