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異能部  作者: KAINE
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生徒会の日常その3

 「運転は誰がするんだ?」

 「運転とは言えないが俺だな、因みに法的に解釈すると色々と荷物や計器積んだグライダーが変な風に乗って移動って事になる、まぁ法的に問題有っても俺の能力を知っていて逮捕とか普通なら考えない、よほどの向こう見ずとバカなら別だが国のお偉いさんにそんなのは千に一人だろう」

 「父に聞いてみます、でも本当に良いんですか? 遠慮しませんよ」

 「遠慮もなにも俺の場合は人が増えようが重量増えようが変わらないしな、仮に親戚一同とかだとジェット機に乗らないだろうから肌身晒して空の旅だがご両親と書記ちゃん、居るか知らないけど兄弟一人二人くらいなら小型とは言え十分に乗れる、キャビンアテンダントは居ないし全てセルフサービス、まぁアメリカまでなら普通に飛んで4時間とかか、バリアー併用するとマッハ10として東京ロス間が約8800キロまぁ小1時間だな、やろうと思えば秒で着くが間違いなく衝撃波で大変な事になる」

 「その上でだ、能力行使に体力は必要無いからな、便宜上で運転席に座らないと行けないってくらいで人が乗った程度じゃ変わらん、そもそも我が家の海外旅行だと俺運転席で能力活用、残りの家族は座席で楽しく歓談、行き帰りで俺だけ物凄く寂しいっていうね、俺の飛行機なのに俺だけハブって今さらだけどどうなのよ」

 「あぁ、後は出発は日本時間で四月三十日の昼13時頃、到着までは約4時間だから日本時間で17時、引くことの16時間で深夜1時か、帰りは現地で三日くらいしてからだから日本時間で五月四日とかになるのかな? まぁ向こうで根回し等々に手惑うと延びるが観光削ればどうとでもなる、あっ、大人が居るならアレができるか、親父さんに対価としてお土産の葉巻とかバーボンとか一時的に預かって貰うと思うからその辺考えて返答よろしく」


 「葉巻? あぁお前の親父さんか、確か大学で教鞭を取っているんだったか、テレビで何度か見たな、吸うのか?」

 「そりゃあもうヘビースモーカーよ、タバコに煙管にパイプに葉巻、やらないのはマリファナくらいだろうさ、やってたら警察に躊躇なく突き出すが、特に葉巻はお気に入りでな、とは言え日本だと手に入る銘柄とかに限りが有るし高い、アメリカに家族で行くならギリギリの量を持ち込んでるよ」

 「まぁ今年のゴールデンウィークは親父は奈良で仕事詰めだ、労を労う意味でも買ってあげたい、お袋はチョコか限定のバック、妹は服、猫は鰹節で良いだろ」

「最後」

 「ん? 鰹節か? うちの子は猫じゃらしと爪研ぎ以外は見向きもしない子でな、てか玩具なんぞ日本産もアメリカ産も変わらないだろう、それならペットフードの方が喜ぶし下手な缶詰とかドライより猫用の鰹節の方が狂喜乱舞だ」


 「そちらも父に伝えておきます、本人はタバコとか吸いませんが目くじらを立てる様な事でもないので日程等が無いなら是非に」

 「おう、よろしく、ところで残り3週間くらいだが、トレーニングは良いとして日焼けは厳しくねぇか? なんかボディビルって焼くイメージ有るんだが」

筋骨隆々、歓喜のオリバーポーズを決める女子生徒を下から上まで見るが筋肉量は間違いなく申し分ない、申し分ないどころか万全だろう、軽い感じでポージングを決めているのに衣服から出る腕や足等が綺麗に隆起している、だが白色人種もかくやの色白である板田に比べれば黄色人種らしい色合いだが色白の部類には入る、ここから毎日日焼けサロンに通っても一昔前の甲子園球児の様なキャラメル色には届かないだろう、そもそも短期間で無理に日焼けをするのは健康的な面でもいただけない。


 「それは大きな誤解と言うものです、確かに色が黒いと隆起は目立ちます、目立ちますがだからと言って有利ではない、バランス、大きさ、キレ、ポージング、相対的に見て優劣を決めているのであって肌の黒さを競う訳ではない、それこそ貴方なら筋肉が綺麗に出るでしょう、しかしポージングや大きさは一朝一夕ではなくその辺りのノウハウは父共々研究に研究を重ねています、日焼けしたいのは確かですがだからと言ってこの肉体が不利などとは思いません」

 「おー、良い啖呵だな、一緒に行けるなら気合い入れて録画できるぜ、なんならゴールデンウィーク明けに上映会でもするか? 編集あるからやや間は空くが」

「そういう事なら視聴覚室を空けておこう、どうせなら大画面で勇姿を見たいしな、それに常々黒子くんのポージングを見ていて失礼ながらそれがどの程度の物か解らなかったし大会の様子を投稿サイトで見ても知らない他人だからな、熱を感じ辛い、まぁ全ては返答次第だが」

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