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異能部  作者: KAINE
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ワイドショーの日常その2

 「今回の件に関しては貴方のやりようは許容できない、人を殺してノウノウと暮らしているという事実もそうだが軍事的な空白地域を作ってしまったという点に関して責任も何も取らないし取れないのに手出しするべきではなかった」

 「うーん、先ずもって大前提としてだ、テロリストグループの本拠地を干渉地帯に置いてバランス取ろうってのが悪手でしょうし支援していると見なされても仕方がない、俺の攻撃対象にならなかっただけありがたいと思って貰いたいし周辺国に関しても弁えている筈なんで漁夫の利を狙いはしないでしょう、少なくとも一月は時間を置く、下手につついて俺に出られちゃ木阿弥ですし」

 「んで、流れ弾か狙ってかは解らないが人の事殺しておいて報復はされたくないってのは虫が良すぎる、俺が死者に数えられてるなら16人も死んでるし怪我人は倍以上だ、被害者家族からしたら仇を取ってくれた、叶うなら自分が取りたかったくらいでしょうよ、そして人を殺して云々は俺は認めて自供しますが証拠はない、何せ件のテロ組織の本拠地が消し炭になった時間の三十分前にはコンビニでエナドリ買ってる訳ですし歩いて五分の所に本拠地が在った訳でもない、それにあの国と犯罪者の引き渡し条約が在るのかは知らないが在ったとして厚顔無恥にも俺を捕まえないでしょう」

 「裁かれていない以上は容疑者に留まるし余人がソレを気に食わないと言うのは勝手ですし俺はどう思われようが敵対視されようが今さらなんで気にもしませんが相手は選べだ、俺が自供しているように、貴方が言うように千人規模の武装したテロ組織の本拠地を1時間足らずで消せるのを相手にしている事実は見た方が良い、攻撃したいならどうぞ、ただし反撃はする、捕まえたいならどうぞ、神妙にお縄に着くつもりはありません、訴えたいならどうぞ、判決が気に食わないなら日本を海に沈めて海外でのんびり暮らすまでです」

 「それは脅迫ですよ」

 「そもそも基本的に俺の方が強いんだから全部脅迫でパワハラになる、マフィアに従わざるをえないのと似たような物で立場的に上に居るのが俺である以上は『醤油取って』くらいの軽い頼みだろうが脅迫でしかない、自分勝手と言いたいならその通りだ、傲岸不遜で何様だと言われれば傲岸不遜の俺様だと答えよう、さて、では貴方の懸念を消してあげる道理もないが気になると言うなら消してあげましょう、自分で言うのもなんですが俺は注目の的ですからね、見てないって事は無いでしょう、それが政府機関なら尚更だ」

 「えー、今回の件に関して生まれた空白地域にこれ幸いと攻め混もうなんて考えてる国が居るなら言っておく、国が大事なら止めとけ、次に生まれる空白地域が自分の国土なんてのは嫌だろ? あぁ念のため付け加えると奴らが支配してたから手出しできなかった所有国に関しては話は別だ、邪魔者も居なくなったんだし防衛ラインを作るなり出入国管理所を作るなりご自由に、まぁお前らが国境を犯して攻め混んで結果として相手が空白地域に入ったとしても俺は相手を攻撃する訳じゃねぇし手出しもしねぇから弁えろ」

 「さて、コレで貴方の懸念である空白地域とやらは無くなったも同然だ」

 「貴方は、事を正しく理解していないんですか、人を殺したんですよ」

 「そうだな、取り返しが着かない事をした、直接的に害された訳でもないし報復はやり過ぎなのかもしれん、だが残した所で益にもならんだろう、それともアンタはあのテロリストを殺害した警官も弾劾するか? テロリスト殲滅のために戦った兵隊は? 俺は警官でもないし軍人でもないから話は別だと? 彼らは大量殺戮者ではないと? 言い出しておいてなんだがその辺りはまぁ横に置くとして俺は同じ事が起きればまた同じ事をする、俺の友人辺りは嫌ってくらい聞いただろうが目には目を歯には歯を、敵意には敵意で礼儀には礼儀でもって返すのが俺の流儀だ、敵対したいならどうぞご勝手に、何度も言うが相手は選べよ人類、俺の最大火力は太陽系なんぞ煎餅より柔らかい鼻糞以下だ」

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