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異能部  作者: KAINE
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異能の歴史

 世界で最初に異能が発見されたのはおおよそ200年前となる1822年9月02日とされている、ただそれより前から錬金術だの魔術だの超能力者や妖怪幽霊宇宙人、神の子やら預言者やら巫女やらシャーマン等々、色々と居てそれらをどう評価するのかで年代はさらに遡る、それこそピラミッドの時代には居たんじゃないかとか、さらに遡ってまだ原人の頃から居たなんて説もある、それより前となると猿人の時代だが脳の容量かはたまたそれ以外の理由か人種以外に異能を持つ生物は居ないか居ても発見されていない、だから流石に猿人辺りが遡る限度だろう、半ば猿で半ば人、後半の進化、と言うか変化、或いは順応の過程でも良いがもう少し原人に近づいた頃には居たとするなら最古で130万年も昔までだ。

 まぁその辺りの説は色々と語られていてその真は不明だが公式に最古となるとおおよそ200年前のドイツはシュタウフェンベルク、ルーカスさんという人物となっていて彼は五才の誕生日を目前として手から炎が出せるようになったそうだ、それを皮切りにして世界各国でそれまでの理念や理屈や常識と異なる現象を起こす人々、異能者が現れだした、当時は学会やら国やらがてんやわんやの大騒ぎとなったらしく世界終末論まで持ち出されて自殺者も出れば物価の高騰やらのソレを異能者のせいにされても困るという物まで起こり経済的ではなくパニック的な意味での世界恐慌真っ只中だったそうだ、そのまま魔女狩り時代まで巻き戻って異能かそうでないかを問わない公的な私刑が蔓延した集団ヒステリーにまで発展して落ち着くまで四半世紀も要した、その間に死んだ人数は確認されているだけでも数万、確認されない物も含めればおそらく総数は十万は越えるとされていて中には異能を発現する前の子供や赤ん坊まで含まれたというのだから15世紀と同じく暗黒の時代となった。

そこからようやく見付けたら即殺から見掛けたら殴る程度に落ち着き、見世物になる者や奴隷となる者も少なくはない時代を経て差別の時代となる、まぁ半世紀前の黒人や黄色人種の様に見た目だけでは解らないから彼らよりは明確な扱いは無かったがそれでも普通に働いててバレたらどれだけ成績を残していようが解雇とか、優れた技術も著作権として認められず無関係の誰かの手柄にされたりとかは在った、ようやく人権とやらが認められて就職に不利だとか一部の免許しか取得できないという今に至るまでに200年なら早かった方なんだろう、人種差別なんか300年経ってまだ消えないからな、おそらくもう100年は掛かるだろうから異能も200年は待たないとならない、少なくとも職業選択が表向きは自由となるまで半世紀は掛かるし進学が自由になるのもそのくらいは待たないとならないだろう、完全に異能者が異能者として生きていけるようになるまでさらに数世紀、俺が死んでもまだまだ先だ、その頃にはまた化け物とか生まれてるならば俺やアイツよりマシな性格しててほしいがまぁ俺も死んでるだろうから世界ぶっ壊してくれても構わないな、別に墓やら骨やら消されても気にならんし。

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