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異能部  作者: KAINE
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依頼の方法

 今さら言うまでもなく、語るまでもなく、当然の事ながら各国と は対等どころか一方的である、これはある意味で正しく間違っている真理で全能ではないが万能な彼との間に取り交わされた暗黙の了解で、誰かが明言した訳でも契約書や条約を書き記した訳でもないが、最大限守るべき事項として心に刻まれる。

 これだけの立場となれば警戒するもと同時に を自国に引き込もうとする者も多いが得られる物に対してのリスクは大きい、何せ自国に何時爆発するか解らない億トン単位の核ミサイルより危険なのが居るのと同義でコントロールすら不可能な存在で自在にその力を行使できるのは本人のみで他者がそれを行使するには相応の対価を払うか が認める所の友人になる必要がある、そして如何に世間ズレを自認する とはいえ一個人と国家で友情を結ぶ事ができると考える程にズレてはいない。

さて、ともあれだ、国家ともなると小国でも基本的に人員に困るというのは稀有だろう、適性が有る無しを問わないならば何処かの部署に人を置くと言うのは予算面さえクリアできるのならば難しくはない、そして言語という分野に関して言えば一人で全てを賄うという例は無いにしても十人も居ればメジャーな言語はカバーできるし母国語と英語が話せるならば基本的に対応事態は可能だろう、第二言語かどうかは別にして幅広く扱われている英語は全能ではないが万能だ、少なくとも互いの国に英語が話せる人員が居るならば対話は余裕だろう。


 では という個人での窓口はというと本人の携帯電話くらいのものでマネージャーが居るわけでも何処かの会社が請け負っている訳でもない、そのため何らかの仕事を依頼する場合は前段階として彼の電話番号を手にする所から始める必要があり、知らない番号からの着信なんて荷物が届く予定が有るとかの心当たりが無いならば誰も取らないだろうし留守番電話でいきなり英語で捲し立てられれば言葉が通じるとは言え数秒後には削除しているだろう、仮に日本語でも怪しい詐欺との判別が不可能でやはり削除しかない。

 過去に仕事をした実績が有る所からの紹介を受けてでないと依頼できない一見さん御断りなシステムだが大国と呼ばれる国ならば既に実績があるし信頼も有る、そこから紹介を受けてになるが紹介する方も相手を選ぶ必要が有るだろう、生半可な相手を紹介して未払い等発生した日には滅びの日になってしまう、個人か国かは不明だが大いに世界のバランスは崩れるだろうし何より下手な奴を紹介したと取引の停止を告げられるくらいならばまだ良いが一蓮托生なんて事になれば絶望でしかない、如何に大国だろうと強国だろうと相手は世界中の核ミサイルを集めた所でテーブルに着くとか足元にとかそういうレベルで生きていない、と言うかむしろ極めて冷静に話し合いを求めるのが吉だろう、お前が紹介してきた奴がバカをやらかしたと怒鳴り込んでくる可能性は有っても流石にその程度で潰しに来るとは考えられない、何せ寝耳に水も良いところで『コイツなら大丈夫だろうし言い聞かせたから紹介しよう』なのにバカをやらかしたと驚いているのは紹介した側なのだから。怒鳴り込んで来たからと敵対を選べば鏡よりも鏡写しな行動を取るのが だ、敵対には敵対で対応する、情に訴えるでも此方としても予想外だと開き直るでも、とにかく話し合いに持ち込むのが最善手で事を構えた時点で敗北だ、だからこそ簡単には紹介はできない、何度も何度も何かしらの業務を行い少しずつ信頼を積み重ねて何度も頼み込んでようやくだろう、有る意味で と直接取引が可能というのはそれだけでイニシアチブを取れる事項の一つとなる、だからと下手に増長したところで気にするような相手ではないし実害がないならば放置される、逆を言うとビッグマウスを重ねて実害が出たり余りにも目に余るなら何かしら動きを見せるだろうが国家間のやり取り、それも異能が絡むならばクローズが基本だ、それを知るには居合わせた者が口が軽くて吹聴してまわるか頭の中を覗くしかない。

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