朝の日常その2
「ジミーおはよーです」
「おはようリリー、今日も頭爆発してるわよ?」
「どーせ電車でグシャグシャにされちゃいますから今日はそのまま来ました、なんでトーキョー行きじゃ無いのにあんなに混むのか意味フメーです」
「私もどうして毎朝貴方が頭グシャグシャなのか意味不明よ、ほらそこに座りなさいな、解かしてあげるから」
「んー、よろしくジミー、今日はPonytailの気分ですかね」
「OKOK任せなさい」
「おはよう音矢君にジョンソンさん、今日は少し早いな」
「おはよう板田」
「おはよーございますノゾ」
「扉前で止まるな邪魔だぜ元会長」
「お前は挨拶もろくにできんのか、おはようだクソッタレ」
「ん、おはようさんタコ助」
「思ったより早かったわね」
「お前さんの50mくらい後ろ歩いてたからな、まぁ自販機で紅茶買ったから最終的にもう少し間は空いてるが、ほれ今日も寒いし懐炉代わりだ」
「腰に張ってるから大丈夫よ? リリーは?」
「この程度で寒いとかちゃんちゃらオカシーです」
「そりゃアラスカの冬に比べりゃな」
「ってか、ジョンソンさんの出身地ってアラスカの何処だっけ?」
「Farmloop、Anchorageのちょっと北ですよ、静かな所です」
「申し訳ないが知らないな、流石に細かい地理までは国内でさえ網羅できないし当然だが」
「俺も同じくだな、行こうと思えば目と鼻の先だがネットに転がってる衛星写真とか見るに町ってより森の中に各々が家建てて住んでるって感じだな、北海道程じゃ無いが隣の家まで道なりで20分とか掛かりそうだ、多分森突っ切る方が早い」
「野生どーぶつとこんにちはするカノーセー有りますが?」
「んなもんぶっ潰して進め、なんのために鉄砲がモールで売ってる」
「少なくとも野生動物撃つためじゃないぞ男鹿、と言うかこの感じだと道なりでも野生動物出てくるな、リスとかアライグマとか」
「日本だと道なり歩いてて見るとしたらドブネズミとアライグマくらいなんだがな、後はカラスとスズメとハト」
「アライグマは被ってるがな、日本でも山ならリスくらいは居る」
「まぁリスは良い思い出無いんだよな、ペストって知ってるか?」
「知ってるが?」
「そこのを見ろ、そして想像しろ」
「把握した、よく二次感染しなかったな」
「そりゃあ未来見て周り封じて自殺したからな、ヤバイと思って重症化する前に部屋の中で止めて保健所に頼んで調べたら珍しく予知通りだ、お陰で暫くは缶詰だし部屋の家具全部焼却して部屋中消毒だ、下手したら千葉からパンデミックだったな」
「そこの知らんぷりして髪解かしてるの、今日の放課後は道徳の追試と思え、元とはいえまだ先生方に働きかけるくらいはできる」
「止めとけ止めとけ、デーモンコアが目の前に有ったらどうするって聞かれて秒で重ねるって答えそうなのに追試程度でマシになると思うか?」
「思わんな、線路問題とかどう答えるんだ?」
「ん? アレよね、分岐路に立ってて先で子供一人と大人五人居てどっち助けるかっての」
「まぁ細かい部分に差異は有るがそんな所だな、付け加えるなら電車には人が沢山乗ってるとか猛スピードで近付いてて走って助けるのは無理、声も届きそうにないとかだな」
「そんなの大人五人ね、子供が自分で勝手に遊んでるだけならそっちだけど、大人は仕事なんだし意識が足りないのが悪い」
「意外とマトモだ」
「意外とマトモだな、前半部分はちよっと問題だが」
「でもジミーなら子供転移させて助ける事出きませんか?」
「サイズは余裕だから体重に左右されるけど余裕ね」
「まぁほら異能ありにすると俺とか全部浮かせて解決になるから」
「お前の言葉を借りれば全能ではないが万能だからな、大抵のトラブルには対応型できるだろう、冷静な判断力は必要になるし状況を認識して対応を思い付いて行動するだけの時間も必要になるが」
「あー、確かに線路問題に立ち会ったとしてだ、状況理解して浮かせるか防ぐか考えて、浮かせた方が無理がないと判断して浮かせるまで2秒か3秒か、間に合うかは解らんな」
「思うだけで行使はできても思うまでのラグを埋める事はできないというわけか」
「それでもカノーセーは有ります、私じゃ多分分岐点変えるのも無理そーです」
「あー、アレ重そうだしな、舶来だと無理そうだな、ちょっと腕相撲でもしてみるか?」
「フフーン、最弱と言われた私に負ける奴なんて居ませんよ」
「どや顔ウゼェ」
「何処で何時最弱なんて呼ばれたのか謎だが安心しろ、影野君を前にすると誰もが最弱だから」
「あの娘は規格外でしょうに、二の腕が子供の胴体くらい有るのよ? 性格的に無理でしょうけど本気で殴り会えばボクシング部の生徒だって裸足で逃げ出すくらい」
「書記ちゃん、ゴールデンウィークからこっちまたデカク厚くなったからなぁ、最近ジャージもかなり小さくなってるっぽいし大会に誘った手前カンパとかした方が良いのか?」
「なら俺も少し出すか、と言うか彼女のサイズに合う服って売ってるのか?」
「ビッグサイズ専門店とかなら有るんじゃない? 少なくとも身長が2m越えてるからそこらの量販店だと女性物は買えない筈よ」
「クロクロおっきいですから、リリーに30センチばかし分けてほしーです」
「30センチ分けても書記ちゃんは俺より低いくらいだしな、んでロリっ子は菜慈美より少しでかくなる」