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異能部  作者: KAINE
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異能部の日常その8

 「俺のルーツについて? また急にどうした? 聞いて面白い物でもどうなるでも無いだろうに」

 目の前の後輩に問い掛ける、質問に質問で返す様だが例えこれが深井沈華相手ならば一二を置いて語るも吝かではないが緒方耕平、影野黒子両名は関係が深い部類には入るが直接的な後輩ではない、クラスメイトでライバルでもある板田との関係や生徒会と懇意である点でツレ無く(ニベ)もなく突き返すはしないが個人のルーツ等軽々しく聞くものでは無いだろう。


 「来学期には僕が会長、影野先輩が副会長としてやっていく中で、その失礼ながらやはり目下の問題は」

 「まぁ俺だよな、で、それとこれとがどういう?」

 「貴方の異能と性格はおおよそ把握してますし人柄もおおよそ、ですがやはり根の部分から知っておいて損は無いかと」

 「んー? まぁチョイとその式はイコールで結ばれない気もするが、俺個人が問題起こした事は一度も無いつもりだし、トラブルメーカーは自覚してるが俺の20年足らずの人生語っても仕方がない気がするんだがね」

 「そうですね、確かにその通りです、外からの問題を持ち込みはしても貴方事態が問題を起こした事は無いですし突拍子もない事を言う事は有っても事前に許可は取ろうとしてくれます、ですが、問題として貴方にはええ、ハッキリとこの際釘を指しますが世間一般からかけ離れた精神を持っています、その一端を知る事はきっと半年ばかりを越える上で重要になるかと」


 「そこまで言われるとなぁ、まぁ俺がズレてるのはそうなんだろうよ、だからと言って特別な何かは無いぜ? そりゃあ親父が帰化した元アフリカ人とか言語学で教鞭を取ってるのに専門は考古学民俗学とかその程度でコンビニのエロ本撤収が残念でならない何処にでも居る高校生だって、その気になりゃ世界だって壊せるしなんなら世界征服もできるが、その辺りのモラルは持ち合わせてるし、まぁ死生感はぶっ壊れてる自覚は有るが」

 「それほど聞きたいなら簡潔に、知っての通り異能ってのは5歳辺りで発現して4歳後半から5歳3ヶ月くらいまでに発現しないなら君達と同じ一般人、俺の場合は誕生日の翌日だったな、親から買って貰ったゲームしてたら、なんて言えば良いのか天啓ってのかな、頭にズガーンって雷落ちたみたいな感覚が有って、後ろに居るお袋とか二階で寝てる猫とかの位置が完璧に把握できてなんか体とか浮かせるようになって、そっからは大変だったなうん、登録行って複合型に分類されるらしいと解って、強度がちょっと洒落にならないと自覚して、ついでに隣に住んでる菜慈美も異能発現したとか聞いて、とにかく強度がヤバイからコントロールのために頑張って、真剣に自殺とか考え出した頃にトラックにミンチにされて復活して」

 「ある程度コントロールできるようになった頃に知り合った奴に頼まれて少し力貸してその対価として頭の中に幾つかストッパー作って貰って、いろいろと在った結果なんか幼馴染曰く女好きのナンパ野郎になってた、どうだい? 普通だろ?」

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