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異能部  作者: KAINE
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Ifその2

 事実は小説より奇なりと言うし人が想像するものの大半は現実になるなんて事も言う、かつては物語の世界にしか居なかった異能が現れて200年、人の想像や空想に終わりはない、空を飛びたいと夢想して、イカロスのように鳥の羽を蝋で固めた者も居たかもしれない、そうして誰もが夢物語だと思っていた物は実際に飛んでいる。

 遠くの人と話したいと願って、気付けば誰もがソレを持っている、その気になれば地球の裏側に居る奴とだって話せるしゲームだってできるようになった。

だからきっと、乗り込んだ船が何をどう間違ってか太平洋を漂流するなんて事は起こるのだろう。


 エンジンは完全に停止、発電機の類いもウンともスンとも言わずGPSも動かず電波は届かない、最後の手段で救難信号を出そうにも予備電源も緊急電源も停止、これが外洋を想定したクルージングなら衛星電話でも有るのだろうが国内の決まった航路を行き来するだけで携帯の電波が届かない程の外洋は想定外だ、仮に電波が途切れても数時間航行すると入る位置に行けるのだから積む必要性が無い。

 だからどうしようもない、修理をしようにも機材も人員も居ない、メンテナンススタッフはいるがここまでとなるとドックで数十人規模での修理で保守点検程度じゃどうにもならない。

絶望的だ、何をどう乗客に伝えれば良いのか解らない、仮にこの船が帆船ならばなんとか動かせただろうが舵すら効かないのだ、もはや流れに任せるまま動いていく鉄の箱でしかない、幸いにして信号弾だとか旗は積んでいるためタンカーやヨットにでも行き合えば連絡は着くがそれまでは漂流するしかない。

それを伝えればパニックになるだろうが伝えない訳にもいかない、下手に隠して大事にするよりも伝えた上で自信ありげに見せた方が良い方向に転がるだろう、それにもしかしたらこの状況を打開できる技師が乗っている可能性だって万に一つだがゼロではない。

実際のフェリーがどんな感じか知らないんですが書いてる以上に安全対策はしてるはず・・・・・・

まぁ日本近海の定期便だと仮に似た状況になっても会社から海保に連絡行くでしょう。

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