2話
まずは状況整理だ。まず俺は、佐田 優里 16歳高校2年生普通の男でもちろん胸なんか膨らんでない。なんならこんな真っ白な肌でもない。普通に考えると姿が変わったと言うことだ。
自分の姿を確認するものがないか、あたりを見渡すと。血だらけの制服が近くに落ちていた。ポケットを探ると、俺のスマホが入っていた。スマホを取り出し、カメラを起動した。インカメにすると。
そこには真っ白な肌でサラサラな黒髪のショートカットの美少女が写っていた。その瞳は色褪せたような蒼色で儚さを感じた。
「これが、俺ってことだよな」
ピロン
「スキル ステータスと操糸、偽装体を入手」
どこからか、そう聞こえてきた。ステータス?なにそれ?
「ステータス?」
俺がそう言うと、目の前にウィンドウ画面のようなものが出てきた。色々見てみると、ステータスというスキルは自分の持っているスキルの大体の使い方を説明してくれる能力らしい。正直スキルとか言われても混乱するだけだからありがたい。
俺がもらったスキルの説明はこんな感じ
ステータス 自分のスキルの概要を見ることができる
操糸 糸を発生させ操ることができる。
偽装体 自分一番望むになれる。しかし能力値が下がり、なおかつMPを消費し続ける。
らしい、大体の説明しかされないから、どう使えばいいのかよくわからないな。試しに少し操糸を使ってみることにした。
「ほ!」
そういってから糸を出すイメージをすると。白い糸が出た。その糸をくねくねさせたり早く動かしたりした。結構使いやすい。なんか蜘蛛男みたいだな。
次は偽装体だ。偽装体は変身みたいなものだよねじゃあ元の姿をイメージ。スマホの画面を確認すると元の姿になっていた。しかし体からすごく気だるくなる。
一通りスキル?を試して俺は思った。
「俺、魔法少女になった??」
ガルルル
背後から聞き覚えのある。恐ろしい声が聞こえてきた。あの化け物だ。俺は震えながら後ろを振り返った。すると、前方10メートル先に、あの化け物がいた。やつはこちらを睨みつけ今にも攻撃してきそうな素振りを見せた。
正直めちゃめちゃ怖いが、魔法少女になったと言う余裕からか、俺はスキルでどう倒すかを考えていた。俺は糸といえばぐるぐる巻きという考えにいたり、糸を出し化け物に巻きつけた。
すると化け物は身動きが取れなくなりその場に倒れた。俺はこの後どうしようと考えた。自分のスキルは糸を操るのくらいしか戦いようがない。どうトドメをさすか考えた結果、蹴っ飛ばしてみることにした。
「おら!」
そう言って力一杯蹴ると、化け物の体は宙を舞い、数メートル転がった。
わぁお!俺って強いんだ!今はもうこの化け物怖くないね!
俺は新しい糸を出すと、化け物の身体に巻き付け締め上げるイメージをした。すると化け物はガガァと声を上げて絶命した。
化け物を倒した瞬間、化け物体が黒い煙になり、そこには、半透明紫色の結晶が残った。
「ん?なんだこれ?」
俺はその結晶を手に取り、色々考えた結果、お金になるかもという考えに至り、持って帰ることにした。
ふへん!