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異能部  作者: KAINE
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西岸高校の日常その12

 「この間借りたコレだが、聞きしに勝るな、見終わった後で意識を切り替えて一度も見た事がないドラマの途中から見たんだがソッチの方がずっと楽しめた、演技力とか構成力とか表現力とか、論ずるに値しないと言うか比較する事が侮辱になりそうなくらいだ、幼稚園児とか小学校低学年がやる演技の方がまだ微笑ましいから楽しめる、コレより酷いとなるともう生理的な嫌悪を引き出すためにひたすらゴキブリ映したとかでないと無理だろ」

 「甘いなぁ、甘いよ板田、そんなのはまぁ入り口よりは先だし出口が無いから深淵の下の方なのは認めるがまだまだだ、サメエイリアンゾンビ巨大化っていうクソ映画製造ファクターを一気に混ぜこんでるのが家に在る、映像がチープとかそういう段階にないから、しかも3時間の大作だ、真面目に見終わった後配給会社ぶっ潰そうと思って調べたからな、もう潰れてたけど」

 「言っておくがもう借りんぞ、低予算の深夜ドラマのの途中からの方が楽しく見れたとかヤバイし、それより酷いのとか死んでもゴメンだ」

 「いや、これが癖になるんだよ、俺も噂とかジャケ買いでクソを引く度になんで買ったのかなんで最後まで見たのか虚無の感情と共に思うんだがクソを知れば知るほどに普通のや名作が輝いて見れる、いやまぁ比べるのが失礼になるくらいだから演者や監督には申し訳も立たんが、こう俺って感性とかまだマトモなのかもなと思えるから」

 「お前は深淵覗き込んでるじゃなくて深淵から覗き込んでる方だからな、同類求めているだけだと思うぞ、まぁ流石にここまで何がどうなったと問いたくなると言うか、そんな気力も起きない、見終わった後少し虚無の時間が有るくらいの映画作る程に酷くはないが」


 「ノゾ、それはなんですか?」

 「男鹿から借りた映画だ、物凄く酷いな」

 「オーガから? じゃあ、Pornoですか」

 「おい、お前は俺が数少ない友人にPorno貸してコイツは教室でソレを返すヤベー奴だと思ってるのか」

 「それは聞き捨てならんぞジョンソンさん、コレはポルノの方が間違いないくらい楽しめるクソ映画だ、それも煮詰めたクソだ」

 「あー、オーガはクソ映画好きでしたか、私も嫌いじゃないですが見ててイラッと来るので好きでも無いです」

 「そりゃまた浅い楽しみ方してんな、怒りという感情が沸くだけマシでクソの中じゃ三流だ、乾いた笑いが出てようやく二流、徹頭徹尾虚無が支配するのが真のクソだ」

 「ちょっと解るな、後半からもはや怒りも悲しみも沸かなくなったから、楽しむとか楽しまないとかそういう次元にないと言うか、それを良いとは思わないし思えないし思う奴はどうかしていると断言するし悪くないなんて口が裂けても言えないが徹頭徹尾クソって部分は否定できない」

 「ちょっと私も気になりますね、オーガ借りますよ」

 「んー、オススメはしないが好きにしろ、因みに花摘みから菜慈美が戻ったら全力で止めに来るから早めに隠しとけ」

 「もう遅いわよ、リリちゃん、ソレだけはダメ、私ソレ見て三日は康男殺し続けたから」

 「日常じゃね」

 「日常だな」

 「にちじょーですね」

サメ、エイリアン、ゾンビ、巨大化のクソ映画要素詰め込んだ映画に心当たりは無いですが、有るなら見たいですね、叶うならばパロディを名乗るのも烏滸がましい作品ならウズウズしてしまいそうです

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