異能部の日常その14
「面倒くせぇ、心の底から面倒くせぇ、帰りてぇなぁ、帰ってユキちゃんモフりてぇ、なんでこうアホってのはアホなんだ、もう何十回目だぞ、猿でもいい加減学ぶのに何時になったら無理と知る、それとも前に潰したのと別口か」
「まぁなんでもいいさ、人類至上も異能至上も行きすぎれば同じ穴の狢だ、どっちもクソでしかない」
「安心しなさいな、貴方も大概クソよ、こういうのを類は友を呼ぶって言うのかしらね」
「肥溜め掃き溜め蠱毒なんざ誰も求めちゃいねぇってのに、たまにはカワイコちゃんが一目惚れしましたって来てほしいぜ」
「その場合、美人局じゃない?」
「この世に救いは無いのかクソったれの神様とやら」
「で、どうするね、そこで床とキスしてるFreezer、尻尾巻いて帰るなら放置しておいてやるがまだ続けるなら組織とやらの構成員一人残らず地面にキスさせてそのまま餓死するまで置いておくが?」
「この、卑怯な、正々堂々と戦え」
「異能者に卑怯もクソも有るかよ、ばか正直に正面切ってきたからこの程度で済ませてやってるんだ、それともこのまま頭蓋を砕かれるのがお好みか?」
「黙れ迎合主義者、貴様達に振る尻尾等持ち合わせていない、早く正々堂々と戦え」
「ロリっ娘、よーく見ておけ、これが日本語で言うところの支離滅裂ってやつのお手本みたいな例だ、ラリったジャンキーみてぇだろ? 中指立てて罵ってやれ、多分新しい扉開くから」
「オーガ、この人然り気無く私のスカートの中覗いてる気がします、視線気になりますね」
「おっと既に扉開いてたかロリコン、良かったなパツキンの見た目幼女にゴミムシ見る目で見下ろされるなんぞ金払っても中々経験できねぇぞ、なんなら踏んでやろうか、もちろんナニを踏み潰す勢いで」
「踏み潰すんじゃなくて蹴り潰しましょう、ついでに目も抉り取ればいいわ」
「流っ石サイコ、言う事が恐ろしい、とりあえず面倒だし北極辺りに捨てとくか、氷使いなら生き残れんだろ」
「私南極の方が良いんじゃないかと」
「いやほら、南極は基地とか有るからヌルゲーじゃん? 北極は氷しかないし、熊居るし、寒さで言うなら確かロシアのどっかが一番寒いって聞いたが」
「ならロシアの軍事基地辺りにぶち込めば良いんじゃない? 寒いし熊みたいなのいっぱい居るだろうし」
「いや、俺ロシアの軍事基地の場所とか知らんし、宇宙開発局なら知ってるが彼処にぶち込めば怖い人出てくると思うか?」
「さぁ? 多少は機密とか有るだろうから出てくるとは思うけど迂遠ね、北極で」
「んじゃ日本発北極直通だ、不快な空の旅を楽しんでこい、それと土産なら要らん」
「あ、私は欲しーですねー、コーリを一つお願いします」
「じゃあ私は熊の毛皮で」
「北極熊はレッドリストだ諦めろ菜慈美、グリズリーかヒグマ辺りにしとけ」
「じゃあヒグマで、大きいのを一つ」
「なら帰りは北海道ルートだな、頑張ってこい」