年始の日常その2
新年明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします
「んー、ミスりましたね」
「何が?」
「ほら、そこの暖炉、今年はダントーだからまだそーじしてませんね、薪割りもdaddyがsabotageしてるから割ってませんね、つまりエアコンのみです」
「ん? 煙突掃除か、煤をどう処理するのかにもよるが、余裕だぜ? 薪割り? んなもん力でどうとでもなる」
「……この感じ、懐かしーですね、そーでした、オーガはじょーしき無視できました、クリスマスいこーそろそろ寒さも厳しーですからplease」
「任された、少し離れろ障壁だして煤を貯める」
「ほんとーに便利ですね、一家に一人欲しーです」
「それ、板田にも言われたな、万能でも全能じゃないと何度言ったか、さて、何処に埋めるよ」
「埋めるんじゃなくて裏のガス釜で焼いて灰にしますね、それから花壇とかに撒きます、撒ききれないのは叔母さんのホテルに持っていきます」
「了解、んじゃ薪割りもついでに済ますか、菜慈美が手伝えれば楽なんだがコイツのテレポートって中に空洞無いと転移できないんだよな、中に割り込んで転移できるなら適当な紙で薪なんぞ割れるのに」
「鉈くらいなら使えるでしょうけど、正月早々に筋肉痛は嫌ね」
「とりあえず適当に割るがどの程度かの指示はくれ、四分割くらいなんだろうが」
「焚きつけが八分割と新聞、四分割と二分割で火力と時間調整ですね、四分割多目でお願いします」
「ん、あの山の半分四分割で残りは半々くらいで良いか?」
「それで構いません、後はdaddyがちょーせーしますから」
「あいよ、1時間ほど掛かるが放置でも構わん、幸い雪も降ってないしな」
「お茶とお風呂のよーいしておいて上げます、それともお酒がいーですか?」
「ホットウィスキーなら頼みたいね」
「OK、頼まれました」
「ちょっと目を離した隙にもーこんなに終わってる、やっぱりオーガは一家に一人欲しーです」
「まぁ疲れねぇしな、俺は座ってるだけで良いんだから作業効率は悪くならん、それに十字の障壁使えば四分割は一瞬だしな、1時間とか言ったが30分もありゃ終わりそうだ」
「daddyだと半日使っても厳しそーなりょーなんですけどね、とりあえずホットウィスキーですよ、ハチミツ少し入ってます」
「ん、チビチビやりながら進めるわ、少し持っていくか?」
「そーですね、試運転もしたいですし」
「なんなら運ぶが?」
「そんなに重くないしだいじょーぶです」
「ogreお疲れ様です、ありがとですよ」
「ママさんウィスキーをどうも、そしてやっぱりその呼び方になるんですね」
「貴方の名前とってもlong、それにnicknameの方が親しみ持てます」
「まぁ俺も娘さんロリだの舶来だのと呼んでるんでおあいこですかね?」
「はい、でもあの娘ロリと言うよりミニマムね、もっと食べさせた方が良かったですか?」
「さて、毎日牛乳ガロン単位で飲んでもでかくなるイメージが沸かないですね、それに見た目とか身長というよりキャラクター? 特性? そういうのが合ってるんですよ」
「オーガ、私の特性ロリですか?」
「いや、やっぱ見た目だわ、お前さんの特性は喜怒哀楽の中二文字無しだから」
「それ、ジミーにも言われました、リリーも怒る時や悲しー時くらいあります」
「それはそうなんだろうがすぐに立ち直りそうだしな、何時もニコニコって訳じゃねぇが何時でも背後に向日葵畑が幻視できそうってのが俺と板田の共通認識だ」
「Sunflowerですか、確かに大好きですがやはりRedroseの方が女の子としては憧れを持つのですよオーガ?」
「そこは名前的にユリにしとけよ」
「ユリもいーですがやはり憧れは憧れでしょー? mamもユリの花束と薔薇の花束とどちらが欲しいかと問われれば薔薇でしょ?」
「貴方の名前の由来、proposeの時にユリの花束貰ったからなんだけど、話した事無かったかしら?」