修学旅行の日常その4
「アア゛ァァ」
「オッサン臭いぞ板田」
「仕方がないだろう、こう寒暖差があると声も出る」
「そんなもんかね、ウィ゛ィィ」
「人の事言えないな男鹿」
「露天温泉だしな、お前の言うように仕方がないんだろうさ」
「あぁ、これは仕方がない」
「まぁ気に入らないってならウェーイとかウィィィ↑とかでも良いんだろうが」
「風呂入る声じゃ無いだろソレ」
「いや、パリピとかが瓶ビール片手にならあり得なくはないと思うぞ、入るってか飛び込むって情景になりそうだがな」
「おー、良い事言うね竹田、ついでに水着の美女と混浴ってのも足せば完璧だな」
「容易に想像できるのが悔しいが、たぶんソレ露天温泉じゃなくてナイトプールかジャグジーだな」
「なーる、そう言われればそうだわな」
「冬の北海道で露天温泉でパリピか、しみじみ日本酒持ち込むとかくらいじゃねぇか? 此処は持ち込み禁止だから他所でになるが」
「どうだろうな、モラル崩壊してる勢なら気にしないで持ち込むぞ、モラル持って騒ぐ勢なら悪くて飛び込むとか、温泉で暖まってから雪に体沈めるとか、その辺りか」
「あー、それも想像できるな、後はベタに覗きやらかして逮捕案件くらいか、モラル持ってるならやらねーだろうが」
「そういやお前ってキャラ的にやらかしそうなのにやらねーのな」
「おいおい竹田、俺はおっぱい大好き女好きは公言してるがエロエロ大魔人って訳じゃねぇぞ? そりゃあ壁壊そうと思えば壊せるし飛んで上からとか余裕だが、見えないからこそ良いって風情くらい俺にも解る」
「その発言がもはや聞かれたらアウトな気もするがな」
「ハッハー、聞かれたらってか聞かれてるがね、少なくとも菜慈美は露天温泉に浸かってる、頭にタオル乗せるなんてベタな格好でな」
「なんでそれが解るって、あぁ空間把握能力高いんだったか」
「イエース、覗く覗かない以前に俺の場合服とか無視して形解るからな、色までは解らんが、だから街歩いてて巨乳見付けても寄せて上げてパッド仕込んでの努力に泣きそうになった事が何度も有ったぜ」
「最悪な奴に最悪な異能持たせた感が有るが男も女もって考えるとバイセクシャルでもない限りは微妙だな」
「イエース、だから俺は微妙な予知捨てたら透視あげるって言われたら両手を上げて飛び付くね」
「康男、後でキノコな」
「おい、どうしてくれる、お前らの話しに付き合ったら可愛い彼女から毒殺の確定したんだが?」
「人はそれを責任転嫁と言うんだ」
「いや、竹田、俺らも多少は反省した方が良いと思うがな、とりあえず正座で晩飯はしておいた方が良いだろう、テーブルならどうしようもないが」
「その場合は逆立ちして鼻から食うとかで良いんじゃねぇの?」
「無理だろ」
「無理だな」
「じゃあ無難に熱々のお茶一気で」
「それならまぁなんとか、制裁食らう程度の発言した覚えは有るしな」
「お前らの話しに割り込んだ不幸と不孝を恨むべきか、それともアホな発言した自分を責めるべきか、難しいな今回のは」