取材の日常その1
OGA.co社長、男鹿松平兼守長倉源温羅神馬手方平之真典影康男Jr.の朝は早い、千葉県某所の自宅で朝六時に起床、朝食を済ませて仕事の用意を始める
『何時もこんなに早いんですか?』
「そうですね、仕事がある日はだいたい、ゆっくりできても7時には起きるかな?」
そう言いながら頭を撫でる姿はつい数ヶ月前まで高校生だった若々しさが見えるようだ
「では、そろそろ行きましょうか」
まだ着せられている感が否めないスーツに身を包んで7時には家を出る、そのまま道路を挟んだ向かいの建物に入る、そこには三台の車と数台のバイクが在った
『こちらは?』
「俺の趣味部屋って所ですかね、家には駐車場もないので、何時もはバイクなんですが撮影もあるんで車にしましょうか」
意外にも空を飛んで出社するという、世のサラリーマンの夢のような事をしていないのだと彼は言う
「地味に遠いのがネックですけど、土地が彼処しか無かったんですよね、予算と広さの関係で、周りに家とか有ると説明面倒ですし探して貰ってようやくって感じです」
『もっと近い方が良かった?』
「そりゃあそうでしょうよ、通勤の時間なんて短ければ短い程良いし、駅近ってのはそれだけでアド得ですし」
『どうしてここで始めようと思ったんですか?』
「まぁ地元だからね、もっと都心に近い方がお客さんも呼びやすいんだろうけど、それでも来てくれるって勝算が有ったから、何より土地の値段考えるとあの広さで予算内ってのが厳しいから、土地だけじゃなくてコンテナ買う必要有ったし、銀行から借りるにしてもあの時点じゃ学生だからね、ローン通るか怪しいし通ったとして勝算は有っても確信は無かった、社員の研修期間のお給料とか考えるとベストの場所だよ」
彼は朝8時には出社する、誰よりも早く来て準備を始めるためだと彼は言う
「ここの鍵って俺と嫁さんと正社員二人しか持って無いんですよね、それに意外と朝からやる事多いんでこのくらいに出社して社員さん達が来るまで準備です」
そう言いながら一歩も動かずコーヒーを用意したり部屋を掃除していく様は異様な光景だ
応接室兼社長室が彼の居場所で八畳程の部屋はどことなく重厚な雰囲気が見える
『何時もこちらで仕事を?』
「そうですね、基本的には1日ここに籠ってます、まぁ書類見たら後はやる事無いんで暇してますよ、かと言ってゲームとかして時間過ぎたりしてまダメなんで退屈との戦いですね」
「朝は何時もコンテナのチェックと掃除からですかね」
そう言いながら外のコンテナの前に立って目を細め、備え付けられたロッカーから取り出したモップやアルコールスプレーが内部を清掃していく
「この辺りは昨日の終発便で使った奴ですね、一応掃除担当のバイトも居るし朝から大量の予約とかも入れないようにしてるんですが何かしら差し迫った理由で使う事も有るんで掃除してます」
『差し迫ったと言うと?』
「うーん、例えばご近所さんで誰か倒れて、すぐにでも病院にとかの状況で、渋滞してるからドクターヘリが出払ってるからとか、そんな時に頼ってくれて良いよって消防と話してるんで、後はまぁ地震災害とかで津波から逃げるためとかかな、ここに有るの全部使っても万人も助けられないけど一応は耐水性もあるからすし詰めで入って貰えば千人くらいは助かるんじゃないかな? 肌身そのままで良いってなら億でも兆でも助けられるけど」




