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異能部  作者: KAINE
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自宅の日常その13

 図面を見るが非常に細かく数字が羅列されていて素人目には何がなんだがで此処がリビングか此処は何畳くらいなんだなくらいにしか思えない、と言うか建築法だとかに違反してないならばもう少しここを広くして欲しいだとかくらいしか言えないし内装に関しても階段は螺旋階段が良いとか壁紙は青が良いとかくらいでそれは図面の段階ではまだだろう、せめて3Dモデルができてからだ、まぁ軽く告げて後の手間をなくす事くらいはできるが。

 とりあえず図面から解るのは離れの扉を庭側に取り付けないでくれってくらいだな、後は容積率の問題から一階より二階、二階より三階が狭いってくらいだが別にそこは気にならない、今現在住んでいる我が家もそうだしな、と言うかこの辺りだとデフォだし一階と二階が同じ家は少ない、隠れ家は後者だが一階が八割ガレージだからな居住可能となると一階より二階が広い、まぁテントとか使えば一階も居住可能だがキャンピングカーも有るのに何やってんだ感が物凄く強くなるだろう。

 「この壁とか居るの? リビングもう少し広くなるでしょうに」

 「まぁ壁も耐震とかに必要になるんだろうさ、柱だけで良いかもだがその場合リビングに柱立ってるっていう光景になるし、客間と書斎との出入りのブラインドになるだろ、どっちを書斎にするのかは知らんが」

 「広い方だけど差はほぼ無いわね、一階の客室はクローゼットとか有るし広いから長期滞在用として二階は勉強合宿とか?」

 「まぁその辺りだろうな、長期滞在者がロリしか浮かばんが、極論お前アイツが一人でこっちの大学に編入ってなったら問答無用で四年でも五年でも面倒見るだろ?」

 「当たり前よ、後は鈴子ちゃんが大学入試に向けて勉強したいとかは受け入れるつもりよ? 編集から逃げてきたお母さんは駄目、編集さんに突き出す」

 「希望が絶望に変わる時は嫌ってくらい見てきたが、まさか義母でソレ見るとは思わなかったな、目から急速に光が消えたぞ」

 「だって面倒だもの、もう慣れたけどそれでも面倒よ、いい加減〆切十日前までなにもしないって生活を改めて欲しいわ」

 「擁護すると構想とか有るんじゃ……なんで今目を反らせたのか」

 「家事とか……楽しいじゃない?」

 「それと〆切無視となんの関連が、と編集さんに何度言われたのか」

 「俺さ、今まで色々見てきたが言葉だけで膝から崩れ落ちたの見たの初めてだ、真に絶望ってこんな感じなのな、次からもっと心折ってから殲滅、いや語り部残して殲滅の方が良いのか? そろそろウザいのも多いし徹底して潰しにかかるのもアリかもしれんな」

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