14話
学校が終わり俺は、バス停を目指して歩く。今日は天気がいいなぁ空に一つも雲がない。でも雲がないとないとで少し寂しく感じてまう。
男1「おい、舐めてんだろうてめえ。」
「いえ、僕はただ恐喝まがいのことをしている人に注意をしただけです!」
男2「恐喝だ?ただこいつに少し恵んでもらおうと思っただけだ。」
「それを世間一般では恐喝というんだ。」
男3「もういい、締めようぜ。」
身長がかなり低い男が、カツアゲをされている男をかばっているみたいだ。相手は三人いるから部が悪いな。
優里「おいおい君たち、ケンカは良くないぞ!」
俺が割って入ると、男三人はこちらを睨みつける。
男2「あ?なんだてめえ。」
優里「僕はただの通りすがりの一般人さ!」
男1「はぁ、めんどくせぇこいつからやれ」
そう男が言うと、俺を取り囲むように男たちが動き出す。
優里「あ!ちょっま!」
男がパンチをしてきたが、俺はそれをひょいと避ける。偽装体を使ってかなり弱体化しているらしいが、一般人のパンチは余裕で避けれる。これなら行けるかな?
優里「そっちから手出したからな!」
俺は男の腹にパンチを入れる。男はぐっ!と苦しそうな声をあげる。
男3「てめぇ!!!!」
優里「ほい!」
俺はパンチをよけ、右ストレートを顔面に繰り出す。男は鼻血を出しながら寝転ぶ。この調子なら余裕で勝てそうだなぁ。
そういいながら、小さい男のほうを見て。
「君、いくらそっちが正しいって言ったって、この状況で一人で注意したら危ないから。次からはもっと上手くやれy」
男1「よそ見してんじゃ!ねぇぞ!!!」
俺の左頬に男のストレートがヒットする。かなり痛い。男は覚えてやがれと吐き捨て、仲間たちとどこかへ消えていった。
「助けてくれてありがとう。」
「気にするな。俺がやりたくてやったことだからね。てか、もうこんな危ないことするんじゃないぞ?」
「分かってはいるが、悪は放っておけないんだ。」
いい志を持ったやつだ。今どき珍しいんじゃないか?
「僕はマサムネ。よろしく。きみは?」
「俺はね、優里。よろしくね。」
「優里か…。覚えた。次会うことがあったらお礼をさせてもらうよ。」
「おう!じゃあ俺バスの時間あるから帰るわ。」
「うん」
俺は軽く手を振りながらバス停へと急ぐ。少し走ると、バスが出発したのが見えた。
「あー!くっそ!!おいてかれたぁ!!」
俺はそういいながら走るのをやめる。普通に歩いて帰るとなると、かなり時間がかかってしまう。俺は物陰に隠れると、偽装体を解き、魔法少女の姿になった。
「正直この姿で帰った方が、バスより速いんだよね」
ぴょんぴょんと家の上を飛び回りかえる。早くて便利だなぁ。